迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

名前も知らない食堂の女性(上)

2012年11月03日 | LIFE
遅番の日は食堂で持参したお弁当を食べています。
その後は休憩室に居場所がないので、がらんとした食堂の片隅で本を読んで時間をつぶすことをしていました。
そんなある日のこと。

休憩時間が終わりに近づき、職場に戻るために食堂を出ようとしたところ、食堂の女性に声をかけられました。
「どんな本を読んでいるんですか?」と。
その時は沢木耕太郎の『深夜特急』を読み返していたので、
「沢木耕太郎の『深夜特急』です。面白いですよ」と返答しました。

2週間後の遅番、食堂で夕食を食べて戻ろうかという時に、また件の女性に声をかけられました。
「『深夜特急』読みましたよ」
「えっ?」
「ユーラシア大陸紀行。」

『深夜特急』というのは単行本で3冊、文庫では6冊になっていて、そう簡単に読み終わるとは思えなかったのです。
そんな私の表情を察してか、
「私、本を読むのが早いんです。1週間に10冊くらい読みます」と言うのです。
それなら読み終わったというのも理解できます。

私も彼女の読んでいる本を聞いてみたのですが、知らない作家でした。

そんな感じの出会いでした。


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