帰省する際、便数や発着時間に優位性のあるJALを利用してきましたが、これからは多少不便でもANAを利用します。
税金という公的資金を必要としていながら、企業年金の減額に同意しないというJALOBの強欲さを見せ付けられては、あえてJALを利用しようという意欲はなくなりました。
早くつぶれればいい。
ということで、年末の帰省もANAで予約しています。
税金という公的資金を必要としていながら、企業年金の減額に同意しないというJALOBの強欲さを見せ付けられては、あえてJALを利用しようという意欲はなくなりました。
早くつぶれればいい。
ということで、年末の帰省もANAで予約しています。
再建問題迷走、ジワジワ広がる利用客の“JAL離れ”
経営再建に向けた作業が迷走している日本航空で、利用者のJAL離れという不安が頭をもたげてきた。旅行会社によっては、全日空はほぼ満席なのに、日航はガラガラなんて路線も。いくら公的資金注入などで日航の財務を支えたとしても、肝心の本業がこれでは再建への青写真も絵に描いた餅になりかねない。
「ジワジワとではあるが、日航で客離れが起きている。日航の経営危機に関するニュースが連日報じられ、安全運航への不安に結びついている。客離れがこれ以上拡大しないよう、できるだけ早く再建への道筋を付けなくてはいけないが、再建を主導する鳩山政権があれでは…」
日航の取引銀行の幹部がこう明かす。
こうした証言を裏付けるように、中堅旅行会社イー・ホリデーズの岡部正彦社長は「今年はカレンダー的に昨年のような分散傾向になっていないのでJALを含め国内、海外とも全体の予約状況はまずまず。ただ、昨年まではどれだけ待たされてもJAL便に限定してきたお客さまが少なからずいたが、今年は皆無。第1希望のキャリア(=航空会社)も明らかにANAに逆転された印象」と話す。
東京・大手町に勤める男性社員が11月上旬、年末に東京から九州に帰省するため旅行会社に航空券の予約をしに行ったところ、「ANAの便がほぼ満席だったのに、JALはかなり空席があり、旅行会社の人も首をひねっていた」という。
2009年上半期(4~9月)の利用率を比べると、国内線では全日空の60.5%に対し、日航グループは59.9%。国際線では全日空の73.6%に対し、日航が67.8%といずれも日航が下回っている。
「日航の再建に向けた動きが遅々として進まないなか、最近も日航の冬のボーナスがゼロとか、12月の社員の昇格を見送るといったニュースが続いている。利用者にすれば、社員のモチベーションが下がり、旅客機の整備などに影響が出るのではないかと不安になる。JAL離れがより深刻化しないか心配だ」(先の取引銀行幹部)
間の悪いことに、こうした不安をあおるような出来事が中東のサウジアラビアで起きた。
化学メーカー大手の住友化学が11月上旬、財界関係者ら100人以上を招待してサウジアラビアの化学プラントなどを視察。その際、日航と全日空から1機ずつチャーターした。
視察を終え、全日空機は無事、帰国の途についたものの、日航機は離陸直前に故障。日航のチャーター機に搭乗した客は1日滞在を延ばし、定期便でロンドンを経由して帰国した。
「再建問題でゴタゴタしている最中に起きたトラブルだけに、格好が悪かった」(日航関係者)と振り返る。
利用者のJAL離れについて、日航では「搭乗者数や利用率の水準は変わっていない。マイレージの利用状況も例年と同じ」(広報部)と説明している。
前原誠司国土交通相は当初、「(法的整理は)一切考えていない」としていたが、その後、国会で「法的整理がないとは一切言っていない」と豹変。会社更生法適用などの可能性を示唆した。
ますます迷走する日航の再建問題。JAL離れが加速しないことを祈るばかりだが…。
[ 2009年12月4日17時00分 ](夕刊フジ)