まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

もうすぐ春ですか?

2018年12月26日 | 日記

寒くなって来ましたねえ。
今年は妙にあたたかい日が多くて調子が調子が狂いますが
ようやく冬らしい寒さになって来ました。
年末にかけて寒波が到来とかで身が引き締まる思いです。

メタセコイアの木もすっかり葉を落として
見るからに寒々とした風景です。
ヒューヒューと冷たい北風が吹き抜けていきます。
本来は冬は大嫌いですが、この冬らしい風景は大好きです。
寒さにじっと耐えている様子がいいですねえ。
激しい北風が木立を吹き抜ける音を「虎落笛」〈もがりぶえ〉と言いますが
いかにも冬らしい季語でついつい一句が出ます。

  オリオンの 天がけるごと もがり笛  〈杉作〉

冬はオリオン座が美しく見える季節ですねえ。

寒々とした冬木立の横では
もうコブシの花が蕾を膨らませていました。
早春に咲く純白の花ですが
それにしてもちょっと早すぎるのではないでしょうか。
思わず「オイオイ、もう、春かよ?」と
声を掛けましたが返事はありませんでした。
この硬い蕾の中でじっと寒さに耐えて春を待つのでしょうか。

     碧空に 辛夷のつぼみ くっきりと  〈杉作〉

冬はじっと何かに耐える季節でもありますねえ。



天皇陛下の旅

2018年12月25日 | 日記

実に感慨深い記者会見だった。
時にニュース映像などでその言動に接することはあっても
天皇陛下のお言葉をゆっくり聞くことなど
めったになかっただけに思わず引き込まれてしまった。
この人は本当に人格者だなあと感心した。

天皇としての旅を終えようとしている・・・
という言葉がとても印象的だった。
そうか、この人の30年は旅だったんだなあと得心がいった。
現憲法下で初めて即位された天皇である。
以来、「象徴天皇」という政治的な重荷を担いながら
国民の象徴とはどうあるべきかを模索し続けられた長い道のりだった。
その人生には戦争の陰が色濃くにじんでいる。
何度となく広島を訪れ、長崎で祈りを捧げ、海外にも慰霊の旅に出かけられた。
多くの戦死者を出した激戦地サイパンでは
皇后さまと海に向かって深々と首を垂れる姿が鮮烈だった。

阪神淡路大震災、東日本大震災。
公務で多忙な中、被災地にも足しげく通われた。
各地の避難所や仮設住宅を訪問し
ひざを折って被災者たちの手を握っておられた姿が忘れられない。
とくに唯一の地上戦を体験した沖縄に寄せる思いは深く
皇太子時代を含めると訪問は11回になるとか。

  沖縄の人たちが耐え続けた犠牲に
  心を寄せていくとの私どもの思いは
  これからも変わることはありません。

心を寄せる・・・
という言葉の美しさを陛下から教えてもらった。
最近は安倍首相も同じような言葉を沖縄に対して使っているようだが
まことにもって噴飯ものである。
記者会見には皇后さまは同席されていなかったと思うが
お二人の夫婦としての絆も素晴らしいと思う。
いつでもどこへ行くのにも一緒で影のように支えて来られた。
そんな皇后さまに陛下は
心から労〈ねぎら〉いたく思います・・・と結ばれた。
この労いという言葉も
いかにも陛下らしい美しい言葉だなあ思う。
四月の退位後も、ご夫婦の旅は続く。

 


東京タワー還暦

2018年12月24日 | 日記

昨日は天皇誕生日でした。
平成最後の天皇誕生日とあって恒例の皇居一般参賀には
過去最高の8万人もの人々が詰めかけたそうです。
記者会見で思わず感極まって涙ぐまれた陛下を見ていて
ついついジーンと来てしまいました。

天皇誕生日の東京タワーです。
この日、東京タワーは開業60周年を迎えたそうです。
そうか東京タワーも還暦か・・・
確か天皇陛下は誕生日で85歳でしたから
中学生の頃から東京タワーを見守って来られた訳ですねえ。
このブログでも何度か東京タワーの写真を撮って来た覚えがあって
ちょっと過去の写真を検索してみました。
いやあ、大変な量でした。

いつもの新宿御苑から見た東京タワーです。
新宿御苑は四季折々、月に一度ぐらいの頻度で訪れますが
そうか新宿御苑からも見えるんだなあ・・・
などとすっかり忘れていました。

ビルの上に生えた東京タワーです。
東京都内だとちょっとビルの間を垣間見ると
そこに必ず東京タワーが顔を出しているという親しみがあります。

これもそうですねえ。
古いアパートに翻る洗濯物と
タワーとの対比が面白くてシャッターを押しました。
場所は不明です。

損保ジャパンビルの美術館から見下ろした東京タワーです。
ガラス越しですからくすんで見えます。
眼下に広がる広大な緑はさきほどの新宿御苑です。
東京はビルも多いけど、緑も多いなあと感心した写真です。

赤羽橋あたりの風景でしょうか。
東京タワーは無機質なスカツリーとは違って
いつも風景としっくり溶け合って
どこかに「人間臭さ」のようなものを感じますねえ。

浜松町あたりの路地でしょうか。
仕事で東京と大阪を頻繁に往復していた時期があって
空港からモノレールに乗って都心に近づいて
東京タワーの頭が見えてると
ああ、東京に帰って来たなあ。と思ったものです。

桜の時期の東京タワーですねえ。
芝公園はそろそろ葉桜の候になりかけていましたが
友だち何人かと盛大に花見の宴を催しました。
東京タワーには桜がよく似合いました。

夜景の美しさも格別ですねえ。
手前の人影は昔は若かったは飲み友達のお嬢様たちです。
右側のディレクター女史は
脳梗塞で倒れて今もリハビリ中の身です。
年が明けたら見舞いに行きたいと思っているのですが・・・
東京タワーの写真はまだまだありました。
開業60周年と聞いてやはり言葉では尽くせぬ感慨があります。
折節に東京タワーを見守り
東京タワーに見守られてきたんだなあと思いますねえ。
まぎれもない「東京の風景」でした。

最後にスケッチも載せてみます。
結構、お気に入りの作品なのですがどうでしょう。
絵に描くとますます人間臭いですねえ。

 


寅さん映画で泣く

2018年12月23日 | 日記

師走だと言うのに、もう年末だと言うのに
テレビで「寅さん映画」を観ながら泣いてしまった。
つくづく自分の「凡人さ加減」を痛感した。
いろいろ偉そうなことを言っても
結局はどうしようもなく救いがたい庶民なのである。

寅さんシリーズ第11作である。
男はつらいよ「寅次郎忘れなぐさ」である。
マドンナ役に浅丘ルリ子を迎えたシリーズ屈指の名作である。
寅さん映画はほとんど観ているし
この作品も何度も観ているがそのたびに泣いてしまう。
恥ずかしながらほとんど涙腺決壊状態だった。
旅回りのキャバレー歌手であるリリー松岡〈浅丘ルリ子〉と
例によって旅先で偶然に出会った寅さんは
自分と同じ境遇で心に深い孤独を抱えるリリーに
恋愛とは違った同情を覚えてしまう。
同じ「旅人」としての深い共感かも知れない。

  ほら、逢っている時は
  なんとも思わねえけど
  別れた後で
  妙に思い出すひとがいますね
  ・・・そういう女でしたよ、あれは

網走の港で初めて二人が出会うシーンがある。
場末のキャバレーで酔客相手に
誰も聴いてくれない歌をむなしく歌い続けるリリー。
北の地で商売がサッパリうまくいかず
気弱になって故郷・柴又へと思いを馳せる寅さん。
旅につかれた二人が心情あふれる言葉で語り合う出逢いのシーン。
数ある寅さんシリーズの中でも
いや、数ある日本映画の中でも出色のシーンだと思う。
寅さんもまだ若くてピカピカに輝いている。
薄幸のキャバレー歌手を演じる浅丘ルリ子の鬼気迫る演技も
ただただ素晴らしく、おじさんは泣いてしまう。
映画「ボヘミアン・ラプソディー」もいいが
寅さん映画の日本的な涙もいいなあと思ってしまう。

 


年の瀬

2018年12月22日 | 日記

ついこの間まで落葉の風情だったのに
メタセコイアがすっかり丸裸になってしまいました。
いかにも針葉樹らしい樹影が
薄暮の空に美しく寒々と映えていますねえ。

この光景を見るとしみじみ「年の瀬」を感じます。
今年も残すところ一週間あまり・・・
年内放送予定の原稿がなかなか出来ずに焦っています。
人生の年の瀬を感じてしまいます。〈笑〉
ハイ、のんびり空を見上げている場合ではありません。

公園の花時計が
いつの間にか葉ボタンに植え替わっています。
門松の添え物としてのイメージしかありませんが
知らないところでお正月の準備は着々と進んでいるんですねえ。
ますます年の瀬を感じて焦りまくります。

バラ園のイルミネーションです。
そうか、お正月の前にクリスマスがありますねえ。
明日は競馬の有馬記念ですし
やはりケーキぐらいは買わなければなりませんし
原稿など書いて場合ではありません。
すっかり追い詰められてしみじみと年の瀬を感じますねえ。