まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

移民国家

2018年12月09日 | 日記

すったもんだしながら
深夜4時過ぎに「改正入管法」が国会で成立した。
島国・日本の将来を決定づける
大事な法案だと言うのにほとんど議論もなしにである。
うーん、本当にこれでいいのか?

安倍さんは「移民政策ではない」と強弁するが
日本はもう立派な移民国家である。
260万だか270万だかの在留外国人がすでに暮らしている。
今度の法案の受け入れ上限が50万人だから
300万人をこえる外国人たちが街にあふれかえることになる。
断っておくが光客ではなく生活者である。
そう言っている間にも「技能実習生」や「留学生」という名の
新たな労働者たちが続々と日本にやってる。
その待遇や労働環境は劣悪極まりないものであるらしい。
せっかく日本を希望の地に選んだのに
職場を逃げ出した失踪者が数千人にものぼる言う。
中には自殺者も少なくないと聞いて思わず愕然としてしまった。
しかし、人手不足は逃れようもない現実である。

毎朝、出勤前に立ち寄るコンビニ。
深夜労働も含む24時間営業が原則のコンビニは
今や外国人労働者の存在なしには成り立たないと言う。
この店も昼間になると日本人もいるが
深夜や早朝の時間帯は二人のアジア系の外国人で賄っている。
決して愛想がいいとは言えないが
まだたどたどしい日本語で懸命に頑張っている。

このコンビニはコーヒーが美味しいのでよく立ち寄る。
この店は全員が外国人女性である。
アジア系、アフリカ系、中には金髪碧眼の女性もいる。
女性だけに接客態度もなかなかで
重い商品の搬入にも積極的に立ち会うし
面倒くさい酔客の対応にも嫌な顔一つせずに応じている。
しかし、汚くてキツイ仕事はすべて
外国人労働者に押し付けているのが現実である。

今やあらゆる産業分野で
外国人労働者は無視できない存在になりつつある。
だとするなら彼ら彼女らの存在を
単なる労働力ではなく「生活者」として正しく遇することが
いま一番求められているのではないだろうか。
私は今回の法案改正の本当の狙いは人手不足への対応などではなく
少しでも人件費を抑えたい経済界の要請ではないかと
ひそかに疑っているのだが・・・
安い賃金、長時間労働、搾取、抑圧、劣悪な労働環境。
移民国家が避けられない現実であるなら
そんなことを繰り返しているようでは日本の未来はない。
私だってどこか他の国に移民したい!