まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

五反田のさくらもみじ

2018年12月05日 | 日記

品川区五反田の駅前である。
橋の下を流れるのは目黒川である。
目黒川沿いの桜並木は春には大変な人出で
都内有数の桜の名所になっている。

その桜の木が今は美しく紅葉して
道行く人たちの目を愉しませてくれている。
晩秋から冬にかけては桜紅葉〈さくらもみじ〉の名所である。
しかし、見上げる人はほとんどいない。
桜紅葉は地味なせいかどうもイマイチ人気がない。
色づいた桜の葉っぱは陽射しを浴びると不思議な透明感があって
葉っぱの色どりも微妙に違っていて風情がある。
数ある紅葉の中でも私はこの桜紅葉が一番好きかも知れない。

橋の反対側のさくらもみじ。
上を通るのは東急池上線のガードである。
もう半分ぐらい葉っぱは散ってしまっているが
川面にたゆたう桜紅葉の美しさもなかなか捨てがたいと思う。
この葉っぱがすっかり散り落ちてしまうと
五反田の街にも冬が来る。

縁あってこの街で働くようになったのは
桜の木の新緑が美しい頃だった。
アルバイトに毛が生えた身過ぎ世過ぎの仕事ではあるが
この川沿いの風景が少しずつ気に入っている。
まだ桜の頃の狂躁は経験したことはないが
それすらも楽しみに思えるようになって来た気がする。
桜紅葉の美しさを見上げる人が少ないのが
ちょっと残念である。