ふと見上げれば・・・
サルスベリの花が盛大に咲いていました。
百日紅と書いてサルスベリ。
秋にかけて百日間にもわたって咲き続けるそうです。
高さ10メートル近くもある大木です。
猿が登ろうとしてもツルツルと滑ることからサルスベリ。
実際、その樹皮は一皮剥けたようにスベスベで
ちょっと女性の肌〈?〉を思わせます。
この年になるまで一皮も剥けぬままで来たオジサンには
羨ましい限りです。
炎天の 地上に花あり 百日紅 〈虚子〉
とにかく夏の花というイメージが強いです。
炎天下にこの花が咲いていると汗が三倍は吹き出します。
燃えるようなピンクが一般的ですが
中には白いサルスベリもあってこれは見るからに涼しげです。
散れば咲き 散れば咲きして 百日紅
これは誰の作か忘れました。
百日紅は一度散った枝先から、再び芽を出して花を咲かせることから
咲き続けているように見えるんですね。
百日紅と言えば杉浦日向子を思い出しますね。
葛飾北斎とその娘お栄の日常を描いた傑作漫画ですが
当時の浮世絵師の暮らしぶりと
江戸風俗のディテールが本当によく描かれていて
杉浦日向子という女性の才能を思わせます。
こう猛暑が続くと百日紅のピンクを見るとげんなりしますが
昨日は久しぶりに熱帯夜から解放されて
今朝は睡眠十分で快調です。
こんな日が続くといいのですが、そうは問屋がサルスベリでしょうか。