まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

ぶどう棚の郷愁

2018年07月13日 | 日記

家のすぐ近くでこんな風景を見かけました。
葡萄畑というより葡萄棚でしょうか。
都内にまだこんな葡萄を栽培する農家があることが
ちょっと驚きでした。

一房ずつ丁寧に袋がけされて
丹精込めて育てられているのがよくわかりますねえ。
これ品種は何の葡萄でしょうか。
都会らしからぬ風景に思わず見とれてしまいました。
以前、ドキュメンタリー番組の取材で
西安からウルムチまでシルクロードを旅したことがありますが
途中、トルファンという砂漠の街に滞在しました。
あの有名な敦煌の街の近くで
シルクロードでも有数のオアシス都市で知られています。
その街の風景に似ていて思わず郷愁を覚えました。

トルファンは「葡萄の街」としても知られています。
カレーズと呼ばれる天山山脈の雪解け水が
街のいたるところを縦横に流れ
その周囲には豊かに実ったぶどう棚が広がります。
手を伸ばせばすぐに届きそうな高さに
キラキラと輝くばかりのぶどうの房が連なっている光景は
本当に夢のようで「オアシス」の名にピッタリでした。
もう一度トルファンを訪ねてみたいですねえ。

日本画家・近藤浩一郎さんが描く葡萄です。
山梨県出身の水墨画家です。
大皿に盛られたぶどうの房の一粒一粒の光沢と質感は
とても水墨画とは思えませんねえ。
私の大好きな画家です。
葡萄もいいですが風景画も素晴らしいんです。

ついで拙作の葡萄も載せておきます。
確か4、5年前に山梨県の勝沼で描いたスケッチです。
ぶどうに見えないところがミソです。
やっぱり葡萄というのは不思議な郷愁がありますよねえ。
そうそう、今日スーパーの果物売り場を通ったら
もう葡萄が出ていましたよ。
デラウエアでした。
もう一足早い「秋」の味覚ですねえ。