太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

5月下旬 in 2014

2014-05-31 | 大学
 4年生が1回目の総合実習を終えて,戻って来た.発表会も終わり,ホッしていることと思う.太田研究室のメンバーは,今日,3次元動作解析の計測方法の練習をすると言っていた.

 4年生の実習の報告会を受けて,改めて,①患者さんのニーズと②そのニーズ関連した問題点の抽出,とそれに対して我々ができることを具体的に示すと言うことが,まだまだだと言うことを感じた.そのニーズの背景に病態理解があるが,そこももちろんまだまだ.私のゼミ生には,①と②と参考文献を理学療法学の投稿規定に準じて提出をしてもらった.病態理解と参考論文の数は,相関しそうな気がする.

 1年生の担任として,60名の面談を終えた.多くの学生が解剖学で苦戦している.基本的には徹底的に骨,筋,その他の器官を暗記することである.イメージができないため,難しい.ただ,理学療法士として働く以上,その間,ずっと必要な知識であることは間違いなく,それらを学生に伝えている.それを受けて,現在講義を持っている運動器障害の実習(3年生)と検査測定の方法の習得(2年生)では,解剖の教室から標本を持ち出して,触診と病態を合わせて説明をしている.とても学生が乗ってくる感じがある.解剖と臨床のつながるイメージは重要である.

 研究では,すでに確立している筋音図の装置で関節音の計測を行った.今までの方法の問題点も認識できた.また,関節音は,今のところ計測できる(存在する)印象である.今後は,基礎的なデータ収集(筋音との鑑別,受動的な運動,皮膚との摩擦など)を進めていく.ただ筋音図の計測装置の値段が高くて困る.

 以前,介護動作の腰痛予防に関するエプロンの研究をしていた.一度,止まってしまったが,再度,関連企業と会議を持つ方向となった.介護従事者の腰痛予防は,非常に大きな社会問題であり,成果や効果が導き出せると大きな社会貢献となる.

 プライベートでは,フットベースボールの監督も少し慣れてきた.小学2年生-6年生22名と大学1年生の60名の名前と顔を覚えなくてはならない.小学2-4年生は,練習が始まる前や休憩の時に良く「カント」君と私を呼んで寄ってくて,足などに絡まってくる.そのためか,良く名前を覚えることができる.自分からコミュニケーションを取りに行くと相手がその人を認識・記憶しやすいということだろう.さすがに,大学生でそのようなことをする子はいない.6月は,ほぼ全週末はフットの練習で,7月初めの大会を目指す.

 さて,フットで最も多い怪我は,突き指と思われるが,突き指に関してメディカルオンラインでも,その予防効果に関する研究はない.これほど,突き指は多いが,研究としてはほとんどされていない.Web of scienceでもなく,国際的にもそのようである.私自身は,突き指,足関節捻挫,前十字靭帯損傷予防の運動を少しだけウォーミングアップに入れているが,突き指はちょくちょくある.文献も予防=テーピングとなっている.突いた子には,テーピングもしているが,良く突き指をする子には,最初からした方が良いのだろうか.本格的なバレーではないので,今のところはしていない.試合当日に,子供たちが全力が出せ,楽しいと感じてほしいと純粋に思う.






最新の画像もっと見る

コメントを投稿