太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

ベーシックトレーニングとKSS

2011-07-24 | 研究室
 ボランティアのため、7/4から7/9までの仕事や用事を翌週にシフトしたため、ボランティア後の日程は、大変忙しい日々であった。私の時間は、一昨日(7/22)の午後ぐらいしか取れなかった。

 この間、大学院ベーシックで2日間、終日実習を大学院生に行った。通常のビデオカメラから取り込んだ動画をImage Jで解析するとてもマニュアルな2次元動作解析の実習とToMoCo liteというソフトを利用した2次元動作解析の実習を行った。画像は、拡張子とコーデックスの2つの要素を持っており、なかなかバグなどが出て難しい。我々が実施しているシステムは基本的に拡張子がAVIのものを使用しているのでデジカメを購入するときは動画の拡張子がAVIのものが良い。

 先週は、国立長寿医療センターの整形外科松井先生と企業や他大学の方と研究打ち合わせをした。もともと知っている企業なので、フランクな会であった。ただ、大学から国立長寿までは意外と遠かった。研究棟は新しく施設見学をした訳ではないがさすが国のトップの研究施設である。

 昨日の土曜日は大学でゼミおよび3Dの投球動作解析を行った。ゼミでは、東総システムの日下さんに3D座標を算出するDLT法の方程式の立て方の講義をしてもらった。その後、弥生病院の相本君にバランス機能に関する評価法の話をしてもらった。開眼片足立ちは、転倒と相関が高く転倒リスクの検査とされているが、その再現性の悪さもやはり指摘されていることが分かった。その後、冨田整形外科の上田君に投球動作の話をしてもらう予定でしたが時間がなく次回にしてもらう。さて、当日はあさひ病院で投球傷害の分野でとてもがんばっている卒業生の竹中君とその同僚の方が大学に来られ、3Dの動作解析を行った。私の持っているシステム(ToMoCo VM)の利点は屋外で使用でき、動画さえ同期できるトリガー(光など)を入れて取れば後から解析ができる。そのため、現場でもスムースに計測ができる。また、電源などの確保もせずに実施することが出来る。高額の3Dシステムでは出来ない利点である。その分、解析はアナログで相当に時間を費やすことにはなる。

 さて、昨日の夕方からは第21回膝肩スポーツ(KSS)の会に出席した。途中からの参加で、中京大学の清水先生による足関節捻挫のスポーツ復帰と島根大学の内尾先生によるスポーツに伴う膝関節軟骨傷害に対する治療戦略を聴講した。足関節捻挫の後遺症の問題は、不安定性ではなく拘縮。そのため、ギプス固定はほとんど行わないとのこと。距腿・距骨下を区別したROMやストレッチなどの話もあり、早速臨床に応用できそうである。内尾先生のご講演は、6月のJOSKASで拝聴し感銘を受けた。背景からupdateの研究までものすごくまとまっている。前回は膝OAであったが今回は軟骨。多くの取り組みの中でも、やはり軟骨を再生されることは現段階ではかなり困難であることが分かった。軟骨病変に対してモザイクプラスティなどは、一定の小さい領域に対して良好な成績であるが、それでも再生ではなく補修という感じであるとのことであった。

 

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