太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

2010.7.12-7.16とPTの価値

2010-07-16 | 大学
 4年生が、臨床実習から戻ってきた。回収物を集める時にも書類の向きを正す、両手で渡すなど相手への気配りが増えたような気がする。臨床実習の感想を聞いていると同じ「見学」の捉え方が異なるような気がした。いろいろな先生の見学をさせてもらい(自分から進言して)よかった。もう一方は、「見学」が多かった(あまりためにならなかったという印象を含む)。実習では当然見学の時間がある程度はある。その時間をどのように有効に使うかが、実習を有意義に過ごすポイントの一つのように感じた。実習お疲れ様。バイザーの先生方ありがとうございました。

 7/14。太田研究室の4年生に頼み、スーパーバイザー会議の準備。指導教員が私では、どうしてもこの様な仕事が増えてしまう。その分を、研究の指導で返さなければならないと思う。

 臨床で感じたことがあった。PTの総合力は本当に再分化した現在の医療の中で必要だということ。少し抽象的に書く。ある科からリハビリ依頼あった。歩行を見た時から中枢の問題がありそうと考えた。細かくみていくとそのような所見がたくさんあり、結局、最も適切な科の再受診をリハ依頼をされた先生に伝えた。これが、チーム医療の大切なところと思う。一方、診断はPTの仕事ではないが、脳卒中のような中枢神経障害も治療し、整形疾患も治療し、呼吸循環疾患も治療し、それらの知識を癒合して運動機能を見ているからこそ、一つだけでない症状を適格に捉えることができると思う。私の印象ですが、転倒で骨折して入院された方も良く診ると今までに診断されていないごく軽い脳卒中片麻痺があることも、心筋梗塞の患者さんでも膝の変形がある人がとても多くいることにも気がつく。高齢化が進むほど、疾患が重複し総合力が必要な時代が来るように感じる。医師の中では、再分化した専門家とは別にgeneralistも注目を集めている。PTは、運動機能のgeneralistと私は思うし、そこにPTの価値があるように思う。

 7/16。本日は、デイサービスで行う研究のため数施設を廻った。どの施設も、大変モチベーションの高い施設だった。お盆過ぎから、本格的に研究を実施できそうで、うれしい。今日は、娘の通う保育園で盆踊りがあった。空は青く梅雨明けしたようだ。夏が来た感じがする。保育園のちょっとした花火もやはり娘は怖い様子。明日は、豊橋の祇園花火。早くから場所取りをしても「怖いから帰ろう」と言われそう。