鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

静岡県手話言語条例と実践

2018年06月29日 | 議会活動

平成30年6月29日(金)

 

 議員発議による「静岡県手話言語条例」が2月定例会の最終日である3月16日に制定されました。

 私達議員も、仕組みだけを作って後は知らないということではなく、自らが条例の趣旨に基づき理解を深めるための研修会を開催し、参加してきました。

 

 講師は、公益社団法人静岡県聴覚障害者協会の方で、資料に「手話は言語! 普及パンフレット」を作成し用いられました。パンフレットの表紙には、「手話は言語です。手だけでなく、表情や全身を使い、耳や声に頼らないで話す、独自の体型を持つひとつの言語です。手話が言語であることは、2006年採択の国連障害者権利条約や、2011年改正の障害者基本法において定められています。」と説明がありました。

 さらに、手話は目で見ることばで、日本語や英語などの音声言語と対等な『視覚言語』であること。耳が聞こえないという障害は外見からわかりにくく、生活の様々な場面で障害となっている。このパンフレットは聞こえる人と聞こえない人の間にある「言語の壁」が少しでもなくなるようにと作成されました。

(手話言語パンフレットの表紙)

 

 講話の中では、世界のいろいろな国々の手話や、身振りと手話の違い、さらに手話実技では、あいさつ、自己紹介などを体験しました。

 国毎の手話の中で、「食べる」ではその国の食べ方がそのまま手話に反映され、箸を使う国やパンをちぎって食べる仕草、インドのように直接手で食べる国など、初めての私達にとっても分かりやすい表現であることに気付かされました。

 また、国内でも方言があるように、地方によって手話の表現が異なることも解り、まさに言語であることを実感しました。

 

 条例制定に関わり、様々な会合の場面では手話通訳者が活躍されていることは知っていながらも、自らが手話を使って会話することは初めてで、かつて、初めて外国人と英会話を交わしたときと同じような興奮を思い出しました。一度経験すると、特に違和感はなく、日常の中で自らが手話にもっと近づいていく、使ってみる努力は必要で、そのことにより手話への理解が進むことを実感しました。

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