令和6年8月29日(木)
静岡県マンション・ビル改修技術協会が発足し、その設立総会に招かれました。
私自身が田舎に住んでいることもあり、都会のようなビルに囲まれた場所ではないため、正直、あまり関心がなかったこの分野に様々な課題があることに気付かされ、以前から関係者の説明を受け、このような取り組みが必要と感じていました。
ただ、街中に行けば、大小を問わずマンション等のリフォーム、多くの場合は建物の保全のための修繕(メンテナンス)が行われる場所はよく見ているので、今さら何が問題なのか、当初はよくわからなかったのが正直なところです。
一戸建ても含め建物全てに言えることですが、特にマンションなど、多くの所帯が一つの建物に同居している場合、定期的なメンテナンスを行うためには、莫大な費用がかかることから、管理組合などを設置して修繕費などを各戸から集め積み立てておきます。この額は定期メンテナンスに必要な費用を予め見積もって算出されると思いますが、メンテナンスの時期は数年から10年といったサイクルで行われるほか、突発的な不具合が発生した時などにも行われます。
例えば、10年という時間を例に考えると、メンテナンスに係る費用は大きく変化するでしょうし、昨今の状況を見ると物価高騰でとんでもないことになっています。また、新しい技術も生まれ、それを活かしたメンテナンスも可能となります。
そのような変化に、管理組合だけに任せてしまうのは、現実として困難だと思われます。結果として負担はマンション所有者に跳ね返ります。管理組合は技術集団ではないと思われますから、そのサポートが必要となります。
従来は、マンションを建設した業者等に丸投げということもあり得ることであり、所有者にとってそれがいいのかどうか、業者もいつまで存在しているかわかりません。
様々な変化に対応し、それを公平・公正な視点でサポートすることが重要と考えます。マンションなどは規模が大きく、大修繕となることから、特に技術的なサポート、補修したことが、次の補修まで担保できるのか、大きな課題です。
設立総会には、国や県の所管する担当者も同席しています。聞くところでは、首都圏などではこのようなサポート環境が整備されているようですが、本県では初めての設置となります。
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