鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

がん検診の勧め

2021年09月25日 | 議会活動
令和3年9月25日(土)

 毎年、地元行政から「がん検診」のお知らせが届きます。「がん」は早期発見、早期治療により、大事に至らなく済むことができます。分かっていることとはいえ、それを実践している方はどのくらいいるのでしょうか。
 このところ、健康に関する話題は新型コロナウイルス感染症に集中して、「がん検診」に対しての話題も遠のいているように感じ、少し触れてみることにしました。

 私や家族は、それぞれが人間ドックや健康診断などの定期検査等の時にオプションとして受診しています。とりあえず受診していることで少し安心していますが、重要なのは「がん」にならない生活をしているかといえば疑問符がつき、「がん検診」とともに医師の生活習慣等の指導にも注意しなければなりません。

 さて、知っていることとはいえ、改めて「がん」について確認したいと思います。
 その前に「がん」の現状は、県のホームページによると、現在、日本人男性の2人に1人、女性の2.5人に1人は「がん」にかかっています。また、日本人の3人に1人は「がん」で亡くなっており、ここ30年間日本人の死因の第1位となっています。
 人体には、遺伝子の変異を防ぎ修復する機能が備わっていますが、何らかの刺激により遺伝子の一部が変異を起こし、がん細胞ができてしまうと、分裂を繰り返して増殖していくのが「がん」です。「がん」は複雑な原因が多数重なっているため、予防が難しいと言われてきましたが、生活習慣に関わるものがあることが明らかになってきました。「がん」のリスクを減らすには、禁煙(受動喫煙防止含む)、バランスのとれた食事、適度な運動と休養、ストレス解消などがあげられます。

 「がん検診」には、市町が医療機関に委託して実施する、肺、胃、大腸、乳房、子宮頸部健診があり、対象年齢や間隔が定められており、検査費用は行政の一部負担があります。詳しくはお住まいの市町に確認してください。その他、私の例のように個人や企業健診に合わせて独自に行うこともあります。

 さて、行政が市民に健診を勧める制度が整っていますが、実施状況を見ると、県のホームページに記載されている平成30年度の資料によれば、本県はいずれの「がん検診」項目も国全体の受診率に比べ比較的高い状況と言えます。一方で、県内市町を比べてみると、かなりのばらつきがあり、私の地元である富士市は子宮頸がん検査が高いのみで、その他は県全体に比べ低い受診率になっています。
 政令市で比べると、浜松市は県より全て高く、静岡市は県よりも全て低くなっています。

 静岡県では、「がん検診」の適正な精度管理や効果的・効率的な事業実施について市町等に対し指導、助言等を行い、もってがん対策の推進を図るため、「静岡県がん検診精度管理委員会」と各がん部会(胃がん部会、肺がん部会、大腸がん部会、乳がん部会、子宮がん部会)を設置しています。県は、この委員会からの提言により、受診啓発、受診率向上等に取り組んでおり、県民にもメッセージを発進しています。

がんに罹らないよう、また早期発見・早期治療で自分自身のこととして、がん検診を受けましょう。
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