鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

茶業衰退への懸念

2020年08月20日 | 議会活動

令和2年8月20日(木)

 

 県内各地からの要望ヒアリングの工程はようやく半分を過ぎました。今日は静岡市からいよいよ県東部に移り、午後は私の地元である富士市、富士宮市を訪問することになっています。

 

 今回の要望ヒアリングでは、新型コロナウイルス感染症の影響について特記するものがあればそれも含めていただけるよう、あらかじめ通知していました。各地からは感染症に関して多岐にわたる要望をいただき、例えば地域医療体制および検査体制の拡充や、地域経済への支援などがあります。さらに、公共交通への影響はコロナ後に路線の削減など、地域の足として維持できるかといった懸念も寄せられました。何よりも大きな影響を受けているのは観光産業関係で、この各地への訪問を終えて県庁に戻ってからは、関係する業界団体や県の部署などと協議して支援策を模索していかねばならないと考えています。

 

 厳しい経営環境に追い込まれている中に、本県特産の茶業があります。本県茶業は感染症の影響が出る以前から、茶価の低迷が長く続いており、茶農家の数は減り耕作放棄地も増えています。感染症の影響は、茶業衰退にさらに拍車をかけているといわざるを得ません。

 今回寄せられた要望では、厳しい経営環境にあっても行政からの支援を受けて、本県茶業の復活をさせたいという強い要望がある一方で、茶業の継続はやめて新たな農産品への挑戦をしていくための支援を求める意見もありました。新たな分野に移行するにしても、そのための投資や栽培技術などが必要ですし、何よりも消費者に買っていただかなければ成り立ちません。行政が支援するためにも農家が当事者としてどのような挑戦をしていくかを主体的に考えることが重要です。

 

 昨日訪れたのは県内でも有数の茶生産地の牧ノ原を代表する地域で、要望を私たちと一緒に聞いた県担当者も大変厳しい表情で、この地域からの意見や要望は本県茶業の分岐点にさしかかっているのではないかという大きな危機感を抱かせるものでした。

 

 茶業を始め、これまでなんとか続けてきた事業を、この感染症の影響が廃業に向かわせるきっかけとなるケースは今後も増えてきそうです。憂慮すべき事態として受け止め、分野ごとの対応も考えていかねばなりません。

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