鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

県立東部特別支援学校新校舎落成式

2018年11月13日 | 議会活動

平成30年11月13日(火)

 

 伊豆の国市にある静岡県立東部特別支援学校の新校舎が完成し、落成式が行われ出席してきました。旧校舎が老朽化・狭隘化した施設を、規模を拡大するとともに機能を向上させ、生徒達が学びやすい環境となって生まれ変わりました。新しい校舎での授業は9月3日から始まっています。

(奥側が旧校舎で手前が新校舎)


(式典後)

 

 県の資料によれば、少子化が進み、小・中学校、高等学校の児童生徒数が減少するなか、特別支援学校の児童生徒数は増加しています。その内訳を見ると、知的障害者を対象とする特別支援学校において大きく伸びており、とりわけ、高等部における増加が顕著になっています。

 古いデータですが、平成22年度の特別支援学校小・中学部に在籍する児童生徒のうち、2つ以上の障害を併せ有する児童生徒は半数を占めており、肢体不自由者を対象とする特別支援学校においては、70%を超えています。また、肢体重複学級における、痰の吸引や経管栄養等の医療的ケアを必要とする児童生徒は、平成11年度の40人が、平成22年度には133人に増加し、看護師を配置して対応しています。このように、障害の重度・重複化及び多様化が進んでおり、それぞれの障害に対し専門的に対応できる学校教育の展開が必要となっているということでした。

 

 特別支援学校における大きな課題は、施設の狭隘化、通学負担、施設の老朽化ですが、平成23年度以降に取り組んでいる施設整備計画では対処しきれない新たな課題として、防災対策の強化・医療的ケアが必要な児童生徒の増加・個々のニーズに対応した進路実現・障害者スポーツの振興・食形態にあわせた摂食指導・病弱を対象とする特別支援学校における関係機関との連携 ・空調設備の設置などがあり、これらを踏まえた整備と対策が求められていました。

 

 県では、知的障害を対象とする特別支援学校の施設狭隘化及び通学負担を最も優先度の高い課題と捉え、それを解消する整備を行っています。 今回の東部特別支援学校の立て替えは、そのような課題に対処するために取り組んだものでした。

 

 このほか、拠点となる施設(本校)の新設や立て替えのほか、既存の高校内に特別支援学校の分校を設けるなどで、それぞれの課題解消に向けた取り組みが行われています。

 

 校長先生の挨拶では、52年間お世話になった旧校舎の老朽化が進み、特別支援学校を取り囲む環境も様々な課題が生じ、生徒達の健康や安全を考慮して新しい校舎が完成した。今年の夏は大変厳しい酷暑であったが、その最中に引っ越しがあり、空になった旧校舎にも感謝の気持ちを込めて、みんなで清掃を行ったことや、生徒達の代表挨拶では、これまでの学校生活などの思い出などが披露され、新しい校舎への期待の思いも伝えられました。

(式典会場となった新しい体育館。終了後に撮影)

 

 式典の後には、新校舎内を見学させていただき、木材もふんだんに使われ、明るい、到るところに使いやすさに配慮した施設であることを実感しました。

(中庭にはコルクのような柔らかい材質の舗装がされていた)


(運動場)


(学校の学年毎の紹介パネル)


(床面は外までフラット)


(他の階への移動もスロープがあることで車いすが利用できる)


(全長が200mを超える廊下)


(食堂)


(高等部の作品展示)


(本校の取り組みの一つ訪問教育。表示の医療機関へも訪問教育に出かけるという)










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