鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

市民の観光への関心

2019年03月10日 | 議会活動

平成31年3月10日(日)

 

 長い間、私の住む街は製紙業が盛んで、そのほかにも多くのものづくり企業が集積し、まさに「ものづくりの街」として成長してきました。その流れは今後も大きく変わることはないと思います。

 しかし、多くの市民との会話の中では、観光振興について関心が高いことがうかがえるようになりました。

 

 これまでの市民感覚では、観光というと自分たちが出かけていって観光を楽しむものと解釈していたものが、街の中にある資源の素晴らしさに気付き、市民が楽しむとともに外部からの人を引き寄せることへの関心が高まっているといえます。

 

 観光資源として声があるものには、筆頭は富士山であることは間違いありませんが、この富士山が育んできた自然や歴史、文化などがあり、食に関するものであれば「ゆで落花生」、「生シラス」、「サイダーカン」、「つけナポリタン」など地域に古くから伝わるものや街おこしで新たに誕生したものなどがあります。これらはマスコミを通じて全国に幅広く知られるようになりました。

 大淵笹場の茶畑と富士山の景観は、日本を代表するものとして国内外に幅広く知られ、本県知事記者会見の背景として映し出されています。茶の振興と観光振興を狙ったものです。

 岳南電車にも注目が集まり、その運営が厳しいと言われる中、市民も参加して維持活動に取り組むことが全国から注目され、わざわざ遠方から団体で乗車体験に来る方もいます。

 富士山が世界文化遺産に登録され、市内には構成資産が無いという状況を踏まえ、埋没している資源を探そうという活動が各地で見られます。その資源の源は、市内に数多くある各宗派の「寺」に注目し、過去に遡る情報源として注目されています。

 

 昨日訪問した先では、二つの取り組みについてお話を伺うことができました。一つは鈴川の「毘沙門天大祭」におけるダルマ市で、先頃も年に一度の大祭が開催されましたが、この祭典のダルマ市は日本三大ダルマ市の一つといわれ、このダルマを核に街おこしを目指すグループの話題でした。もう一つは、先日開催された今泉地区の「善徳寺まつり」で、今川、徳川、北条の三氏が三国同盟を締結した場所として知られ、この歴史的な価値を盛り上げ、観光振興にもっと役立てることができないかというものでした。

 さらに、大淵地区にある富士市総合運動公園を中核とした健康ゾーンでのスポーツ振興では、新たに進出するスポーツ関連事業と合わせ、県営富士水泳場が国内外の競技会が開催されていることもあり、この分野での観光振興とセットでの取り組みに注目が集まりそうです。

 

 いずれの課題も、どのように情報発信していくかが鍵であり、この分野については行政との連携や支援が必要と感じています。観光に目覚めた市民の後押しとして、しっかりと支えていきたいと思います。

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