令和7年8月20日(水)
今月に入り、お世話になった方が立て続けにがんで亡くなりました。まだ70歳になったばかりの男女です。
二人ともすい臓がんでした。自覚症状がなく兆候が現れたのは亡くなる少し前で、手の施しもなくあっという間でした。すい臓がんについては初期の自覚症状がなく検査でも見つかりにくいと言われ、その特徴を調べてみました。また、がん検診そのものについてもまだまだ受診率が十分とは言えず、その大切さを知って欲しいと思います。
すい臓がんは50歳を過ぎるとそのリスクが高まります。その特徴は、すい臓は胃の奥にあります。そのため、検査がしにくく、初期の段階でがんを見つけることは困難です。
また、すい臓がんを特定する自覚症状がありません。「これがあればすい臓がんだ」と言えるような特徴的な症状がありません。どうも胃がもたれる、食欲がないなど、どの症状も別の病気でもよくみられるような一般的なものばかりで、例えばお腹が痛い場合は胃の内視鏡検査だけとか、腰が痛い場合は整形外科を受診するだけとなり、すい臓がんを見逃してしまうことがあるようです。
このため、検査の結果、すい臓がんと診断された人の45%はステージⅣで生存率は1%台です。
すい臓がんの検査は市町村等のがん検診(対策型健診)に含まれておらず、早期発見の機会を見逃してしまうことが多いと言います。
自覚症状後、すい臓がんの疑いが高まった時点での検査内容は整っていますが、予防的観点では簡易な検査が確立されていないようで、早期の体制整備が必要と感じました。
さて、がん検診についてですが対象となっているのは、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの5種です。2022年の調査では、本県の各健診の受診率は肺がんが54.4%でそれ以外は50%以下です。特に乳がん検診は全国平均よりも低い結果となっています。今年度は乳がん検診促進キャンペーンを展開し、受診率向上を目指しています。
私も時々ですが、乳がん治療について相談を受けることがあります。多くは若い年齢で家族からの相談がほとんどでした。
がんは子どもから高齢者まで、性別にかかわらずかかる病気です。日本人が生涯で罹患する確立は2人に1人といわれています。早期発見・早期治療を行えれば決して恐れる病気ではありません。日々の検査や治療の進化を期待しつつ、まずはがん検診を受診してください。