先週、76号線の北上が暫くは無理と思い知らされたわけですが、それならば西北の道を行ってみようと試みました。地図を見ると30kmほど走ればSrae ChhukとかMe Mangコンミューンの近くに着くはずです。
7、8km走ると壮大な景観が右手に見えました。バイクを止めて丘の上から眺めると恐らくは太古の時代とそう違わないだろうと思える景色が広がり、秋の強風に乗って雲が東から西に流れ、ツバメやルリノドハチクイが強風を楽しむかのように舞っていました。
丘を幾つか下るとキャッサバ畑が続き、他の作物は見当たりません。前方から何台かのバイクが来たのでこの道がまだ通れることは間違いないのですが、挫けそうな悪路が続きます。すれ違うバイクは二人乗りか、または二台で連れだって走っています。万が一転倒しても二人なら心強いことでしょう。などと思っていたところ、後ろに50kg袋を積み、その上に子供を乗せたバイクが転倒しました。
地元の人でも転倒するわけだし・・・と諦め掛けているところにWWFのステッカーを張ったバイクとすれ違い、言葉を交わすと、この先は76号線よりも酷い状況だとのこと。サエン・モノロムから20kmも走らない地点で今回は早々に引き返しました。雨期が明けてもこの道路状況。せっかく作った農産物もこれでは運びようがないのでは?と思ってしまいます。
市内に着く手前5kmほどの地点に「あンコール・フォレスト・ゲストハウス」の看板が見えたので寄ってみました。
初めて見る家禽の姿に先ずはビックリ。昼時だったのでレストランで食事をし、ゲストハウスの部屋を見せて貰いました。
ネイチャーロッジ同様、丘の敷地の中にバンガロー風の宿泊施設とレストランがあるのですが、国内客向けのコンセプトなのか全体的に余計な装飾がどうもしっくりしません。10ドルのバンガロー内は遥かにネイチャロッジよりも広く快適な造りになっているのに。スタッフの対応を見ても殆ど外国人客は来ていないようです。バンガローの中でだけしかくつろげない、というのも気乗りしませんでした。