常識について思うこと

考えていることを書き連ねたブログ

ブログの目的と小休止

2010年01月10日 | 自分

PCがイカレテしまいました。一応、こうして書き込みをすることはできますが、あまり気持ちの良い環境ではありません。気乗りもしないことですし、しばらくの間、Twitterへの投稿を含めて、書き込みをお休みしようかと思います。自分なりに、ブログへの投稿は「1ヶ月に最低1回」と決めているので、質や量の問題はともかく、毎月、何かしらの投稿はしようと思いますが、私としては、このブログの当初の目的を達成したような気もしており、小休止もいいだろうと思う次第です。

このブログの目的は、当初、以下の二つでした。

1.「常識」とされるものが、あまりに脆いことを伝える

私にとって、このブログを始めたキッカケは、アイピーモバイルという会社にいた頃でした。その会社での仕事は、携帯電話の電波を使って、通信インフラを構築しようというものだったため、普通では味わえないような、様々な体験をさせていただいたと思います。

電波というのは、周波数帯ごとに免許が与えられたりするだけあって、無尽蔵にあるわけではなく、ある意味では、国が有する資源とも言えるものです。しかも、その与奪は、そんなに簡単ではない上、社会に与える影響力や事業規模が極めて大きいため、どうしても既得権益化しやすい側面があります。アイピーモバイルという会社は、小さなベンチャーながらも、そこに食い込んだ会社だったので、その中で、普通の生活をしていては、到底、お会いすることがないような、とても不思議な方々とも接触することになりました。

そこで感じたことは、この世界が大きく依存してしまっている仕組みや組織の危うさであったり、社会で「常識」とされていることの裏側に潜むものの姿でした。こうした類の話は、普通に周りに話しても、単なるバカ扱いされておしまいですが、私なりに何かをしなければならないとも思いました。しかし、当時の私の立場では、それを外に発信していく術はなく、できることと言ったら、(今でこそ、実名顔出しですが、当時としては)匿名のブログで何かを書くといったことくらいでした。それで何が変わるというわけでもありませんが、とりあえずは、それだけでもしておこうということで、「常識について思うこと」というタイトルで、このブログをスタートさせたわけです。

今日に至るまで、そのテーマに合わせて、いくつかの分野に分けて整理してきました。そして、当時想定していた一通りのことは言及できたのではないかと思います。

2.「成功」とされるものに、必要な本質を書き留める

これも、同じくアイピーモバイルという会社で経験したことです。私なりに真剣になって、窮地に追い込まれている仕事仲間にアドバイスをしていたときのことでした。

-それは、貴方が役員だから言えるんですよ-

この言葉を聞いて、唖然としました。この言葉を出されてしまった瞬間、私のあらゆる言葉は、全て死んでしまったも同然です。私にとっては、地位や肩書きを気にする人が、言葉というものを地位や肩書きから発せられるものだと考えるということを知った瞬間でもありました。同時に、冷静に考えてみたのですが、私は、たとえ役員でなくても、同じことを言っていましたし、逆に言うと、そうした思考をしたからこそ、役員としての責務を全うできているのだろうと思いました。そして、そこで痛烈に感じたのです。

-まず精神や思考法、その後に地位や肩書きが存在する-

これは、いまだに私にとって、揺ぎない信念でもあります。しかし、地位や肩書きが固まってからでは証明できないものでもあります。地位や肩書きが固まっている人間が、いくら偉そうなことを言っても、それはその地位や肩書きがあってこそだと思われてしまう余地があるわけです。それでは、全く面白くありません。

このテーマは、あくまでも地位や肩書きを失っている人間こそが、証明できるものなのではないかと思えてなりません。地位や肩書きもない人間が、精神や思考法を予めオープンにしておいて、その結果としての地位や肩書きが固まってきたときに、それを時系列で整理することで、はじめて上記の命題を証明することになるのではないかと思うわけです。

幸い、私はアイピーモバイルという会社を解任され、一度、きっちりと地位も肩書きも失うことができました。そういう意味で、それ以降、私が成すべきは、自分の精神や思考法を極力オープンにしてくることだったわけです。そして、それはこのブログを通じて、凡そ達成できたのではないかと思います。

このように、ブログを設定した当初の目的は、大体、達成できた感もあるので、今回起こったPCの不具合を機に、一旦の小休止に入りたいと思います。とりあえず最低限の月一ペースを守りつつ、また状況が変わって、いろいろと気乗りする環境になったら、再開するようにいたします。

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