バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

毎年受診する効果

2009年04月04日 | 胃X線を受診される方へ

どのくらいの間隔で、胃がん検診を受ければよいのか??
様々な意見があるかと思います。

実際の診療を行っていて、胃透視、胃がんを発見しても早期の段階。つまり胃粘膜面に留まっている胃がんでによる胃がん発見が少なくなってきています。
前年から受診されているかたばかりであり、発見が困難なのです。

何を言いたいのかというと・・・。ずばり、毎年受けられるわけですから発見されることが多いのです。
進行がんで発見される方は、大抵の場合、自覚症状が表れてから受けにくるパターンがほとんどのようです。そして多くの方は胃がん検診を定期的に受けていません。

我々は早期発見をするために日々、知識そして技術を向上させております。
しかし、そんな検診の精度や成績が上がっても、肝心の一般市民の方々が検診を利用しなければ、全くの意味がありません。

乳癌検診といった婦人科領域では、特にそんな危機感が強いようです。
こんなに検診精度が向上しているのにも関わらず、検診を利用しない。
そんな方々こそ、検診の重要性を理解していただきたい。
改めて、重要性をお話ししました。