ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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5年後の自分

2009-12-05 | 育児
 5年後の自分を想像することは、できるだろうか?そんな先のことは、わからないと思う人が大半だろう。これは、1年後の自分であっても明日の自分であっても同じだ。どんな自分になっているのか想像もつかない。確かなことは、今の自分ははっきりしているということだ。
 このように考えると、未来を想像して悩むことはとても空しいと思う。しかし、現実には、「~なったらどうしよう。」と不安を抱えたり、「~にならないように○○をしよう。」と未来に備えて準備をしている。つまり、自分で想像した未来に合わせて今を作っているということだ。だとすると、未来は、今の自分の思いで決まるということになる。
 子どもたちに思い描かせる未来が実現するためには、未来に合わせて、今をどのように過ごすかということがとても重要になる。
 一人一人の子どもに対して、どのような未来を想像しているのだろう。教師の都合のよい未来を想像していることはないだろうか。そのための今を作り出そうとしているのならば、学級が変わるたびに子どもたちはそれに合わせて生きなければならない。
 特別支援教育においては、個別の支援計画を作成するが、この考え方は、特別に支援を要する子どもだけではない。どの子にとっても長期的な視野に立って、子どもを育てることは子どもにとってとても重要なことだ。
 小学校の6年間でどんな子どもに育てたいのかという学校の教育目標を目指しながら、保護者とよく話し合いながら、「この子をどのように育てたいのか。」を一緒に考えていくことが重要になる。
 毎年懇談会や家庭訪問などを通して、話し合いの場を設けているが、5年先をイメージして、今の子どもについて語り合うことはあるだろうか。目先の問題も大事だが、少し先をイメージしながら今を見る目は保護者にも教師にも必要だ。1,2年間の関わりしかないからこそ、大事にしたい。子どもの目の前からいずれは消えていく私たち教師だからこそ、大事にしたい。教師の都合で子どもを振り回してしまっては申し訳ない。
 これは、教師に力があるとかないとかという問題ではない。構え方の問題だ。子どもから目を離さないで、5年後の姿をイメージしながら、今できることを見つけようとする姿勢だ。少しでも、5年後に生かせるものをこの子に残してやりたいという思いが力量をアップさせる。
 教師の力量は、後からついてくる。子どものためにという思いがあれば、自然とついてくる。いや、つけるだけの能力があるから、今教師をしているのだ。


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