ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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結果よりも過程を

2008-03-03 | 育児
 問題が起きたときにはその結果の責任を取らなければならないと社会全体が強く感じるようになってきている。そのためどうしても結果を求める姿が強くなっている。教育の世界にも同じことが言える。しかし,子どもを育てるときには結果よりも過程を大切にしたい。子どもがどんな歩みをしているのか,子どもが歩む過程をつかんでいないと後から「そんなハズではなかった。」と子どもを責めることにもなる。
<過程で大切にしたいこと>
・どんな思いで事を進めているのだろうか?
 大人が言うからそれをしているのか。しなければならないと感じてしているのか。そのしなければならないと考える価値はこの活動で大切にしたいことなのかどうかわかってしているかどうかは,取り組み方に影響を及ぼす。
(子どもの行動の裏にある思いは,こちらの思いと必ずしも一致しない。)
・事を進める上で落としてはいけないことや進め方をわかっているだろうか?
 見通しがもてず,試行錯誤でしていることもある。大人からみるとつまずくことがわかっていることでも平気でつまずいてしまう。仕方や考え方を教えないといけないことがたくさんある。
・その事に意欲をもって取り組もうとしているだろうか?
 仕方なしにしていることもある。意欲的に進めるためにはしている最中の認め励ましが支えになることがある。やる気を持続させるための手だてを打たなければ,満足できる結果にならない。
・過程で身に付けたことがあるだろうか?
 考えながら事を進めているがその考え方は,以前の考え方と同じなのだろうか。配慮していることは以前と同じだろうか。仕方は以前と同じだろうか。手際の良さはどうだろう。結果を生みだす過程に子どもなりの成長があるはず。その成長を見逃さないで,事が済んだときに伝えることが次の取り組みにつながる。(結果を生みだしたのは,あなたのこんな取り組みがあったから。)
 基礎基本と言われる内容は結果では見られない過程の中にもたくさんある。ゆとり教育の見直しで知識偏重になってしまえば,時代を逆行することになる。知識は事の結果になることが多いが,この知識を単に知識とせず,知恵として事の過程で使うことが今求められている。
 結果よりも過程を見続けることが子どもを育てる上では大切であり,このことが将来結果に責任が取れる大人にすることにつながる。


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