ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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復習する

2009-03-09 | 育児
 学んだことを記録に残しておきたいと思ったことは、記憶に残ることが多い。記録に残す時は、体験を振り返り、頭の中にイメージがわいてくる。すると、その時には気づかなかったけれど、記録に残そうとした時に思い出すことや発見をすることがある。それは、ある面では楽しいことだ。これが子どもの学習であれば、家庭学習になる。
 復習をするということは、決して教師がしなさいというからするものではない。復習をしてよかったという体験が積み重なることでその大切さに気づく。そして、復習することで、その効果も上がってくる。いつまでも宿題しかできない子どもでは学習の自立はない。
 学習の自立を目指すためには、復習したくなるような内容を授業中に作っておくことが、復習の力をつけていく上でとても大事にある。
 「今日の勉強で、ここのところをもっとおうちでもできると力がつくよ。」
 「今日の勉強で、家でできそうなことはないかな?」
などと、家庭での取り組みに興味をもって取り組ませるような声かけを授業の終わりにでもどれだけ子どもたちに伝えているかが、重要なポイントとなる。
 これが、普段から大切にされている学級集団ならば、自然と子どもは、復習のできる子どもになっていく。「最近の子どもは家庭で勉強しなくなった。」とよく聞くが、家庭での楽しみが他にあるからだけではない。学校での学習が子どもにとって大切なものだという自覚を教師が子どもにもたせていないこともその原因である。「それでは、宿題を出しますよ。」とすぐに家庭でもやるべきだという思いをもって子どもたちにその気になっていないうちから宿題を出すことではない。「この子はいつ学習の自立ができるようになるのだろう。」と考えて取り組みたい。家庭に向かっても同じだ。「家で宿題をやらさせてください。」ではない。「家庭で自ら進んで学習できる習慣を身につけさせていきましょう。」だ。家庭と連携して、学習する習慣を身につけさせたい。宿題を出せば学習する習慣が身につくものではない。何をしたらよいかを示すだけでだ。
・ノート作りは板書が参考になる。
・ノートの書き進め方は、授業の流れで書くことができる。
・繰り返しのドリル学習は、自分にはどの位の繰り返しが必要なのかを学校で教えないと家庭学習の効果は上がらない。
・自分で納得できるところで終わりだ。どの子にも一律に時間を決めることではない。その子なりの学習時間がある。納得するまで譲らない学習姿勢を一時間一時間の学習の中で身につけさせれば、家庭でもそのような取り組みができる。
・徐々に慣れることで、繰り返しの時間やノートにまとめる時間などが決まってくる。これは、家庭の協力がなければできない。家庭での学習習慣が身に付いたときには、保護者に感謝をしたい。
・個々の学習の目標は、授業のはじめのめあて作りと同じだ。家庭で学習を始める前に目標を作ることができるとしたら、それは学校での目標作りが生きていると考えられる。
・仲間の頑張りや取り組みのよさを認め励ますことが復習への取り組みの刺激になるので、学校で家庭学習をどれだけ評価するかにかかっている。
 これらは、すべて学校で指導したことが家庭での復習に役立つことを表している。だから、保護者の助けをいただいて、少しでも子どもの学習の自立を目指すための授業作りが大事だ。「宿題をなぜしてこなかったの?」などと宿題忘れの子どもに詰問することは愚問だ。子どもが宿題を忘れたとき、「宿題をしたくなるような意欲付けができなかったからだ。」と自らの取り組みを反省したい。決して保護者に「あなたのお子さんは、宿題をしてこなくて困ります。」などと言うことではない。これは、自らの指導力のなさをさらけ出していることに他ならない。子どもが宿題をしてきたとしたら、保護者に助けてもらったことに感謝することはあっても保護者に努力を強いることではない。
 生涯学習の基礎は、この復習する姿から生まれる。生涯にわたって学習し続けるための学習の自立を学校で培っているのだという視点で日々の取り組みをみていきたい。