ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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目標の大きさ

2008-10-27 | 育児
子どもたちに目標をもたせて生活させることは、自ら考えて、判断して生きていく上でとても重要なことだ。しかし、子どもの発達を考えてどの程度の目標をもたせることが実現可能なのか十分見極めてたい。
 目の前のことしか見えない子どもに1週間や1ヶ月を見通して生活することは無理である。目標の大きさによって実現までの時間が大きく左右される。
 そこで、短い時間で達成できる目標(小さな目標)をもって生活することを繰り返しながら少しずつ長い時間で達成できる目標(大きな目標)をもった生活に慣れさせていく。
○1時間の目標
 (1回は発表をする。友だちの話を最後まで聞く。よい姿勢で勉強する。等)
○1日の目標
(友だちと仲良く遊ぶ、係の仕事をする。集合時刻を守る。休み時間に準備する。等)
○1週間の目標
(九九を言えるようにする。漢字を書けるようにする。丁寧な字で書けるようにする。等)
○1ヶ月の目標
(時間を大事に使う。整理整頓ができるようにする。計画通りに生活できるようにする。等)
○1学期間の目標
(友だちに優しくできるようにする。積極的に話せる自分にする。等)
 これらの目標をすべてもって生活するということではない。目標を達成するための行動は一度に1つしかできない。だから、たくさんの目標を作るのではなく、1つの目標を実現させるためにどのような行動をするのかと考えて取り組ませたい。つまり、
・1時間の目標ならば、1時間の中で何をするのかを決める。
・1日の目標ならば、1時間1時間に何をするのかを決める。
・1週間の目標ならば、1週間の目標を1つにして、1日毎に何をするのか、そして、1時間毎に何をするのかを決める。
・1ヶ月の目標ならば、1ヶ月の目標を1つにして、1週間毎に何をするのか、そして、1日毎に何をするのか、そして、1時間毎に何をするのかを決める。
 このように目標を1つにし、そのために何をするのかを期間の長さに応じて決めていく。そして、目標と目標達成のための行動を決めて実現できれば、それが目標達成することの自信につながる。小さな目標1つ1つの目標の実現が大きな目標の実現につながっていくのである。いきなり大きな目標を設定しても小さな目標達成ができなければ、大きな目標を達成することはない。
 与えられた目標ではなく、自ら考えた目標は自分にとって必要な目標だから、目標達成への意欲も高い。だからこそ、自分で目標を決めて、毎日の生活を送らせたい。
(※学校生活でいくつかの目標を設定するが、意識できるのは、その時々に振り返った時が多い。複数の目標を意識して生活することはない。また、長期になればなるほど忘れることが多くなる。メモや掲示などは忘れないためには有効になるのはそのためだ。)
 実現したい目標を書かせたときにどの程度の大きさの目標を作るのかを探ると子どもの実態を知ることになる。
(ちなみに私の実践では、高学年でようやく「自分の性格を直したい。」という目標を設定する子どもが現れた。)