ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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見えるものと見えないもの

2008-10-02 | 育児
 教室で大声を出したり、立ち歩いたり、友だちに話しかけたりと問題行動を示す子どもがいると気になり、注意をする。そして、子どもの問題点として取り上げる。教師から注意の言葉が発せられる。また、仲間からも声がかかる。何とかみんなと同じ行動にしようと働きかけをする。しかし、なかなか変わらない。
 それには、子どもの思いや考えなど行動の裏にある目には見えない心を読む必要がある。「どうしてこんな行動をするのだろう。原因はどこにあるのだろう?」
 もし、障がいによるものならば別であるが、障がいがなければ、学級の人間関係なのか、教師との関係なのか、それとも家庭での生活の問題の影響なのか子どもの外にある様々な原因を考えることができる。
 子どもたちは、見えるものへの反応は早い。しかし、見えないものにはなかなか気づけない。だから、問題行動を示す子どもの見えない心を知らない子どもに任せて、友だちの問題行動を変えさせようというのは酷な話である。本当にその子の事がわかって関わろうとしていてくれるのならばよいが、なかなか難しい。まずは、教師が問題行動をとる子どもの内側を理解するように努めなければならない。
 この場合、自分一人の考えで「きっとこうなんだ。」と思い込みをすると指導を間違えてしまう。一番いいのは、本人の気持ちを聞くことだ。しかし、なかなか自分の事が分からずに問題行動を起こしてしまっている事も多い。
 そんな時、保護者の思いを尋ねたり、周りの子どもたちから情報を集めたり、時には同僚からの意見を取り入れたりとできるだけ客観的な判断ができるよう努力したい。
 思い込みで指導していると、「先生は、私のことをわかっていない。」と子どもは教師の言動を否定し、子どもとの関係を悪くする。「あなたのことを考えて、こんな思いからこうしたのだ。」といくら言っても関係が悪くなってからでは、耳に入らない。
 指導した後の反応から、問題行動を示す子どもの見えないものを見ようとするキメの細かさが関係を保つことになる。時には、自分のしている問題行動を示す子どもへの指導が周りにどのような影響を与えているかを考えてみることも大事だ。目の前の子どもしか見ていない自分に気づくことがある。