ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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ペアの仲良し

2007-08-28 | 育児
 集団作りの最小の単位は「ペア」だと考えている。隣の席に座った友だちにどんな働きかけをするのか、またどんな働きかけができるのかを見ていれば、その子の対人への思いや願いが見えてくる。
次の視点で見ているとその子の対人へ思いや願いが見えてくる。
 ・自分から働きかけるかどうか。
 ・困ったときに助けてもらおうとするのか。
 ・隣の子が困っている姿に気づけるかどうか。
 関心がなければ、隣の子の言動に気づかず、困っていても平気でいる。そんな子にはしたくない。仲良く助け合うペアにしたい。
<関わりを持たせる活動>
○点検 ・姿を見て ・作品を見て ・考え方を聞いて
    (最初は判断させないで「いいよ。」のみ)
    (人間関係ができてから判断をさせる)
 ※能力を知るきっかけや相手を認める場となる。
○交流 ・ノートを見合う、作品を見合う
    ・考えを聞き合う
 ※自分を理解してもらい、相手を理解する場となる。
○共働 ・一つの考えを作る ・揃って声を出す
    ・一緒に動く
 ※働きやすさや難しさを体験する場となる。
○競争 ・ゲーム 
    ・姿の優劣(もの準備、学習姿勢、取り組みの早さ)
 ※切磋琢磨をして自分を磨く場となる。
○補助 ・一人でできないものの扱い
    ・言っていることや考えの復唱
    ・気遣い(2人分)
 ※よき理解者として隣人を支える場となる。
 これらの取り組みを意図的に仕組まないとできないことの方が多い。授業中だけでなく、日常的にペアを利用しこれらの取り組みを増やす。
※配付物でも一人1枚渡るように列毎に配るのではなく、ペア分が渡るように2列毎まとめて配るだけでも違ってくる。
(隣人の事を考えないでいると自分の分だけ取って後ろの子に渡す姿が見られる。)これらの取り組みが進んでできる姿があれば、「素敵だね。」「優しいね。」「仲良しだね。」「相手の気持ちを考えているね。」などと言葉をかけ仲良しペアとして認めたり、紹介したりできる。この言葉かけがポイント!!
 効率を上げるためにペアを使ったり、教師の都合でペアを使ったりと学習形態の一つととらえているだけでは、これらの仲間作りを高める言葉かけはできない。
<仲間作りを意識してペアを見たとき気になる姿>
・席が少しでも離れている。
・ペア学習に入るのに時間がかかる。
・隣人が困っていることに気づかない。
・いつまでも自分で悩んでいて、隣人に相談しない。
「この姿は許せない。」と強く思うかどうかがポイント。
このことが、教師の仲間作りの力量の差となって表れてくる。