ひよりの音楽自己満足

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森園勝敏さん spirits

2009-09-17 08:09:25 | 四人囃子
 70年代の日本プログレッシブロックの礎を築いた、ともいえる<四人囃子>。そして和田アキラ師匠率いるフュージョンブームの先駆け<PRISM>でも活躍のギタリスト<森園勝敏さん>。78年に初のソロアルアルバム「BAD ANIMA」を発表し、好評を得て2ndソロアルバム「Cool Alley」を翌79年に発表。そして1980年にはソロアルバム2枚に参加されたミュージシャンを元に自身のバンド<森園勝敏 with BIRD’S EYE VIEW>を結成されます。メンバーはキーボード<中村哲さん>、ベース<秋元良一さん>、ドラムス<相良宗男さん>、パーカッション<マック鈴木さん>、この5人が基本メンバーだったそうです。ちなみにバンド名の“BIRD’S EYE VIEW”とは、江戸時代に日本地図を作り上げた伊能忠敬さんの話をしているときに“鳥みたいに空を飛べたら地図なんてすぐに出来ただろう”って話からこのバンド名が思いついたんだとか。そしてこの年にバンドとしてのデビューアルバム「エスケイプ」を発表され、翌81年に2枚目となるこのアルバム「スピリッツ/Spirits」が発表されます。収録曲は全て森園さんのオリジナル曲だそうです。愛嬌のあるジャケット、さわやかでいい感じですねぇ。
 アルバム1曲目は「Give It Uo Love/恋にお手上げ」。アップテンポのとっても明るく爽やかで軽快なポップロック。パワフルでメロウなハイトーンヴォーカルもいいですねぇ。間奏はテクニカルなドラムをバックにエモーショナルなギターソロを展開。
 2曲目は「Nothing Could Ever Change Your Mind/とどかぬ想い」。ミドルテンポの力強いビートではじまるメロウなポップロック。ちょっぴり哀愁を感じる味のあるヴォーカルを聴かせてくれます。間奏でもメロディアスなギターソロが。
 3曲目は「Shining Dawn…Yesterday’s Dream/昨夜の夢」。アップテンポの心地いいリズムではじまる爽やかでメロディアスなインストロック。中盤からはリズムが止まって幻想的な雰囲気になってエモーショナルなギターソロが。
 4曲目は「Night Lights」。アップテンポながらもちょっと落ち着いた雰囲気のアダルティなインスト。ギターとSaxがユニゾンでリフを奏で、そしてギターのナチュラルトーンの甘い音色が響いて。その後Saxのエモーショナルなソロ、そしてギターソロと続きます。終盤はギターがメロウなフレーズを、そしてSaxが情熱的なソロを。
 5曲目は「Imagery」。カリンバの神秘的な音色からはじまって、そこにアップテンポのアフリカンなパーカッションリズムがはいって。さらには風の吹く音やベースのパワフルなフィルも。民族音楽のような、アヴァンギャルドっぽい曲ですね。
 6曲目は「Strikin’」。アップテンポの力強いリフからはじまるパワフルでファンキーで楽しく爽やかなインストロック。中盤にはテクニカルでハードなギターソロ、リフを挟んでエモーショナルなSaxソロが。終盤にはパワフルかつテクニカルなベースソロ。ラストはエモーショナルなスライドギターソロが。
 7曲目は「Moon Gazer」。チャイナ風のミドルテンポのキーボードのフレーズから異国情緒たっぷりにはじまって、ギターもオリエンタル風のフレーズを奏でて。ラテン&チャイナの明るく楽しい面白い曲ですね。
 8曲目は「Love In A CAN」。パワフルなピアノリフからはじまるアップテンポの軽やかで爽やかなポップロック。軽快なヴォーカル、かっくいいっす。トロピカルなトーンのギターソロもいいですねぇ。 
 明るく楽しく爽やかなフュージョン&ロックがたっぷりと楽しめ、さらにバラエティに富んだ曲も楽しめる素敵なアルバムですね。しかし残念なことに<BIRD’S EYE VIEW>はこのアルバムを最後に解散してしまいます。その後、森園さんはソロで、そしてセッションギタリストとしても多方面で活躍されます。

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