ひよりの音楽自己満足

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11.11.5 interpose+

2011-11-11 06:54:23 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.11.5 沼袋Sanctuary
<新生interpose+初ライブ!>
 シンフォ系プログレバンド<interpose+>。1985年にドラマーの<佐藤カツさん>と、ギタリストの<田中健士さん>が中心となって<interpose>として結成されました。渋谷・吉祥寺・原宿等で地道にライブ活動を続けていましたが89年2月に一旦活動を休止。翌90年にベーシストが脱退してしまいますが、サポートメンバー迎えて2回ほどライブを敢行。その後バンドはシンフォニック寄りのサウンドで再出発。92年に再びライブ活動を始めますが、残念ながら9月をもってバンド活動は休止に。
 2001年。佐藤さんのライブを見にきた田中さんと故・小池さんと3人で話し合いがもたれ、再びバンドを再開することが決まり、田中さんと活動していた現TEEのキーボード<米倉竜司さん>が加わり、2003年に女性ヴォーカリスト<あるがさゆりさん>が加入して、バンド名を新たに<interpose+>とし、翌年からライブ活動を再開。そして2005年。バンド結成から19年を経て初のアルバムのレコーディングに入ります。5月にレコーディングは終了するものの、米倉さんが脱退。バンドは新たにキーボードに<渡邊のぶをさん>を迎え、11月に1stアルバム<interpose+>を発表します。
サウンドは基本的には凄腕ミュージシャンの本領発揮の変拍子も用いたテクニカルなややJAZZ寄りのシンフォ系プログレなんですけど、とっても繊細でピュアな綺麗な声のさゆりさんのヴォーカルが入ると、日本語の歌詞のせいかちょっぴりJ-POPっぽくなって、聴きやすいキャッチーなメロディのポピュラーシンフォに。
 アルバム発表で軌道にのるかと思いきや、再開に尽力された小池さんが脱退。バンドはベーシスト<Daniさん>をゲストに迎えてライブ活動をすすめ、2006年3月にはメキシコで開催されたプログレ・フェスティバルに出演。そして6月にDaniさんが正式に加入し、バンドは11月から2ndアルバムのレコーディングにとりかかり、2007年6月、2ndアルバム「indifferent」を発表します。ところがアルバム発表後に86年からずっと佐藤さんとともにバンドを支えてきた田中さんが脱退。バンドは後任ギタリストにやはり凄腕の<飯島丈治さん>を迎えてライブ活動を行います。
 2010年、順調に活動を続けてきてそろそろ3rdアルバムの話もでてきたころ、残念ながら9月のライブを最後に丈治さんが脱退。バンドは活動を休止してしまいます。
 そして2011年、6月ころだったかな?11月に沼袋で開催されるプログレイベントに<interpose+>が出演されるとの情報が。これにはビックリしました。後任のギタリストが誰なのかすごい興味あったし、1日も早くinterpose+でのさゆりさんの歌が聴きたかったし。その後9月だったかな?mixiにもカツさんからイベントの情報がUPされて。そしてHPを見てビックリ!Daniさんが脱退されてたなんて・・・ショックでした。後任には現ARS NOVAのベーシスト<柴田伸子さん>が迎えられたそうで。Daniさんとは全くスタイルが異なりますから、一体どんなサウンドを聴かせてくれるのか興味津々。さらにはなんとギターにオリジナルメンバーである<田中健士さん>が復帰されるとあって超ビックリ!11/5のお披露目ライブは絶対に見逃せません。

 さて当日。4バンド出演のイベントで<interpose+>はトリです。この時点でもイス席は埋まっているので自分はそのまま立見。周りではバンド関係の方々が歓談されていて。なんか関係ない自分はジャマな感じかも。でもじっと開演を待ちます。

 20時30分を過ぎた頃、客席が暗くなってステージの幕が開いて、お客さん大拍手!ステージ向かって左にキーボード3台とレスリーに囲まれたのぶをさんですが・・・一瞬誰だか判らなかったっす。以前よりもスリムになられたような。しかもちょっとお化粧されているような、かなーりクールな美形男子に見えます。いや驚いた!隣にはサンバーストのベースを抱えた柴田さんが。ダーク系ロングワンピをお召しになって、しとやかにしっとりと美しい佇まいです。後方高台にはワンタムワンバスのドラムセットにかこまれたカツさん。長髪を細かく編んだレゲエモードのヘアスタイルでビックリ!ステージ右には鮮やかなスカイブルーのストラトハンバッカーギターを抱えた田中さんが。そしてステージ中央には黒のSEXYなミニワンピにオフホワイトの毛糸のショール(?)のようなのを羽織って、黒ストに黒ショートブーツ、そして金髪のショートウイッグという妖しくも可愛いさゆりさんが。そうそう、マイクスタンドにはしっかりとi-Padが固定されています。

 いきなりパワフルなドラムとベースリフがアップテンポではじまってダイナミックなリフが。1曲目は「Empty route」。新曲ですね。しっとりとしたヴォーカルがゆったりと雄大にながれ、それが盛り上がっていって、サビは綺麗なピアノリフをバックにヴォーカルも力強く歌い上げてドラマティックに。中盤ではモーグのエモーショナルなソロが。ここでちょっとベースからノイズが。でもすぐ直ったようで。そしてピアノの綺麗でテクニカルなソロが。バックではドラムがパワフルに叩きまくって。続いてギターのテクニカルなソロが。田中さんのギターを生で聴くのは初めてです。ホールズワース級の滑らかな早弾きに目を奪われます。その後ヴァースに戻ってちょっとけだるい感じの歌が。ふと“中島み○きさん”が思い浮かんで。これまでにこういう歌は聴いたことないかも。そして徐々に盛り上がっていってパワフルにドラマティックに歌い上げて。終盤ではアップテンポになってパワフルなヴォーカル、ヘヴィなギターリフからキーボードのアグレッシブなソロが。

 曲が終わると大拍手大歓声!ここでドラムとベースがそれぞれ調整を。しばし沈黙です。そしてはじまった2曲目は「HM(仮題)」。新曲ですね。ドラムのカウントからダイナミックなリフが。そしてギターのヘヴィなリフがリズミカルにながれ、オルガンがうなって、そこからパンチの効いたパワフルなヴォーカルがはいって盛り上がって。さゆりさん跳ねてます。その後ギターとベースのユニゾンのヘヴィなリフからモーグのアグレッシブなソロが。そしてちょっと鼻にかかったようなパワフルなヴォーカルがはいって盛り上がって。中盤ではダイナミックなリフからギターのヘヴィなリフをバックにアグレッシブなピアノソロが。その後静かになってベースリフ・ピアノリフがながれ、そしてピアノソロから盛り上がっていって、のぶをさんが田中さんを指して流麗でテクニカルなギターソロへ。ドラムもパワフルに叩きまくって。終盤ではパワフルなヴォーカルがはいって綺麗なピアノリフとともに盛り上がってオルガンもヘヴィに吠えて。

 さらに続いて3曲目「トケナイナゾ」。美しいピアノリフからゆったりとはじまり、ギターのしっとりとした音色が響いて。そしてミドルテンポのリズムがはいってしっとりとしたヴォーカルがはいって。艶っぽい雰囲気、いいですねぇ。綺麗なピアノリフ、田中さんのコーラスもはいってドラマティックに。その後モーグのエモーショナルなソロから一旦止まって、リズミカルなベースリフとフロアタムの力強いリズムが。それにのってギターのアヴァンギャルドなソロも。中盤ではダイナミックなリフからパワフルなドラムにのってモーグのテクニカルなリフからアグレッシブなソロへ。その後ヴォーカルがはいって力強く歌い上げて。終盤では一旦止まったあと、ミドルテンポでゆったりとしっとりとはじまって、田中さんのコーラスが加わってドラマティックに雄大に盛り上がって。そして美しいファルセットも聴かせてくれて。その後、オルガンやシンセが響くなか、エモーショナルかつテクニカルなギターソロが。

 「お久しぶりです、interpose+です。ありがとうございます」ってさゆりさんが挨拶を。大拍手大歓声です。「1年ぶりのライブ、ギターとベースがチェンジして」「一時活動を休止していましたが、本日無事に復活ライブを行うことができました。ありがとうございます」って大拍手です。ここでメンバー紹介です。「ベース、ARS NOVAのベーシストでもある、柴田伸子!」拍手です。「超絶テクキーボード、ちょっと色白、渡辺のぶを!」拍手です。そして再びシンバルの調整をしているカツさん、「働いてますけど、歌う倍音ドラマー、佐藤カツ!」拍手です。「編んでます」って。そして「帰ってきたマエストロ、interpose+の“Sジョ○ス”こと、ギター、田中健士!」大拍手です。「戻ってきました、すいません」って。最後に田中さんが「ヴォーカル、あるがさゆり!」って大拍手です。

 4曲目は「Dayflower part3」。2ndアルバムの曲です。ギターのテクニカルで明るく爽やかなリフからはじまります。ピアノとギターがしっとりとしたリフをゆったりと奏で、そこにヴォーカルがはいって。そしてベースのテクニカルなライン、ギターのテクニカルなフィルから、キーボードのメロトロン風サウンドが爽やかに響き、ギターがアルペリフを奏でて。その後伸びやかなヴォーカルがはいってギターリフをバックにパワフルに歌って。中盤ではズンズン響くベースリフからギターがカッティングリフを。そしてパワフルな変拍子複雑リフから伸びやかで力強いヴォーカルがはいって、ベースとギターのテクニカルなユニゾンリフからヴォーカルが歌い上げて。終盤ではズンズン響くベースリフをバックにギターのテクニカルなソロが。

 「ありがとうございます」ってさゆりさん。ここで物販の宣伝を。「3枚目のアルバムも作りたいですね。がんばってます」って。「そんなわけで最後の曲です」ってさゆりさん。客席からは「えぇぇぇ~!」って合唱が。「打合せしたみたい」って田中さん。
 本編最後の5曲目は「Anonymous」。おなじみの曲ですね。アグレッシブなギターとパワフルなドラム叩きまくりではじまって、ギターもオルガンも弾きまくって。さゆりさん跳ねてます。そして変拍子リフからヴォーカルがパンチの効いたパワフルな歌を。その後静かでゆったりとした感じになり、ヴォーカルがしっとりと艶っぽく歌って、パワフルでダイナミックなリフからヴォーカルが綺麗なファルセットを響かせて。そしてしっとりとしたヴァースに戻って、キーボードのクリスタルな音色が響き、ギターとベースがユニゾンでリフを弾き、サビでヴォーカルが力強く歌い上げて。中盤ではギターが軽快なカッティングリフをリズミカルに弾き、ヴォーカルがパワフルに歌って。そしてベースのパワフルなリフにのってテクニカルなギターソロが。さゆりさんはタンバリンを叩いてます。その後キーボードのリフからパワフルなヴォーカルがはいって盛り上がって。終盤では一旦止まったあと、ヴォーカルがゆったりと雄大に歌い上げて、そしてドラムがパワフルに叩きまくって。さゆりさん跳ねてます。ラストはテクニカルなユニゾンリフからダイナミックにFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!さゆりさんは両手を広げて優雅にお辞儀を。そして拍手歓声のなか、メンバーの皆さんは楽屋へ。場内はアンコールを求める手拍子が鳴り響いてます。すると程なくメンバーの皆さんがステージに戻ってきて、大拍手大歓声で迎えられます。
 「アンコールありがとうございます」「ご来場ありがとうございました」ってさゆりさん。「今年もあと2ヶ月」「今年はめげることがいっぱいありましたけど、明日からもがんばりましょう」って。そして「またお逢いできる日を夢みて」って。

 オーラス6曲目は「ALIVE」。ピアノの綺麗で瑞々しいリフからリズミカルにはじまって、ミドルテンポでパワフルなドラムとベースがはいって、しっとりと艶っぽいヴォーカルが。田中さんも途中からコーラスを入れて、サビはほのぼのした感じでドラマティックに。中盤ではモーグのテクニカルなソロ、ピアノとギターのリズミカルなリフ、ギターのハードサウンドのエモーショナルなソロが。その後ヴォーカルがはいってゆったりほのぼのした感じから綺麗なピアノリフをバックにコーラスも加わってドラマティックに歌い上げて。終盤ではギターとキーボードのテクニカルなユニゾンからエモーショナルなギターソロが。その後一旦止まってヴォーカルがゆったりと雄大に歌い上げて、ラストは劇的なフィナーレが。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございました、interpose+でした。また逢いましょう」ってさゆりさん。メンバーの皆さんはお辞儀をしてそして拍手歓声のなか楽屋へ。すると客席の照明が明るくなってライブ終了。時計を見ると21時27分。1時間弱のすんごい迫力の素晴らしいライブでした。
 想像以上に素晴らしいサウンドでした。新曲ではテクニカルで複雑な曲構成が薄れた分、ヴォーカルパートが増え、よりドラマティックになったような。もちろんキーボードとギターは超テク弾きまくりで、ドラムもめっちゃ叩きまくりですんごい迫力でした。あまりの迫力にドラムセットの方が耐えられなかったのか、曲間になんどもシンバルスタンドやハイハットを調整されてましたね。さゆりさんのヴォーカルも、いままでより低音パートが増え、表現力がより一層増して、可愛いうえにより色っぽく聴かせてくれて、そのうえ美しいファルセットや力強いハイトーンも。柴田さんのベースも良かったですね。これからの活躍めっちゃ楽しみです。

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