ひよりの音楽自己満足

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MIDAS 3

2008-03-27 06:56:58 | ジャパン・プログレ
 この年96年の12月と翌97年1月にレコ発ライブが行われますが、こののちにこれまでバンドを支えてきた林さんがバンドを脱退してしまいます。後任にはギタリストの<加藤雅春さん>さんが緊急加入してライブ活動を続けますが、加藤さんは8月には脱退してしまいます。バンドはメンバーを探しながらも3人のメンバーで3rdアルバムの制作にとりかかり、98年4月よりレコーディングにとりかかります。5月にやっと後任のキーボード奏者<田路康介さん>が決まり、そのままレコーディングとリハを続けて、翌99年4月に3rdアルバム「第三の処置~Third Operation」が発表されます。キーボードの交代もあり、サウンドはこれまでのシンフォニックさは薄れて、シンプルなロックが主流に。歌詞もファンタジックな内容から現実的なものに変わります。しかしこれまでの2作よりも音楽の幅が広がり、音質も向上しており、この作品を<MIDAS>の代表作と称す方も多いようです。アルバム1曲目は「TVイリュージョン」。寝息のような効果音から目覚ましの電子音が。それが切れると激しいヴァイオリンとパワフルなドラムがイン。ミステリアスな雰囲気のハードサウンドで幕開けです。ヴァースはミドルテンポで、ダンディなヴォーカルのアダルトポップスのような感じですね。サビではアップテンポの爽やかな雰囲気に。 2曲目は「Flying DentureⅡ」。不気味な雰囲気のイントロからはじまるベースが印象的なミドルテンポのインスト。後半のヴァイオリンの奏でるゆったりとした綺麗なメロディ、聴き応えあります。 3曲目は「光の雨/Angelie Lights」。アップテンポのメロディアスなポップス。終盤のヴァイオリンの優しく美しい調べには感動すら覚えます。 4曲目は「Common Factor」。機関銃の銃声からスタートするミドルテンポのパワフルな曲。中盤ではゆったりとした和やかな場面も。そして再びハードにドラマティックに。 5曲目は「冬の印象~Lovers」。寂しげなアコースティックギターのメロディからはじまり、ヴァイオリンと叙情的な美しいメロディを。アコースティックギターとヴォーカルの素朴なフレーズにうっとりとしてしまいます。12分に及ぶ大作、感動モノです。 6曲目は「Strings Conversation」。アラビアン調メロディを奏でるヴァイオリンの軽快なテンポではじまりますが、すぐにスローテンポになってメロディアスなフレーズを楽しませてくれます。中盤には可愛らしいコミカルなサウンドも。エンディングでは再び軽快なテンポでノリノリにさせてくれます。 7曲目は「地球にて」。アップテンポの明るい曲調でスタートしますが、ヴァースではゆったりとメロディアスなヴォーカルを聴かせてくれます。中盤からはアップテンポの軽やかなポップス調に。壮大なイメージの素敵な曲ですね。最後には波の音とカモメの鳴き声が。 どれもが美しいメロディで満たされ、ドラマティックな構成でハイレベルな音楽性を見せつけてくれます。アルバムごとに進化していくバンド。評価が高まります。そしてアルバム発売後レコ発ライブを行いますが・・・ここで松浦さんがこれまでの疲労の蓄積や諸事情によりバンドを脱退してしまいます。これでバンドは再び停止状態に・・・

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