ひよりの音楽自己満足

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Truth and Reality 2

2009-05-20 06:54:26 | 21th J-プログレ
 人類が真剣に取り組まなければならない大きな問題である“地球温暖化”を、音楽を通して世間に訴えていくことをコンセプトに結成された<Truth and Reality>。バンド名の“Truth”は“真実”、“Reality”は“現実”、つまり地球温暖化が進行しているとういう真実。それに人類が目を向けていないという現実を意味しているそうです。
 2007年12月に1stアルバム「The Truth And Reality 1」が発表され、翌2008年にこの2ndアルバム「The Truth And Reality Ⅱ」が発表されました。今回のジャケットには空と都会の風景が描かれており、前作以上に問題提起が全面に表されているようです。
 アルバム1曲目「Metamorphosisi」。15分に及ぶ10部構成の組曲です。a).Birth, b).Crime, c).Punishment, d).The past and preset age, e).Oath, f).Malice and Sincerity, g).Messenger of Justice, h).Modern futuristic, i).Prayer, j).Conclusion, いきなりテクニカルで複雑なリズムのリフレインからはじまります。そしてパワフルでスリルとサスペンスあふれる緊張感のある雰囲気に。そして一旦落ち着いてピュアでクリアなヴォーカルが。それが徐々にパワフルに、そして歌い上げて。そしてマーチングスネアをバックにキーボードの爽やかな音色が響き、そして一転再びパワフルでテクニカルでスリリングな展開に。その後、アップテンポの明るく爽やかなフレーズがながれ、力強いヴォーカルが劇的にドラマティックに歌い上げます。一旦落ち着いたあと、ダークで幻想的な雰囲気になるも、すぐにパワフルモードになってヘヴィでアグレッシブなギターソロがたっぷりと。そしてテクニカルなリフと短いドラムソロをはさんで、一転アップテンポのファンキーで楽しい感じになって、軽快でリズミカルでパワフルなヴォーカルが。それに続いてリズミカルなオルガンソロが。ソロの後、爽やかなヴォーカルがはいって、そして再びドラマティックに歌い上げて。バックもボレロリズムで盛り上がってます。ラストは元のスリリングな変拍子リフに戻ったあと劇的にFin。
 2曲目は「Noah」。明るく爽やかでパワフルなリフからはじまり、スペーシーなシンセサウンドが。そしてアップテンポでキャッチーなメロディのギターフレーズがながれて。そしてスリリングなリフが。めっちゃかっくいい疾走感のあるスリリングなメロディアスハードのインストです。後半にはかっくいいオルガンソロや、アグレッシブなギターソロも。ネオクラシカルメタルっぽくて最高っす。
 3曲目は「Nostalgia」。ゆったりとした美しく抒情的なギターソロ曲。とてもメロディアスでドラマティック。哀愁ただよう切ないメロディ、思わず聴き入ってしまいます。
 4曲目は「Alone」。ドラムフィルからはじまって、哀愁ただようメロトロンの音色が響き、そして素朴な可愛らしいヴォーカルなしっとりとながれ、サビでは力強くドラマティックに歌い上げて。美しいバラードですね。メロトロンの響きがたまらないっす。古きよき時代のプログレを思い起こさせますね。後半にはエモーショナルでパワフルなギターソロも。
 5曲目は「Vain」。アップテンポのパワフルなピアノのリフレインからスリリングにはじまるピアノソロ曲。凄い迫力で、しかも緊張感たっぷり。Emerson級の破壊力、思わず手に汗握ってしまいます。 
 前作は全曲英語の歌詞でしたが、今回は全て日本語の歌詞なので、曲にこめられた地球温暖化のメッセージがより鮮明に、より強く聴き手に訴えかけているようです。前作同様、いやそれ以上に素晴らしい楽曲とハイレベルな演奏がたっぷりと楽しめます。ぜひとも多くの音楽ファンに聴いていただきたいっすね。いつかライブを観にいきたいっす。

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