ひよりの音楽自己満足

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ボンデージ・フルーツ

2008-03-05 00:06:32 | 鬼怒無月さん
 ギタリスト<鬼怒無月さん>がはじめて組んだリーダーバンド<Bondage Fruit/ボンデージ・フルーツ>。メンバーは盟友のヴァイオリニスト<勝井祐二さん>、ベース<大坪寛彦さん>、パーカッション<高良久美子さん>、ドラムス<岡部洋一さん>、ヴォーカル<さがゆきさん><安紀さん>の7人の大所帯です。そして1994年にこの1stアルバム「Bondage Fruit」が発表されました。1曲目は「ホーリーローラー」。かっちょいいヘヴィなギターリフとアフリカの民族音楽的なパーカッションの激しいパワフルな曲。そんななかでもヴァイオリンとコーラスは綺麗なフレーズを。 2曲目は「アラビアの象」。象がのっしのっしとズンズン歩いているようなリフのパワフルな曲。エネルギッシュなヴォーカルもかっくいいっす。終盤にはヘヴィなギターソロも。 3曲目は「子供のトロッコ」。リズミカルなドラムス&パーカッションからはじまるハイテンポの曲。コーラスがとっても爽やかです。中盤にはロマンティックなヴァイオリンソロやアコースティックギターソロも。 4曲目は「リゴ」。コミカルで奇妙な音とコーラスの不思議な曲。 5曲目は「オクトパス・コマンド」。アカペラコーラスからはじまってすぐに激しくパワフルなサウンドに。オリエンタルな雰囲気のメロディかな。中盤では一転静かなベースソロに。そこにヘヴィなギターリフが入って再び激しい展開に。マリンバの音色が神秘的でいいですね。 6曲目は「飛行する子」。大空を飛んでいるかのような壮大なイメージの曲。爽やかなコーラスと、メロディアスで艶やかなヴァイオリンが心地良いです。終盤の咆哮のようなヴォーカルもエモーショナルでパワフルでかっくいいっす。 7曲目は「架空の魚」。アコースティックギターのゆったりとしたフレーズからはじまる叙情的な曲ですね。 8曲目は「金属の胎児」。めちゃめちゃ激しいリフからはじまる超パワフルで忙しい曲。中盤のギターソロも破壊的でしたね。 9曲目は「T-REX」。まさに恐竜の鳴き声のようなギター&ヴァイオリンのノイズからはじまるパワフルな曲。かなりアヴァンギャルド的ですね。 “ボンデージ“は”拘束“を意味しますが、”ボンデージ・フルーツ“の音楽は、音楽的な拘束(しがらみ)を取り去ったジャンルを超越した音楽ですね。
 96年に発表された2ndアルバム「Bondage Fruit Ⅱ」。参加メンバーは鬼怒さん・勝井さん・大坪さん・高良さん・さがゆきさん・岡部さんの6人と、ゲストで<福岡ユタカさん>が招かれています。 アルバム1曲目は「モビル」。ミドルテンポのストレートビートなんですけど、なにかミステリアスな雰囲気です。終盤はテンポアップして盛り上がります。 2曲目は「大地の子」。湧き上がる“力”を感じさせるアフリカンリズム(?)のパワフルな曲ですね。ナチュラルな咆哮のようなヴォーカルも素晴らしい!終盤ではフレットレスベース&コーラスを静かに聴かせるパートも。 3曲目は「コーカスレース」。激しいパーカッション&ドラムからはじまるハイテンポの忙しい曲。めまぐるしく順位が変るカーレースを見ているかのようです。ヘヴィなギターめちゃかっくいい! 4曲目は「カトルストンパイ」。オリエンタルムードただよう雰囲気ですが、パーカッションはラテン系みたいな。中盤ではヴァイオリンの艶やかな音色が楽しめますね。 5曲目は「ゲルコロイド」。いきなり激しくはじまるパワフルでテクニカルでヘヴィな曲。 6曲目は「子供の軍隊」。妖しいスキャットからはじまり、ドラムとともにヘヴィなギターが。軍隊の行進のようなリズムで、演奏はアヴァンギャルドっぽい雰囲気ですね。 7曲目は「ターミナルマン」。激しいギターリフからはじまり、アップテンポでどんどん展開していく曲。スリリングでドラマティックでパワフルで、曲の世界にどんどん引き込まれてしまう15分を超える大作です。 1st・2ndは随所に民族音楽ベースというか、なんか大地を感じるような、Down to Earth感覚っていうのかな?身体に力がみなぎってくるような曲がありますね。
 97年に発表された3rdアルバム「Bondage Fyuit Ⅲ recit」。参加メンバーは鬼怒さん・勝井さん・大坪さん・岡部さん・高良さんの5人です。アルバム1曲目は「Odd-Job」。ヘヴィなギターからはじまるミドルテンポのパワフルな曲。中盤はフリーインプロの世界ですね。12分近い演奏です。 2曲目は「影絵が消える」。ギターとマリンバの調べからはじまる幻想的な曲。 3曲目は「Shortwave From Outer Space」。電子音と交信ヴォイスとノイズが交錯する短い曲。後半には激しいパーカッションサウンドが。 4曲目は「Frost and Fire」。激しいパーカションとヘヴィなギターからスタートするパワフルな曲。前半の縦横無尽にうねりまくるギター、凄いっす。後半には激しいパーカッションをバックに幻想的なヴァイオリンの音色が響きます。12分を超えるアツい演奏です。 5曲目は「Recit(物語り)」。めちゃめちゃ長い曲です。ゆったりとしたギターフレーズからはじまりヴァイオリンが加わって、叙情的な雰囲気になるのかと思いきや激しいハイテンポのパーカッションがスタートしてパワフルに。でもギターやヴァイオリンのフレーズはゆったりと幻想的です。なんかまるでパーカッションと他楽器が別の曲を演奏しているみたいな。13分あたりまでハイスピードで叩きっぱなしのドラム、凄すぎ!ここからはマリンバの神秘的な音色が響きます。16分過ぎからストリングスが。19分過ぎから再び激しいドラムが入ります。ここからはフルバンドでめっちゃパワフルに。それにしても長い!実に28分です。 6曲目は「金属の胎児(Live!)」。めっちゃパワフルでせわしなくスリリングな曲。激しいインプロ合戦ですね。 このアルバムはインプロビゼーション主体のアバンギャルドなヘヴィJAZZロック、といった感じでしょうか。その後はこういう路線なのでしょうね。CDで聴くよりも生演奏を味わってみたい感じです。

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