ひよりの音楽自己満足

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富田勲さん ドーン・コーラス

2012-11-24 08:40:59 | フュージョン
 日本のシンセサイザーミュージック界の頂点に立つ“神様”<富田勲さん>。今回は富田さんのシンセサイザー音楽としての9作目にあたる、1984年に発表されたアルバム「ドーンコーラス」を紹介させていただこうかと。
 “ドーンコーラス”とは、ウィキペディアによれば、夜明けに無線機を聴くと、鳥のさえずりの様な、あるいは口笛のような奇妙な音が聞こえてくることがあるそうです。それを<ドーンコーラス(暁の合唱)>と呼んだそうで。それは太陽から放出された電子が地球のヴァンアレン帯を通過する際、無線機で可聴域となる電波を発生するためだと考えられているとか。知識のない自分には何のことやらさっぱりわかりませんが。
 富田さんはこの作品でその“ドーンコーラス”の波形をデジタルシンセサイザーに取り込んで音源として使用したそうです。
 アルバム1曲目は「DAWN CHORUS:ブラジル風バッハ第4番プレリュード」。鳥の大群の鳴き声のようなサウンドが聞こえてきて、そしてシンセのしっとりと切なく悲しげなメロディがゆったりとながれ、それが徐々に壮大に盛り上がっていって。
 2曲目は「WHISTLE TRAIN:ブラジル風バッハ第2番トッカータ」。重厚でダイナミックなサウンドが響き、それが蒸気機関車の発車のように徐々に早くなって、そしてアップテンポのドライブ感のあるリズムにのってきらびやかなサウンドがメロウに奏でられて。中盤ではダイナミックなリフから、口笛風サウンドとベル風サウンドが明るく爽やかなメロディをリズミカルに奏でて。時折踏み切りの警告風サウンドも聞こえてきたり。終盤では徐々にテンポダウして汽車の終着のような感じになって。
 3曲目は「PEGASUS:ブラジル風バッハ第7番トッカータ」。アップテンポの楽しいリズムで伸びやかで爽やかな音色が響き、明るくほんわかした楽しい雰囲気に。そして力強いリズムがはいってきらびやかなサウンドが伸びやかに。続いてミドルテンポでパワフルなサウンドが響き、そこからダイナミックで壮大なサウンドが盛大に。中盤からはミドルテンポで哀愁ただようメロディがながれ、それが徐々にテンポアップしていって。そしてリズミカルな音色が響いたあと、ミドルテンポに戻ってファンファーレのような力強い音色が響き、そして再びリズミカルにダンサブルに展開していって。ラストはゆったりとFin。
 4曲目は「VELA-X PULSAR:ブラジル風バッハ第4番コラール」。きらびやかなサウンドがながれ、そして揺れる浮遊感たっぷりのサウンドがゆったりとメロウにながれて。そして重厚なサウンドが加わってドラマティックに盛り上がって。中盤では壮大でダイナミックなパイプオルガンサウンドが響き渡り、そして再び壮大でドラマティックに展開し、終盤では力強くダークなサウンドが鳴り響いて。
 5曲目は「ADAGIO OF THE SKY:アルビノーニのアダージョ」。ゆったりと哀愁ただようメロディがしっとりとながれ、そして哀しげに切なくメロウに展開して。
 6曲目は「COSMIC CHORALE:主よ、人の望みの喜びよ」。パイプオルガンのほのぼのしたおなじみのメロディが優しくたおやかにながれて。中盤では壮大なコーラスサウンドが加わってダイナミックに。
 7曲目は「VOCALISE」。ゆったりと哀愁ただようメロディが幻想的にながれ、ミドルテンポでしっとりと展開して。
 8曲目は「CANON OF THREE STARS:パッヘルベルのカノン」。ゆったりとリズミカルに静かにほのぼのした心温まるメロディがながれ、ドラマティックに美しく盛り上がっていって。
 神秘的で幻想的な音世界、宇宙の壮大さや美しさ、底知れぬ奥深さが伝わってくるようです。

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