ひよりの音楽自己満足

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矢野沙織さん 1

2008-07-23 07:01:52 | ジャズ
 その綺麗でかっこよくてSEXYなジャケットに目を奪われ、しかもDVD付きということもあって、つい衝動買いしてしまいました。<矢野沙織さん>は、9歳のときに友人と一緒に小学校のブラスバンドに入ったそうです。で、ジャンケンで負けてA・Sax担当になったとか。11歳のときにお父様所有のJAZZアルバムコレクションのなかの「ドナ・リー」という曲を聴いて衝撃をうけて、そのときからJAZZにのめりこんでいって独学で研究されたそうです。14歳のときにビリー・ホリデイ氏の自伝を読んだそうですが、そのなかでビリーさんは14歳でプロ歌手として活動していたことに感銘をうけて、なんと14歳・中学生という身でありながら自分で東京中のJAZZクラブを訪ねて出演交渉をされたとか。もの凄いバイタリティですねぇ。さすがになかなか出演させてくれるところはなかったそうですが、西新井の某所でやっと許可をもらえ、そこから徐々に活動範囲を広げていったそうです。そして中学生の美少女Sax奏者の噂が広まり、15歳のときに某レコード会社のプロデューサーにスカウトされ、なんとCDデビューが決定したそうです。16歳になると今度は単身ニューヨークへ。そこでジャズセッションに参加し、デビューアルバムをこの年、2003年9月に発表。鮮烈なデビューを飾りました。その後もライブにアルバムに世界中で大躍進大活躍!2004年には報道番組のテーマ曲も演奏。そして20歳となった2007年にはその美しい容姿もあって、某メーカーの”ASIENCE“のキャラクターに抜擢され”アジアン・ビューティ“として音楽だけでなくCMにも出演。そしてそのCMタイアップ曲と、これまでの4枚のアルバムから抜粋された13曲で構成されたベストアルバムがこの「矢野沙織BEST~ジャズ回帰~」です。ジャズの王道”ビ・バップ“を追求している沙織さんの美しく、しかもパワフルな演奏がたっぷり! 
 まず1曲目は「Donna Lee」。前述の沙織さんがJAZZに傾倒するきっかけになった曲です。いきなり早いパッセージからはじまるハイテンポのパワフルな曲。Sax・ペット・オルガンと短いソロが続いてラストはユニゾンで。
 2曲目は「砂とスカート」。沙織さんのオリジナル曲です。美しいピアノの調べからはじまるミドルテンポのムーディな曲。テーマのあとはソフトなギターソロ、ムーディかつパワフルな感じのSaxソロ、華麗なピアノソロと続き、途中ドラムとの掛け合いも。
 3曲目は「Crazy He Calls Me」。スタンダードナンバーです。ゆったりと静かにはじまる、艶っぽいムードたっぷりのSaxメロが楽しめます。まずは甘い音色のギターソロ、そしてSaxソロ、オルガンソロと続き、再びギターソロ、そしてSaxソロと甘い音色を聴かせてくれます。
 4曲目は「Rizlla」。沙織さんのオリジナル曲です。アップテンポのリフからはじまる軽快で爽やかな曲。まずは軽やかなSaxソロ、そしてテクニカルなピアノソロ、そして今度はパワフルなSaxソロ。ここではテナーとのバトルが楽しめます。
 5曲目は「In A Sentimental Mood」。デューク・エリントン氏の曲です。ムーディで深い味わいのSaxソロからはじまるスローテンポのまったりとした曲。前半はSax、後半はピアノが美しいメロディを奏でて。
 6曲目は「Manteca」。ガレスピー氏の曲です。リズミカルなリフからはじまるビッグバンドJAZZっぽいパワフルな曲。リフが落ち着くとまずはピアノソロ、続いて素朴な音色のフルートソロ、やや抑えたペットソロ、そしてピアノをバックに爽やかでリズミカルなSaxソロがテナーと交互に。その次はトロンボーンのソロへ。ラストはテーマに戻ってパワフルに。
 7曲目は「I & I」。沙織さんのオリジナル曲で、これがCMタイアップ曲です。Saxの早いパッセージから始まるアップテンポの軽快な曲。パワフルでアグレッシブなSaxソロや、テクニカルなピアノソロやドラムソロも。
 8曲目は「Greenism」。沙織さんのオリジナル曲です。ドラムとベース、そしてSaxからリズミカルにはじまるアップテンポの軽快で楽しい曲。Saxソロのあとはピアノソロ。どちらもとても軽やかです。そのあとはパワフルでド迫力のドラムソロが。
 9曲目は「My Ideal」。ピアノから始まるスローテンポのトワイライトムードの曲。ムーディでシブい音色のSaxソロ、そしてエモーショナルなピアノソロを聴かせてくれます。
 10曲目は「How To Make A Pearl」。沙織さんのオリジナル曲です。軽快でパワフルなSaxリフからはじまるアップテンポのリズミカルで楽しい曲。テクニカルなSaxソロ・ピアノソロとつづき、その裏でもテクニカルなベースを聴かせてくれてます。
 11曲目は「Lover Man」。スタンダードナンバーです。憂いなピアノからはじまるスローテンポのムードたっぷりの曲。前半は艶っぽいSaxソロ、後半には美しいピアノソロが。
 12曲目は「Tico Tico」。ラテンの名曲です。軽快なドラムからはじまるハイテンポの楽しい曲。めっちゃテクニカルなSaxソロ、続いて軽やかなギターソロ・オルガンソロと続いて、終盤にはドラムソロが。
 13曲目は「Open Mind」。同世代のピアニスト松永貴志さんの曲で、この曲の松永さんとの共演バージョンが報道番組のテーマ曲につかわれたそうです。ミドルテンポの落ち着いた感じのおしゃれな曲ですね。ギターソロ・ピアノソロと続いてSaxソロが。クールでかっこいいですねぇ。
 おまけのDVDには5曲分の映像が。ジャケットの写真では大人の女性のお色気たっぷりで、クールな印象の沙織さんですが、映像では素顔の沙織さんも。それが笑顔がめっちゃ可愛くてチャーミングで・・・もうおぢさんデレデレです。
 日本JAZZ界の若手のホープとして大活躍中の矢野沙織さん、今後の活躍もすっごい楽しみです。

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