ひよりの音楽自己満足

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ジミー・ヨーコ&シン 清少納言

2015-06-24 06:17:03 | 70's J-プログレ
 以前、某CD店のJAZZコーナーの陳列棚で、古代日本のシャーマンのようなコスプレ風のジャケットのアルバムを目にして、JAZZでこういうのは珍しいなぁ~なんて思って。で、家に帰ってググってみると、どうもJAZZながらも和風プログレのようで納得。早速ポチって届くのを楽しみにしていました。それがこの<ジミー・ヨーコ&シン>の1978年に発表され、2013年にCD化発売されたアルバム「清少納言」です。メンバーはキーボードの<ヨーコ隅谷さん>、ギター<ジミー代永さん>、そしてドラムス&パーカッション<シン岡部さん>のトリオ編成です。<ジミー・ヨーコ&シン>は、第1回日本ジャズグランプリの最優秀グループに輝いたそうで、ライナーノーツによれば“日本の歴史的伝統の上に立った創造的ジャス”“ブルーズの代わりに平安時代の雅楽、鎌倉時代の声明、室町時代の能楽を基本にしたジャズとも言える”等と書かれています。
 全3曲収録のアルバム1曲目は「清少納言」。18分に及ぶ大作です。キーボードのミステリアスなリフがゆったりと響き、パーカッションのリズムがはいって、ピアノのテクニカルなリフからアップテンポの躍動感たっぷりのベースリフとリズムにのってピアノのリズミカルでテクニカルなソロが。ドラムが叩きまくって盛り上げて。その後一旦静かになって、キーボードのディレイを効かせた揺れるリフがながれ、そこからオルガンのテクニカルなソロが。ドラムも叩きまくって。中盤では一旦止まってから和歌を詠むような男性コーラスがゆったりとながれ、キーボードのリズミカルで爽やかなリフがはいって、そこからキーボードのテクニカルなソロへ。その後一旦止まってからシンセサウンドがゆったりと幻想的にながれ、和歌風の男女コーラスがゆったりとしっとりとながれて。そしてシンバルかドラが衝撃的に打ち鳴らされ、アップテンポのドライブ感たっぷりのベースリフがはいってオルガンのリズミカルでテクニカルなリフとのびやかな男性コーラスが。終盤では一旦止まってからシンセサウンドがのびやかにながれ、木遣りのような力強い男性コーラスがはいって、そこからピアノのアヴァンギャルドなソロ、ドラム&ベースのフリーインプロが展開して。そしてピアノとベースのパワフルでダイナミックなリフからミドルテンポのリズミカルなピアノリフにのってベースのパワフルなソロが。その後キーボードがのびやかに幻想的に奏で、静かなリズムがはいって、男女コーラスがリズミカルにながれ、パワフルなドラムのアップテンポのリズムがはいって、キーボードのリズミカルなリフと男女コーラスのスキャットがながれ、ドラムが叩きまくり、そこからオルガンのテクニカルなソロが。ラストは男女コーラスのスキャットからドラムが叩きまくって。キーボードソロがたっぷりと堪能できる曲ですね。
 2曲目は「祇園精舎」。まずはキーボードの弾きまくりソロが。そして木遣り風の力強い男性コーラスがはいって、お琴のような音色のミドルテンポのリズミカルなリフがながれ、パワフルなドラムがはいって、ぶっといベースリフにのってキーボードがのびやかに奏で、パワフルなタムドラムにのってコーラスとオルガンが力強くのびやかに。その後ぶっといベースとミドルテンポのパワフルなドラムにのってオルガンのリズミカルなソロが。中盤ではギターのリズミカルなリフからピアノとギターがリズミカルなソロバトルを展開し、リズミカルなリフがスリリングに。そして男女ののびやかなスキャットからダイナミックリフと叩きまくりドラムがはいって、アップテンポのノリノリモードになってピアノのテクニカルな弾きまくりソロ、続いてドラムの叩きまくりソロが。その後オルガンのリズミカルなリフからブレイクがはいって、そこから叩きまくり弾きまくりのフリーインプロに。終盤では男性の雄叫びからパワフルでファンキーなアップテンポのベースリフがはいって、オルガンがのびやかに奏で、一旦止まってからオルガンの綺麗なソロが。そしてギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後、男性の和歌を詠むような朗朗としたコーラスがながれ、キーボードが加わってユニゾンでのびやかに奏でて。ラストは一旦止まってからベースが響くなか、木遣り風の力強い男性コーラスがのびやかにながれ、キーボードがテクニカルに弾きまくり、そしてしっとりとミステリアスに。
 3曲目は「ソウルそーらん」。パワフルなパーカッションと威勢のいい気合入った男の掛け声がはいって、ベースとピアノのアップテンポのパワフルなユニゾンリフがリズミカルにながれ、男性の力強いリズミカルな“ソーラン節”がファンキービートでながれて。そして叩きまくりのパーカッションと気合のはいった掛け声が勇壮にながれ、ピアノとベースのパワフルなユニゾンリフからドライブ感たっぷりのベースリフにのってピアノのテクニカルな弾きまくりソロが。掛け声とともに盛り上がって。中盤ではピアノのパワフルなリフと叩きまくりのパーカッションフィルが交互にスリリングに展開し、アップテンポのピアノとベースのリフからピアノのリズミカルでパワフルなソロが。ベースも弾きまくって盛り上がって。ラストはスリリングなブレイクから気合の入った掛け声が。めちゃめちゃかっくいいっすね。これを聴いて燃え上がる日本男子も多いのではないかと。
 日本の伝統をベースにしたJAZZプログレ、和の情緒たっぷりでしかもテクニカルでエネルギッシュで聴き応えありますね。それだけにたった3曲でこのアルバムだけとは、なんとも残念でなりません。でもでもこの貴重な素晴らしい音源をCD化してくれたことにとりあえず感謝したいっす。

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