満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

     2010.3.11 時弦旅団ライブ   ~邂逅~

2010-03-16 | 新規投稿


演奏が終わって楽器を片づけていた時、店のスタッフと談笑する阿木譲氏を見つけ、思わず私は挨拶をしていた。クラブnu-thingsのオーナーでありながら、時折、姿を見せるだけと聞いていたので、その鉢合わせは幸運であったか。嘗て『ROCK MAGAZINE』の読者として、その言説に多大な影響を受け、また80年代初期は『ROCK MAGAZINE』関連イベントにしばしば参加し、PALMSやFABMABといったクラブで何度か会話した事を鮮明に記憶する私としては、実に25、6年ぶりの氏との遭遇であったのだ。私は阿木氏に対し「阿木さんの呪縛から解けた時、自分で音楽を始めたんです」とちょっと失礼な言い方で自分を説明した。それは阿木氏の影響力、吸引力の大きさを遠回しに表現した謝意でもあり、対面した事で若い記憶を甦らせ、瞬間的に自分の原点を想い起こした事による釈明でもあったような気がする。そう、確かに釈明だった。読者に対し常に何かを問いかけ、アクションを促していた阿木氏に対峙するという事は本来、あまり気軽なものではない。その感覚に縛られていた私にとって、その後のバンド活動や本の出版、ブログでの言論活動などが例え自己満足の域を出るものでないとしても、一定の実りや精神的充足につながっているという事を阿木氏に報告したいという気持ちの表れであったのかもしれない。

さて、肝心のライブは私のエフェクタのトラブルやドラムの留め具が壊れたり、演奏ミスを連発したりと散々な感じで、終わった直後は‘今日の録音は一ヶ月後に聴こう’と思ったくらい、不本意で失意にあったのだが、ビデオを見ると「それほどひどくもないか」とも思い直し、某ブログでの好意的なライブレポート(http://cozy-creative.sakura.ne.jp/j-prog/reports/index.html)にも単純な私はすぐ、勇気つけられ、また早くライブをやりたい等と思うのである。そして阿木譲氏との会話はそんな私の積極性を呼び覚ます新たな力になるような予感もする。有意義な夜であった。

次回のライブは未定ですが、4月末を予定しています。今後、もっと充実した演奏を目指して頑張ります。乞うご期待。

2010.3.15


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