知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

長年、この業界で過ごしていて思ったこと・・・

2016年11月19日 | Weblog
今月から、新たな事業所(作業所)で勤務を再開し、半月が過ぎました。


さすがに、長い期間、のんびりしていたので、身体のリズムが普通の生活に戻るのに、時間がかかっています(週末は疲れがひどい・・・)。
まあ、それも、徐々に改善されていくと思います。



同じ、行政管轄内の、この業界で過ごしていると、(いろいろ施設は変わっていても)出会う方が多く、特に相談業務や福祉関連(福祉協議会等)に携わっている方とは、よく顔を合わします。

※逆に、他の施設を辞めても、どこかで出会うので、少し気になる部分でもありますが・・・



同じ施設内で、同じ職員メンバーで顔を突き合わして仕事をしていると、あまり気がつきませんが、こうした外の関連業務の方を見ていると、いろいろ感じることがあります。




それは、長年、こうした業界で業務されている方の中で、ホントにこの人は「優しいなあ・・」と感じる瞬間です。


おそらく、障害者への普段の対応や、話し方、物腰等、様々な要因はあると思いますが、何もしなくても ある”雰囲気”を感じます。長年勤務されてきた経験もあれば、それを補うだけの人間性も大きいと思います。

長年、勤務されてきている方でも、全くそれを感じない方も多いですが・・・

(特に、”福祉”を前面に出して、理屈が先んじる方に、そういった傾向があるのでは・・・?と思いますが・・・)



障害者の方を特別視せず、同じ人間として接している方・・・そういうのが自然に出来る感覚の方なのかな・・・と思います。



残念ながら、私は、なかなかそういう境地には達することは出来ません。(あくまでも、仕事の一部として考えてしまうので・・・)

まだまだ、その境地に達する気持ちが足らないのだと思います。




優しさの押し付けでもダメだし、自分は福祉業界で頑張っている・・・という自負でもなく、また自分は障害者を大切に思っている・・・なんて言う人ほど、信用出来ません。
(むしろ、そういう人は・・・管理職に多いですが・・・職員を大切に扱いません。)



理屈ではなく、自身から出てくる雰囲気なんだと感じます。





元施設では、内部完結型だったので、外の世界とのつながりは少なかったですが(私自身の担当が、他の福祉関連との連絡役も兼ねていたので、未だ見える部分はありましたし、その関連での付き合いも多かったですが)、職員は考え方が、狭い世界での中で、より小さく(こじんまりと)まとまってしまっている弊害も多かったですね。


就労支援型の施設に勤務するようになり、外の業務をこなすようになると、外部の方の(障害者に対する)考え方や感じ方、対応の仕方等が徐々に見えてきました。

現在の事業所でも同様です。



そういう意味では、自分自身も、以前よりは人間的には少し物事が、(以前に比べて)見えるようになってきたかな・・・と思います。



ポジティブに考えれば、元施設の退職(させられたこと)は、自身の成長には良かったのかも・・・と思っています。



コメント
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