知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

秋の旅行は、みんなの意見で・・・

2010年07月28日 | Weblog
毎年、利用者の皆さんと秋に旅行に出かけます。


例年は、職員のほうで旅行社に様々な方面の資料をいただき、検討して行き先を決めていました。ところが、利用者の中から、自分たちで行き先を選びたいという意見が出てきたため、試みに3つほどの案を提示して、その中から選んでもらいました。


元々、旅行は交通手段の関係や、宿泊先の問題や予算等の関係で、職員側で決めていた経過がありました。いちから利用者の方に決めてもらうには、資料もなく決め手もなく、迷ってしまいます。

おそらく、「どこに行きたいですか?」と尋ねれば、漠然とした答えが返ってくると思います。(例えば、以前に実際に尋ねたときは、今まで行った中からよかった場所や印象に残っている場所を言ったり、漠然とした地名・・・沖縄や北海道、九州、東京等・・・という答えが返ってきました。)



やはり選択肢があったほうが、より具体的に考えられると思い、今年は各グループで3つずつ案を用意して、選んでもらいました。

各グループというのは、遊園地等で元気に遊べる若い方中心のグループ、温泉等でのんびり出来るグループ、一応宿泊はしても、長い時間の滞在は難しいグループ(近場の宿泊になります)、最後に宿泊が困難な方を中心の日帰りのグループです。



最初の元気なグループでは、飛行機を使って遠くに行く、バスに乗って行く、新幹線を使って行くの3コースを提示したところ、飛行機は怖い!という意見を出した人がいて、皆さんなぜかその人に賛同し、「飛行機は怖い」ものになってしまいました。(過去に3度ほど飛行機を使用しているんですが・・・)

結局、多数決で新幹線を使って行くことになりました。



ただ、決める際に、どうしても強く意見を押す人が必ずいて、その人に皆さん流されることも多いですね(あまり感心しませんが・・・)。



とりあえず、このグループの旅行は新幹線を使った行程になりました。


次に温泉組(いわゆる高齢者中心ですね)は、なかなか意見が出ず、とりあえずどこでもいいから「のんびり出来て、温泉に入れて、おいしいもの食べれて、カラオケが出来たらいい・・」という意見が大半で、行き先は職員任せになりました。(納得!)



後のグループは、主に重度の利用者の方中心になるため、特に意見が出てこなかったようです。(こちらも職員任せ・・?)



実際に旅行に行くのは9月下旬から11月にかけての3ヶ月間になります。



今から楽しみにしてもらえればいいんですが、さっそく外出で旅行の本を買っている人もいましたね。気の早いことです。


旅行計画はこれからです。
コメント (2)
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