三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

ボランティアか仕事か

2006年03月26日 | 2006年
今朝は4時半起き。早く寝たい気分です。
今日は日本女子柔道倶楽部主催の「ザバス・キッズじゅうどう」が筑波大学で開催されました。
私はこの団体の理事でもあります。

と書くと、一体いくつの団体の肩書きがあるんだ!と、呆れられるかも知れませんね。
日本女子柔道倶楽部は、柔道で活躍した女子選手たちが中心になって
2000年に設立された団体です。

組織運営についてアドバイスをしてほしいということで、引き受けました。
日ごろは事務局が作成すべき文書や予算・決算の相談に乗ったりしています。
2003年、大阪の世界柔道選手権の際に開催された国際シンポジウムでは、
企画書作成から運営まで全面的にサポートをしました。

今回の「キッズじゅうどう」は、小学生以下の初心者を対象にした柔道教室で、
倶楽部の設立当初から山口香さんを中心に各地で開催している事業です。
毎回、100人前後の参加者を集めていたのですが、
時に赤字になることもあるとを知って、私が明治製菓との橋渡しをして
スポンサー支援を取り付けました。

このように企業スポンサーが付いた場合、重要な役割を担うのが事務局です。
当倶楽部の事務局は会員である永田千恵さんが1人が対応していますが、
企業との交渉や調整業務は難しいので、スポーツ21が仕事として受けています。

今日の筑波大学での開催で10回目。
事故もなく無事終了できてホッとしています。

しかし、山口さんはじめ松川久美子さん、菊池麻里さんはコーチとして、
永田さんは事務局としてボランティアで駆けつけてくれた一方、
私はスポーツ21の社長として仕事でかかわったという点に、
すっきりしない部分を感じているのも確かです。

同じ倶楽部の会員(または理事)でありながら、
「ボランティア」として取り組む人と、「仕事」としてかかわる私がいます。
見方によっては、理事の立場を仕事に利用しているといえなくもありません。

では、私も同様にボランティアで引き受けられる業務かといえば、
それは無理だと思います。
費やす時間と労力、そしてスポンサーへの責任が大きいからです。

「ボランティア」か「仕事」かという線引きの難しさは
実は、私が理事や委員としてかかわっている他のスポーツ団体についてもいえることです。
理事会や委員会に出席することは、厳密にいえばスポーツ21の商品である
「スポーツビジネスのコンサルティング」とも考えられるからです。

私が意見や提案、アドバイスをするということは、商品なのです。
これを無料(あるいは車代程度)で売っていいものか・・・。
これはスポーツ21という会社にとって非常に大きな問題であり、
また長年の悩みでもあります。

株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツプロデューサー
http://www.sports-21.com 
Copyright © Sports 21 Enterprise

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