三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

まちづくりには女性と若者の意見を!

2012年03月11日 | 2012年
あの日から1年。
この日に向けて新聞やテレビで、震災関連の特集が溢れています。

いったい被災地で何があったのか―。
どうしても知りたくてテレビのチャンネルを合わせてしまいます。
被災された方の言葉を読むにつけ、聞くにつけ、涙が滲んできます。

一方、復興に向けた政府や地域の会議の様子をテレビで見ると、
いつもやりきれない気持ちになります。
一人の女性の姿も見当たらないからです。

どこもコミュニティーを支えているのは女性です。
地域活動の場面に足を運べば、
素晴らしい働きをしている多くの女性たちを目にするはずです。
男性ばかりで本当に血の通った計画が作れるとは思えません。

そしてさらに耳を傾けて欲しいのは、
「震災後」の新しい社会を創っていく若い世代の声です。

私が大学で担当している授業の一つが「スポーツとまちづくり」です。
期末試験の代わりにレポートを書かせています。
今年のテーマは、「スポーツ活動を通した被災地支援」でした。

「自分のまちのスポーツ活動を通して被災地支援をする」企画を考え、
さらに「自分がそこでどのような役割を果たすのか」についても
記述するというものです。

そして提出された約130人分のレポート。
採点しながら何度も手が止まり、
彼らの記した文面に目が釘付けになりました。

学生たちは単にスポーツによるまちづくりの企画を書いたのではなく、
新たな社会を創る世代の一人として
復興に取り組んでいこうという覚悟を記していたからです。

学生のレポートを採点しながら、
彼らの言葉に感動するという体験は
考えてもみなかったことでした。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
「スポーツとまちづくり」アドバイザー
 WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表






コメント
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