三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

指のリハビリ

2007年07月31日 | 2007年
「三ッ谷さん、そろそろ指のリハビリを始めましょう」
剥離骨折した右手薬指の関節をマッサージしながら、
整骨院の“先生”が口を開きました。

整形外科の先生から勧められたマッサージの要領がわからないので、
2週間ほど前から整骨院に通っています。
弱い電流をかける治療の後に、ほんの5分ほど
サロメチールを塗ってマッサージをしてくれます。

整形外科の先生の診断は「全治3ヵ月」でしたが、
整骨院では「6ヵ月」とさらに厳しい宣告。
「最初はあまり間を空けないように」ということで、1日おきのペースです。

そして今日からは「リハビリ」。
最初は何のことかと戸惑いました。
この言葉からイメージするのは腰や脚、腕などで、指の1本などではありません。

しかし、よく考えてみると、負傷した指の機能を回復させることは
「リハビリ」以外のナニモノでもありません。
これまでのやさしく撫でるようなマッサージから、
痛みのある関節を伸ばすような治療に変わりました。

4時間ごとに自分でもやるようにいわれています。
オフィスや自宅にいるとは限らず、
社外で会議に出ている時にぶつかることもあります。

下を向いて時々ちょっと辛そうに指をさすっている人がいたら、それ、私です。
サロメチールの臭いが漂わないように、
こっそりマッサージをするのは大変なんですよ。

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【株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
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怪談・北京五輪

2007年07月30日 | 2007年
日本ではすっかり死語のようになっていた「光化学スモッグ」ですが、
中国の大気汚染の影響で、再び各地で注意報の発令が増えています。
その中国の首都・北京で来年、オリンピックが開催されるわけです。

こんな環境では「世界記録樹立は不可能」と、英国の専門家が予測しています。
28日、日本オリンピック委員会(JOC)が開催した強化担当者会議での報告です。
大気汚染や食の安全への懸念が噴出し、
「北京に行くのが怖くなった」との声も出たと、共同通信は伝えています。

産経新聞には、もっと“怖い”体験談も紹介されていました。
専修大学の矢根淳教授(災害社会学)が、
北京の街を2日間あるいて、帰国後しばらく呼吸困難になったというのです。

オリンピックでは、「2時間の競技なら日本から行って帰ってきたほうがいい」と
アドバイスしています。
実際、英国とオーストラリアは五輪直前まで現地入りしないそうです。

このままは、中国はオリンピック開催で国のイメージばかりか
国家としての威信も地に落ちることでしょう。

幸い中国は現在、一党独裁政権。
経済発展を全てに優先させてきた巨象の歩みを軌道修正するために
ここはひとつ強権を発動して、
環境や健康に配慮した対策に即刻、取り組んでください!

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韓国はあきらめない

2007年07月27日 | 2007年
2014年冬季オリンピックの平昌招致に失敗した韓国ですが、
あっさりあきらめたわけではありません。
釜山で開催された全国体育大会準備状況の報告会で、
地元のスポーツ界が2020年の夏季五輪の招致を公表しました。

現地からのニュースによると、
釜山は2002年のアジア大会開催を成功させており、
施設については最低限のスタジアム建設と改修・補修で十分としています。

「成熟した市民意識とこれまで蓄積した大会運営能力があり、
十分な競争力を備えている」と自信のほどを示しています。

招致運動を国民レベルに広げるため、
釜山経済再生市民連帯や釜山市民団体協議会、釜山女性団体協議会など
153の市民・社会団体による「汎市民支援協議会」の構成も決めました。

市もこのような動きに後押しされ、来月中に政府下部組織のシンクタンクに
釜山の五輪招致の妥当性調査に関する研究を依頼することにし、
来年には政府の承認を取り付ける方針です。

2016年の夏季大会招致に取り組む東京がのんびり進めている間に、
釜山はその次の大会招致に向けて走り始めました。
この意欲に学びたいものです。

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東京五輪にまず必要なモノ

2007年07月26日 | 2007年
今日はスポーツ21・マーケティング研究会の第186回例会でした。
講師は国際オリンピック委員会(IOC)副会長の猪谷千春さん。
「ソチ冬季五輪決定の経緯から、東京五輪招致のヒントを探る」のタイトルで
なかなか興味深いお話をしていただきました。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
猪谷さんは日本人初の冬季オリンピック・メダリストです。
米国・ダートマス大学在学中の1956年に
コルチナ・ダンペッツォ五輪のスキー回転で2位に入りました。
(ちなみに1位は「白銀は招くよ!」のトニー・ザイラー。)

卒業後はAIU保険会社に入社。
引退後にビジネスマンとしても一流となった
数少ない日本人オリンピアンの1人で、現在は名誉会長です。

猪谷さんはIOCでは候補都市の評価委員長も務めていました。
昨年から候補3都市を16人の委員(IOC委員やNOC委員のほか財政や環境、
運輸等の専門家)で回り、5日間、缶詰状態で「評価報告書」をまとめたそうです。

今月初めのIOC総会(グアテマラ市)でのエピソードの幾つかは、
この「研究会」でしか聞けないものでした。
例えば――。

プーチン大統領に招待された夕食会の席上。
隣席の猪谷さんにプーチン大統領はこう自慢しました。
「午前は山でスキー、午後は黒海で泳ぎと、
ソチは1日に山と海が両方楽しめる素晴らしいところです」。

胸を張る大統領に、猪谷さんは「シシリー(イタリア)も同じように楽しめます」。
プーチン大統領は一瞬考えた後、「マフィアが怖いから私はいきません」。
KGB出身にしてこの受け答え。
「なかなかユーモアのある人なんです」。

今回の冬季五輪決定に関しては、すでにマスコミで伝えられているので
詳細は書きませんが、候補都市のプレゼンテーションの重みは、
格段に重くなっている、とのこと。

その鍵を握るのがプレゼンターです。
最下位と見られていたソチが逆転勝ちしたのは、
「何といってもプーチン大統領の英語のスピーチ」。

「東京にもスポーツに理解があり、語学ができ、国際感覚が溢れる人が不可欠」なのですが、
「残念ながらそんな人材が見当たらないのが悩み」だそうです。

この他、候補都市での市民の盛り上がりも必要となります。
今回の3都市(ソチ、ザルツブルク、平昌)は、
いずれも8割以上の市民の支持があったといいます。

IOCは、各都市の市民を対象にアンケート調査をします。
都知事が終わって何となく白けているように見える都民が
心を動かされるような理念構築が、そのための重要な第一歩だと私は思います。

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世界最大の屋内プール

2007年07月25日 | 2007年
東の「ザウス」西の「シーガイア」。
私は勝手にこう名付けて注目していました。
いずれも1993年に建設された大型施設です。

「ザウス」は世界最大の屋内スキー場。
高低差100メートル、ゲレンデ幅100メートルという規模で
三井不動産が千葉県船橋市に建設しました。
京葉線からも見えた巨大な施設は2002年に閉鎖され、すでに取り壊されています。

今日は西の「シーガイア」が、新聞に取り上げられていました。
「リゾート法」第1号の適用を受けて建設されたもので、
宮崎県や宮崎市が第三セクターで運営をしていました。

中核となる「オーシャンドーム」は、全長300メートル、高さ38メートル。
南国の海辺を思わせる「世界最大の屋内プール」が売り。
それがこの9月で閉鎖することになりました。

2001年に経営破綻。買収したRHJインターナショナル(旧リップルウッド)が、
入場者の減少している「オーシャンドーム」を切り捨てたそうです。

世界最大の屋内スキー施設と屋内プール。
その巨大施設の屋内で、自在に雪を降らせ、波を起こす。

まるで自然を自在にコントロールしているかに見える仕掛けは、
人間が何でもできるかのような錯覚を覚えるものでした。

日本経済がずっと右肩上りを続けると信じていた時代の最先端施設は、
結局、時代の波に飲み込まれ生き残ることはできませんでした。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第186回例会◆◇◆
「2014年冬季五輪開催都市の背景から 東京五輪招致のヒントを探る」        
  ◇講師:猪谷千春氏 国際オリンピック委員会副会長/評価委員会委員長
  ◇会場:ラポール麹町                 
  ◇日時:2007年7月26日(木)18:30~20:30         
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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今日の話題から

2007年07月24日 | 2007年
今日の新聞の切り抜き記事はたったの2つでした。

●前進 女子ボクサー プロ志望200~500人 (朝日新聞)
 JBC、認可に向け検討委 独自団体との調整課題

これまでも何度か目にしている話題です。
もはや女性にできないスポーツはなくなった、といえるでしょう。
しかし、ボクシングは脳にダメージを与えるという理由から
禁止を主張する人たちがいます。

脳の機能だけでなく、女性の心身にとってどのような影響があるのか(ないのか)
科学的な研究にもしっかり取り組んでほしいものです。

●ロンドン五輪 膨らむコスト 計画策定時の4倍に (読売新聞夕刊)

英国政府は今春、2012年のロンドンオリンピックについて、
総費用が約93億ポンド(2兆3188億円)になるとの見通しを発表しました。

4年前の招致計画策定時は24億ポンドということで、実に約4倍に増大。
この数字は、次の2016年オリンピック招致を目指す東京にとっても、
真剣に耳を傾けるべきものだと思います。

オリンピックの大会経費や建設経費が、予想より安く済んだという話は
聞いたことがありませんから。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第186回例会◆◇◆
「2014年冬季五輪開催都市の背景から 東京五輪招致のヒントを探る」        
  ◇講師:猪谷千春氏 国際オリンピック委員会副会長/評価委員会委員長
  ◇会場:ラポール麹町                 
  ◇日時:2007年7月26日(木)18:30~20:30         
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大学の経済効果

2007年07月23日 | 2007年
風邪が治らず、かすれ声を出して驚かれています。
早く床につきたいところですが、少し元気を出してブログを書きます。

今朝の朝日新聞教育面。
山口大学の経済効果「年667億円」――という記事が目に留まりました。
地方の付属病院を持つ国立大学4校を対象に調査したものです。

トップの山口大の生産誘発額の内訳は次のようなものです。
周辺のスーパーなどでの学生の買物115億円、
アパートの仲介など不動産関連90億円など。
山口市では雇用創出数は6,835人で市内従業者の9.6%にあたります。

その数字を、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの
仙台市進出時と比較しています。
楽天は生産誘発額97億円、雇用創出876人。
山口大の667億円、6,835人は桁違いですね。

では、Jリーグと比較してみましょうか。
といって、経済波及効果のデータはないのですが、
山口大の数字の大きさを実感することはできます。

平成18年度の全クラブの経営の数字一覧があります。
全クラブの営業収入を足してみました。
J1が555億円、J2が106億円で、30クラブ(当時)の合計は661億円。

これでも667億円の山口大に6億円足りません。
地味な大学でも地域に及ぼす生産誘発効果は実に大きい。
私には何となく感覚的に分かったような気がします。

皆さんは?

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第186回例会◆◇◆
「2014年冬季五輪開催都市の背景から 東京五輪招致のヒントを探る」        
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  ◇会場:ラポール麹町                 
  ◇日時:2007年7月26日(木)18:30~20:30         
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物言えば唇寒し

2007年07月20日 | 2007年
昨日、健康関連団体の総会に出席しました。
当初の会員数は163だったのですが、19年目の今年度は
5分の1ほどの34に減って、危機的状況を迎えています。

会費収入も少なくなっているため、
組織の活動は今年度で終わらせたいという事務局の説明がありました。
数日前に、出席者から意見や提案をぜひ出して欲しいという
文面の手紙が来ていました。

私はこの組織の設立当初から個人会員になっています。
健康に係わる省庁(文部科学省、厚生労働省、経済産業省)の
情報を得られる貴重な場であり、横断的なネットワークを作れる場でもあることから
是非、存続して欲しいというのが私の考えです。

一通りの議事が終了し、議長から「今後のあり方について」の意見が
出席者に求められました。
誰も発言しないようなので、思い切って手を挙げて意見を述べました。

日本人は、だれか1人が発言すると、
「では・・」とばかりに皆つられて発言するものです。
ところが、後が続きません。

シ~ン、としたまま沈黙の時間が過ぎていきます。
たまりかねた議長がある人を名指しすると、
「いえ、特にありません」という返事ですっかり白けてしまいました。

自分が出席している会が存続するか否かについて
何も意見がない、というのはどういうことでしょうか。
しかし、よく考えてみると、大半が団体や企業として入会しているため
出席者はたままた言われて会場に来ていたのかもしれません。

私が先ほどの意見にさらに付け加えたりして、
議長と私のやりとりとなりました。
それが終わると、またもや、シ~ンとなってしまいます。
結局、皆、何の興味も無いということなんですね。

物言えば唇寒し夏の風邪・・・。
「秋の風」が正しい?

いえ、昨日から風邪気味なんです。
喉も痛くなってきたし、熱も少しでてきたようです。
週明けには元気でお会いしたいと思います。

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産経VS朝日

2007年07月19日 | 2007年
ビックリしました。今朝の産経新聞をご覧になりましたか?
1面のトップ記事が「宮本顕治元共産党議長死去」。
しかも「評伝」が紙面の半分以上を占めています。

見出しがまた強烈。

マニュアル革命家の偽善
結果としての「自主独立路線」

全てを紹介することはできませんが、次のような文章が印象に残ります。

官僚的な氏が旧ソ連共産党、中国共産党の指導を拒否した「自主独立路線」の
旗手のようにいわれるように至ったのは歴史のいたずらである。

宮本氏は中ソとの対立を通じ、親ソ派、親中派を次々に除名し、
スパイリンチ事件仲間の袴田里見氏や元議長の野坂氏を惻隠の情なく切り捨てた。
その手法はまさに酷薄だが、それは官僚的な小心さと保身のために築かれた
身勝手な非情さによるものだった。

朝日新聞はどうかと見てみると、一面左側に細長く10段の扱い。
こんな見出しです。

宮本顕治元議長死去
98歳 戦後の共産党築く

「評伝」が4面に出ていました。

共産党変身に道筋
宮本顕治氏 指導40年、呪縛も
党運営には影響なし
柔軟路線への転換着々

与野党の主要人物等のコメントの見出しはこうです。

「不屈の精神」「戦前、日本の軍事国家に反対」「池田大作氏は弔電」
与野党から悼む声

見出しから想像できるかと思いますが、朝日は産経とは対照的に好意的で、
このような記述があります。

戦前、十数年も獄中にありながら節を曲げなかった共産党員。
理論家にして組織者。
それでいて、国際共産主義運動が激動期に入ると、
科学的社会主義を唱え、自主独立路線を宣言し、
「議会を通じての」革命を推進しようとした機敏な現実主義者。

あいつぐ大波に対し、壮年期の宮本氏は、
どの国際共産主義勢力より見事な手を打った。

筆者はかつて共産党を担当していたとのことで、
個人的なエピソードも入れています。

民主集中型という党是を破棄し、
党方針の決定過程をもっとガラス張りにしてはどうですか。
共産党担当のころ何度か聞いたことがある。
耳を傾けてくれたが、答えはいつもノーだった。

2紙の記事の抜粋だけで全体の主旨を伝えきれていないかも知れませんが、
宮本顕治死去について正反対の評価をしていることに、
私はとても興味を持ちました。

朝日は次のように締めくくっています。

宮本氏の呪縛から完全に脱しきったとき、
初めて日本共産党の再生が可能になるのではないか。

そして産経は皮肉を込めて次のようにまとめています。

共産主義権力者の性向はどこでも大同小異だが、
「民主連合政府構想」を掲げて共産主義社会の建設を目指した宮本氏に
国家権力を触らせなかったことは、
戦後日本が示した数少ない賢明さの事例といえよう。
そのことを真の意味で知っているのは、
無数の日本共産党除名者群かも知れない。

私は特定の政党やイデオロギーを支持しているわけではありませんが、
この2つの記事を比べる限り、
歴史や社会背景をより踏まえて宮本顕治という政治家について語っていた産経に、
軍配を上げたいと思います。

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助っ人は英国のPR会社

2007年07月18日 | 2007年
先週の話題ですが、共同通信から次のようなニュースが流されました。
いくつかの新聞にも掲載されたので、読まれた方もいらっしゃるかと思います。

2016年夏季オリンピックの招致を目指す東京都の招致委員会が、
英国に本拠を置くPR会社、ジョン・ティブス・アソシエーツ社と契約しました。
規模は小さいながら、欧米メディアとの太いパイプを生かし、
国際的に無名に近かったソチを世界に売り出し、
2014年冬季オリンピック招致を成功させました。

先の国際オリンピック委員会(IOC)総会では
早速、東京招致委員会の河野一郎事務総長を
主要メディアの五輪担当記者に引き合わせました。
AP通信は「東京が招致のコツを学ぶ」との記事を配信したそうです。

当社主催のマーケティング研究会「第186回例会」のタイトルは
文末にあるように「2014年冬季五輪開催都市の背景から 東京五輪招致のヒントを探る」。
上記の見出しとよく似ていますね。

講師の猪谷千春さん(IOC副会長、評価委員長)はソチ(ロシア)のほか、
候補都市だったザルツブルク(オーストリア)、平昌(ピョンチャン=韓国)を回り、
「評価報告書」をまとめられました。

この中では平昌が有利とされていたようですが、
総会の最終決議ではソチが逆転勝利を果たしました。
開催候補都市の招致活動や、総会での決議の背景についてお話をうかがい
東京への招致のヒントを考えてみようと思っています。

さらに今後、東京がどんな招致活動をしていくのか、
ジョン・ティブス・アソシエーツ社の存在を意識しなががら
オリンピック開催都市の行方に注目していきます。

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勝手に応援演説

2007年07月17日 | 2007年
29日の参議院議員選挙に向け、各地で熱い選挙戦が展開されています。
そんな中で私が注目している選挙区の一つが愛媛。
サッカーJ2の愛媛FCキャプテンだった友近聡朗さん(32歳)が立候補しています。

私の知らない選手ですが、ホームページによるとこんなプロフィールです。
小学生当時は松山サッカースクールに所属し全日本少年サッカー大会ベスト16。
愛媛県立南宇和高校時代に全国高等学校選手権大会ベスト8。
2年生の時には日本高校選抜のメンバーとなっています。

1999年に早稲田大学人間科学部を卒業。
サッカー部に所属したかどうかは分かりませんが、その後、ドイツに留学。
そこでドイツの人々が、週末にスタジアムを振動させるほど応援をする様子に感動し、
この光景を日本でも実現したいと、故郷に戻り愛媛FCに入りました。

実際にはサラリーマンとの2足のわらじで、サッカー教室も開催。
「愛媛にJリーグができればそこがディズニーランドになる」と
その夢を愛媛FCのJリーグ入りにかけ、昨年シーズン、
チームはJ2入りを果たしました。
友近さんは今年1月に現役を引退し、国会議員を目指しているとのこと。

元Jリーガーの議員といえば、有名なのは埼玉県議会議員田口禎則さん。
サンフレッチェ広島、浦和レッズほか、90~91年には日本代表DFとして活躍し、
99年に浦和市議として議員生活をスタートさせました。

このほか、4月の新潟市議会議員選挙では、
昨シーズンまでDFとして新潟アルビレックスに所属していた梅山修さんが
知名度を生かして上位当選しました。
現役時代からのファンを中心に後援会を設立し、
手探りの選挙戦を展開、幅広い層から支持を集めたとのことです。

俗に選挙には「三バン」が必要といわれます。
ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)です。

地域密着を旨とするJリーグの選手経験は、心強い「地盤」ですね。
クラブの「看板」はホームタウンでは絶大な効果があるはずです。

残るは「鞄」と呼ばれる「選挙資金」。
何とか支援者を募り、元Jリーガーとして
新たな世界を切り拓いてほしいと願っています。

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カーリング、メジャーへの道

2007年07月13日 | 2007年
今日は、お昼12時から当社主催マーケティング研究会「第188回実戦ゼミ」。
通常はゲストスピーカー1人のお話ですが、
今回は日本カーリング協会から元会長の南洞邦夫さん、
現会長の齋藤寛之さんのお2人です。

南洞さんは、大正7年(1916年)生まれの90歳。
1936年のガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ)冬季オリンピックに
スピードスケート選手として出場しており、「歩くオリンピックの歴史」のような方です。
年齢からは想像できないほど元気で矍鑠(かくしゃく)としています。

カーリングというと、昨年のトリノオリンピックで
日本代表女子チームが7位となり、「マリリン」こと本橋麻里選手はじめ
選手たちの爽やかさで人気を集めました。

1998年の長野オリンピックから正式競技となったので、
日本での歴史は浅いように見えますが、
すでに80年前(昭和12年)、諏訪湖で初のカーリング大会が開催されています。

そのためにヨーロッパからストーンの見本を持ち帰ったのが、南洞さんでした。
1940年の夏季・冬季オリンピックが東京と札幌で開催されることになっていたからです。
日中戦争のため結局は“幻の大会”となり、
ストーンは漬物石になってしまったという話が伝わっています。

20歳年少の齋藤さんは、三井物産の米国駐在員時代にカーリングを始めました。
所属していたニューヨークのゴルフ場は、冬は雪のために閉鎖され、
隣のカーリング場でカーリングを楽しんだそうです。

昭和61年(1986年)には第3回日本カーリング選手権に
スキップとして出場し、優勝しました。
カーリングは、作戦を指示するスキップに重要な役割と権限があり、
持って生まれた資質がモノをいいます。
「王様の息子だからといって、スキップになれるとは限らない」という説明を、興味深く聞きました。

今日のタイトルは「メジャースポーツへの道」とつけたのですが、
そのためには、現在、過疎地にしなかい専用リンクが大都市にも不可欠とのことでした。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第186回例会◆◇◆
「2014年冬季五輪開催都市の背景から 東京五輪招致のヒントを探る」        
  ◇講師:猪谷千春氏 国際オリンピック委員会副会長/評価委員会委員長
  ◇会場:ラポール麹町                 
  ◇日時:2007年7月26日(木)18:30~20:30         
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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【株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
  地域づくりアドバイザー
  http://www.sports-21.com 
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キッズスポーツの輪

2007年07月12日 | 2007年
スポーツ関連団体が連携し、新たなプロジェクトに取り組むことになりました。
そのキッカケは、昨年度、当社が行なった研究調査事業です。

2月20日のブログに書きましたので詳細は省きますが、
子どもを対象にしたスポーツ事業をしている団体の連携事業が始まります。
今日、その第1回会議がありました。

昨年度からの流れから、私が議事進行を担当しました。
参加した団体は次のような「キッズ・プログラム」を行なっています。

●財団法人日本テニス協会:小笠原流の礼儀作法とテニス指導をパッケージにした
「幼稚園・小学生マナー・キッズ・テニス」を全国で開催。 
(ユニークな試みです。)

●Jリーグ(社団法人日本プロサッカーリーグ):「Jリーグ・アカデミー」を設置し、
各クラブを通じて子ども達を対象とした教室を開催。

●NPO法人日本ジュニアゴルファー育成協議会:
全国の小学校の体育授業で、初心者でも楽しめる「スナッグゴルフ」の講習会を開催。

●日本女子柔道倶楽部:かつて選手として活躍した女子柔道選手が、
全国の小学校などで「キッズじゅうどう」を開催。

●財団法人笹川スポーツ財団:「スポーツ好きの子どもたちを育てよう!」の
キャッチフレーズのもと、スポーツ事業に対して資金援助。

いずれの団体も、自分達のスポーツに囲い込むのではなく
「まずは部屋でテレビゲームをしている子どもを外に出して
スポーツの楽しさを知ってほしい」という共通認識があり、
いずれも「是非、一緒にやりましょう」と予想以上に意欲的です。

どんなことが始まるのか、とても楽しみです。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第188回実戦ゼミ◆◇◆
「メジャースポーツへの道 カーリング80年の歴史と今後の戦略」         
  ◇ゲストスピーカー 南洞邦夫氏(元日本カーリング協会会長)
               齋藤寛之氏(日本カーリング協会会長)
  ◇会場:アーリーズテラス                  
  ◇日時:2007年7月13日(金)12:00~14:00          
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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【株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
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継続の源は感性

2007年07月11日 | 2007年
自分でいうのも何ですが、私は長いこと
並の男性に比べてもかなり論理的にモノが考えられる点が長所だと自負していました。

ところが、そうではないようなのです。
「三ッ谷さんは、感性がとても優れていますね」
以前、こういわれてビックリしたことがあります。

自分のことというのは、案外わかっていないものです。
発言の主はバレーボールの松平さん(現日本バレーボール協会名誉会長)でした。
それ以来、「そうなのだろうか・・・」と時々、自問するようになり
最近は「そうかも知れない」と思うようになりました。

特に、アイディアを要求される場面で、
「我ながら、よく思いついたものだ」と感心することがあります。
(オメデタイ人間ですね。)

毎月、開催している企業対象の「マーケティング研究会」は
この4月で24年目を迎えました。
「例会」「実戦ゼミ」の2つのセミナーを並行してやっているのですが、
タイトルを決めるのはなかなか骨の折れる仕事です。

両方のセミナーを合計すると、実施回数は374回にもなります。
会員企業の多少の入れ替わりはありますが、途切れることなく続いてます。
その理由は、自画自賛のようですが、
テーマがその時代のニーズに合っているからだと思います。

時代の空気を読み、今、企業はどんな情報を望んでいるのか――。
その答えとなるキッカケは、左脳からではなく右脳から生まれています。
その源泉となる感性が鈍ったとき、
「研究会」は幕を閉じなければなりません。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第188回実戦ゼミ◆◇◆
「メジャースポーツへの道 カーリング80年の歴史と今後の戦略」         
  ◇ゲストスピーカー 南洞邦夫氏(元日本カーリング協会会長)
               齋藤寛之氏(日本カーリング協会会長)
  ◇会場:アーリーズテラス                  
  ◇日時:2007年7月13日(金)12:00~14:00          
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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【株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
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オリンピックとまちづくり

2007年07月10日 | 2007年
皆さんが見ることのできないブログの管理画面に
「アクセス状況」という項目があります。
つい先日、2回ほど冬季オリンピックについて書いたところ
アクセス数が一気に増えました。

「オリンピック」について書かない日は、元のアクセス数に戻ります。
オリンピックへの関心が高いことを実感しています。
いつもブログのタイトルは最後に書いているのですが、
今日はアクセス数アップを期待して(!)、最初に決めました。

さて、今日は「オリンピックとまちづくり」。
オリンピックの施設建設が都市計画に組み込まれることもあると知ったのは
1980年のモスクワオリンピックでした。
都市にとって、スポーツ施設がそれほど重要な役割を担っていることに
少なからず衝撃を受けました。

オリンピックを2年後に控えた1978年12月のモスクワ。
施設建設の責任者が私に示したのは、
モスクワ市の東西南北に適度に点在する施設計画の図面でした。

スポーツ施設といえば、一般的には収用人数や規模が話題になりますが、
どんな場所に造られるかということは、
大会後の活用を考えた場合、非常に重要な要素なのです。

2016年の夏季オリンピック招致目指す東京は
都心の半径10㎞圏内に、28競技中26競技の施設や選手村、
メディアセンターを配置するとして
「世界一コンパクトな大会」をキャッチフレーズにしています。

大会中の移動には便利でも、大会後の都民の日常生活において
どれだけ使い勝手がよいものなのか。
そんな視点での精査も忘れてはなりません。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第188回実戦ゼミ◆◇◆
「メジャースポーツへの道 カーリング80年の歴史と今後の戦略」         
  ◇ゲストスピーカー 南洞邦夫氏(元日本カーリング協会会長)
               齋藤寛之氏(日本カーリング協会会長)
  ◇会場:アーリーズテラス                  
  ◇日時:2007年7月13日(金)12:00~14:00          
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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