三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

銀座のクラブ

2010年05月28日 | 2010年
今日の日経MJで興味深い記事を見つけました。
「銀座に高級フィットネス」 
 
フィットネスクラブを経営す日本体育施設運営が
銀座に高級フィットネスクラブ「NAS銀座」を
開業するという内容です。

80年代のフィットネスクラブブームの頃、
資生堂が高級フィットネスクラブをつくり
その後、撤退した例があります。

リゾートクラブの会員権ビジネスを真似たのが
失敗の原因でした。

記事で紹介されているのは
ジムでトレーニングしながら商談ができたり、
友人を無料で同伴できたりする特典のほか
パーソナルトレーナー、エステティックなどの
サービスも充実しているようです。
バーやラウンジも付設されます。

入会金10万5,000円、月会費5万2,500円と
通常のフィットネスクラブに比べ割高ですが
ソフトを充実させている点に注目しました。

「銀座のクラブ」といえば、
美人ママさんがニコヤカに迎える構図ですが、
「銀座の(フィットネス)クラブ」は
美人トレーナーがニコヤカにメタボ対策を指導してくれる
―こんなイメージでしょうか。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
「スポーツとまちづくり」アドバイザー
 WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表
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南アより高地だったメキシコ五輪

2010年05月27日 | 2010年
挨拶代りに「日本は大丈夫ですか?」と
私に聞いてくる人が増えてきました。
政治の話ではなく、サッカー・ワールドカップの話です。

先日の日韓戦の不甲斐ない試合ぶりと
岡田監督が冗談で(!?)口にした「退任」のコメントに
これまでの不安がさらにかきたてられたファンが
少なくないようですね。

新聞各紙のスポーツ面は不安材料の一つとして
南アの試合会場が高地にあることを指摘しています。

緒戦のカメルーン戦は
標高1400メートルのブルームフォンテーン。
第3戦のデンマーク戦は
標高1500メートルのルステンブルクです。

マラソンの高地トレーニングで有名な
米国コロラド州ボルダーが1600メートル。
酸素濃度や気圧が低下して
高齢者は高山病を発症する高さといいます。

目下、日本代表が滞在している
スイスのザースフェーという村は、
標高1800メートルの高地にあることから
合宿地に選ばれたのでしょう。

選手たちには何とか順応して欲しいものですが、
ここで一つ参考にしたい事例があります。

1968年のメキシコオリンピック。
釜本選手を擁する日本が銅メダルを獲得した大会です。
試合結果と会場の標高を調べてみました。

<第1ラウンド>
◇10月14日:対ナイジェリア 3-0
 会場:プエブラ 標高2100メートル。

◇16日:対ブラジル 1-1
 会場:同上 

◇18日:対スペイン 0-0
 会場:メキシコシティー 標高2300メートル

<準々決勝>
◇20日 対フランス 3-1
 会場:同上

<準決勝>
◇22日 対ハンガリー 0-5
 会場:同上

<3位決定戦>
◇24日 対メキシコ 2-0
 会場:同上

ということで、第1ラウンドの2試合を
標高2100メートルのプエブラ、
それ以降、3位決定戦までの3試合を
標高2300メートルのメキシコシティーで戦っています。

今回の南ア以上の高地で世界の強豪と戦い、
力を出し切って銅メダルとフェアプレー賞を獲得しました。
どんな準備をしていたのか、知りたいものです。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
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見事な“便乗広告”

2010年05月26日 | 2010年
今朝の日経新聞、読売新聞に
目を引く全面広告がありました。

サッカーのスーパースター、
ペレ、マラドーナ、ジダンの3人が
テーブルサッカーで楽しそうに遊んでいる大きな写真です。

下にLOUIS VUITTONの文字。
そうか、ルイ・ヴィトンの広告かと、
もう一度、この写真をよく見ると
ヴィトンのスーツケースに
「Z.Z」のイニシャルがついています。

ジダンでしょうか。
念のためフルネームを調べてみると
「Zinedine Yazid Zidane」
ジダンが旅行しているという設定に見えます。

キャッチコピーは
 3人の類い希なる人生という旅。伝説のゲーム。

今、この時期に「伝説のゲーム」といえば
ワールドカップしかありませんよね。

小さな文字で
 カフェ・マラヴィラス、マドリード。

マドリードにある有名なカフェの名前なのでしょうか。
ジダンはレアル・マドリードで活躍した選手でした。

その下に
 ペレ、ジダン、マラドーナが語る――XXX

XXXのところは、同社の関連サイトのアドレスです。
全て正確に書いて私がPRをするのも悔しい?ので
以後、省略します。

ワールドカップやオリンピックは
高額なスポンサー料を払わない限り、
大会名称を広告に使うことはできません。

しかし、このように登場人物や言葉を工夫することで
サッカーファンなら誰もが
ワールドカップを思い起こすはず。

見事な広告です。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
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オリンピックと経済危機

2010年05月25日 | 2010年
このところEUの基盤を揺るがしている
ギリシャの経済危機が気になっています。

6年前のアテネオリンピック後の新聞報道では
オリンピック経費は史上最高の90億ユーロ。
(約1兆2150億円=当時)

オリンピックレベルの競技場が少なく、
建設費がかさんだことや、工事の遅れなどが
原因だったといいます。

大きな赤字が国家財政にのしかかり
今日の経済危機につながっているようです。

ギリシャ関連のニュースを聞くたびに
思い出すことがあります。

アテネオリンピックの時に滞在していた
テッサロニキのホテルで、
現地の女性と知り合いになりました。
彼女は長くニューヨークで銀行に勤めていたといいます。

私が「日本はバブルが崩壊して、
一向に景気が良くならない」と話すと、
こんな話をしてくれました。

「ギリシャはEUに加盟してから、
 外国からの観光客が減ってホテルはどこも大変。

 ギリシャはホテル代が安いのが魅力だったのに、
 ユーロを導入てからホテル代が高くなって
 皆、他の国に観光にいってしまうの」

ギリシャの主な産業といえば観光。
それがこんな状態では、
EU加盟が良い選択だったとは
いえないのではないかと、
その時に思ったものです。

それがここにきて
ギリシャ・ショックによるEUの経済危機。

ギリシャ市民の生活実感は、
6年前のオリンピック当時から
危機の到来を予測していたといえそうです。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
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継続は楽しみから

2010年05月24日 | 2010年
法政大学のオーケストラに所属しているW君にチケットをもらい
定期演奏会にいってきました。

開演の20分ほど前に会場の文京シビックホールに着くと
1階の大ホール入口から長蛇の列が地下2階まで伸びています。
1800席は全て埋まり立ち見も出るほどの盛況ぶり。

「数あるオーケストラの中でも
伝統、部員数、聴衆などに恵まれている」そうで
今回が123回目の演奏会です。

次の3曲が演奏されました。

 R.ワーグナー
 歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
 第1幕への前奏曲

 F.リスト
 ピアノ協奏曲第1番変ホ長調

 L.v.ベートーヴェン
 交響曲第5番「運命」

いずれもクラシックでは耳慣れた曲です。
一緒に誘ったNさんは、
10年ぶりのコンサートだそうで
とても喜んでくれました。

休憩時間にピアノが話題になりました。
リストの曲を独奏した柳川守さんは
演奏生活50年を超えるベテランのピアニスト。

「あれだけ弾けたら、楽しいでしょうね」という感想から、
「実は私は子どもの頃にピアノをやらされていた」という
共通の体験談に移りました。
中学の頃に挫折したのも同じです。

「ピアノをやっていた」ではなく
「ピアノやらされていた」からよくなかったと
2人して分析したのですが、
これはスポーツも同じですね。

自分から楽しんでやっていたら
今でも続けていたかも知れません。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
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おはようございます

2010年05月21日 | 2010年
ご愛読者の皆さまへ

昨夜は、仕事が終わったのが日付が変わったあと。
このところ寝不足気味だったので
ブログをお休みさせていただきました。

朝はスッキリ目覚め、パソコンを開けて
ブログ愛読者のOさんの言葉が頭に浮かびました。

「お休みだとガッカリするの。
一言でもいいから書いてください」
・・・ということで書き始めてみました。

今日は午後から授業が2つ。
その前に「オフィス・アワー」なるものがあります。

今どきの大学では、先生が研究室にいて
「いつでも学生の相談に乗りますよ」という時間を設けています。
これを「オフィス・アワー」と呼びます。

初めて聞いた時は驚きました。
先生に相談があるのなら、
授業の後にでも都合を聞けばいいのではないかと思うのですが、
時代は変わり、大学は様変わりしています。

大学がサービス産業になってしまったのかと
戸惑うこともしばしばです。
私なりの意見もあるのですが、
それは次の機会にしましょう。

先生2年目。
昨年に比べると、少しだけ慣れてきたとは思いますが、
手探り状態が続いています。

今日は暑くなるようですね。
皆さま、週末を元気にお過ごしください。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
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パリのまちづくり

2010年05月19日 | 2010年
ちょっと時間があったので、
丸の内にできた三菱美術館で
開催中の「マネとモダン・パリ」を見ました。

平日の午前中だというのに
入口には行列ができていました。

古い建物を移築したそうで、
クラシックな雰囲気です。

私にはあまりピンと来ない絵が多かったのですが、
「死せる闘牛士」「自殺」という
死んだ男を描いた2枚の絵に、
マネという画家の独特の精神のありようを感じました。
(楽しい絵ではないですが。)

この絵画展は「モダン・パリ」と銘打っているように
マネが活躍した150年前のパリの様子を伝える
絵画や写真も展示されていました。

私は現在のパリの町並みがどのように造られたのか
以前から関心を持っています。

ナポレオン3世がまちづくりの仕事を託したのは
「セーヌ県知事オスマン男爵」という人物でした。
肖像画があったので分かったことです。
(マネの作品ではありません。)

予想もしないところで、
知りたかった「答え」に出くわすのは
楽しいサプライズです。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
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若貴の母

2010年05月18日 | 2010年
先週土曜日、
好天の下で大学野球を観戦しました。

法政対早稲田。
早稲田のハンカチ王子こと斎藤投手が出場するせいか、
寂しかった去年のスタンドとはうって変わって
スタンドの半分が埋まって賑やかです。

試合開始1時。
ところがネット裏の席につくと、
前の試合がまだ終わっていません。

見ると慶應と明治の8回表。
3塁側スタンドに慶應応援団、
1塁側スタンドには明治の応援団です。

懐かしい慶應の応援歌が聞こえてきます。
慶應は8回に勝ち越し点を奪われたものの、
9回に逆転して3-2で勝利!

思わずガッツポーズをして、
3塁側スタンドに手を振りました。

肝心の法政対早稲田。
斎藤投手は記念すべき大学初のホームラン。

法政は打線の勢いもなく
1-3で黒星を喫してしまいました。
確か去年も負け試合の観戦でした。

野球に限らず学生時代の母校・慶應と
現在、教員として籍を置く法政の対戦は
複雑な気持です。

そしていつも思い出すのが
大相撲の若貴が現役だった頃の
母親・憲子さんのコメントです。

2人の対戦を前に心境を尋ねられ、
どちらにも勝って欲しいと
言っていたように思います。

私は、といえば・・・直接対決は
できれば見たくない、と思っています。

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 三ッ谷 洋子
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大会を乗り切る食事

2010年05月17日 | 2010年
サッカーのワールドカップ南ア大会の
日本代表メンバーが決まりました。
MFに選ばれた本田圭佑選手がロシアから帰国し、
成田空港で記者会見を開きました。

日刊スポーツの「一問一答」に
印象的なやり取りがありました。
 
 ―これさえあれば南アフリカで乗り切れるというのがあるか。
 本田 水と食べ物とベッドがあれば、準備できる。
    米とみそ汁があれば、あったにこしたことはない。

最近は国際大会に出場する日本選手団に
専門のコックさんが帯同することも珍しくなくなりました。

選手たちには本国にいるような環境で
実力を発揮してもらおうということですが、
そんな中で本田選手のコメントは、
とても頼もしく聞こえます。

通常の海外旅行でも
日本食を持参する人とそうでない人がいますね。
私は一度も持って行ったことがありません。

外国ではなるべくその国の人が食べているものと
同じものを食べる主義です。
同じような食事をし同じような環境で過ごすことで
その国のことが少しでも理解できるのではないかと思うからです。

旧ソ連に取材にでかけた時に、こんなことがありました。
ウクライナのキエフで
ランチを食べるために一人でレストランに入りました。
レストランはどこでも相席です。

相席したのは体格のいい2人の中年女性でした。
彼女たちはすでに食事を始めています。
美味しそうなボルシチと一緒に、
ピロシキを食べています。

日本ではボルシチはメインディッシュですが、
あちらではスープ代わりです。
ピロシキを一緒に食べるのが普通のようです。

「たまにはこちらの人と全て同じ食事をしてみよう」と
「私にも同じモノを」と注文しました。
運ばれてきたボルシチのお皿の大きいこと!
まるで洗面器のようです。

同席のオバサン2人はオシャベリしながら
メインディッシュに取り掛かっています。
ビーフストロガノフ。
山盛りのフライドポテトがついています。

私も「負けてたまるか!」とビーフストロガノフです。
添え物はライスかフライドポテトのどちらかを選べます。
「勿論、フライドポテト!」

それにしても日本の食器が子供用かと思えるくらい
全てのお皿のサイズが大きいのです。
その分、料理のボリュームも半端ではありません。
年配者が太っているのも当たり前ですね。

いくら食べてもお皿の料理は減りません。
オバサン達はデザートにはいっています。
大きなケーキに山盛りのクリーム。

「負けた!」
私はウエストのベルトを緩めながら
メインディッシュの途中でギブアップしました

本田選手はロシアでどんな食事をしているのでしょうか。
逞しい選手なので食事の量でも
負けてはいないはずと、勝手に考えています。
ワールドカップでの活躍を期待しています。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
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時代の記憶

2010年05月14日 | 2010年
学生と話をしていたら
「それは僕たちが生まれる前ですね。
まだ影も形ない頃ですよ」という返事。

私が会社を作った1980年の話です。
今年入学の1年生。
浪人したとしても1990年以降の生まれでなので、
彼らにとっては「生まれる10年以上前の話」となります。

1993年のJリーグ開幕も
幼児の頃なので覚えていません。

オリンピックの話になると
小学生高学年のころのシドニー(2000年)から、
アテネ(2004年)と2年前の北京(2008年)まで、やっと3大会です。

昨年、「スポーツイベント論」の授業で
オリンピックにまつわる映画の
感想文を書かせたときのことです。

市川 崑の「東京オリンピック」を見た学生が
「王や長嶋がスタンドで楽しそうに観戦しているシーンがあり
東京オリンピックは当時の人にとって楽しいものだったらしい」と
書いていました。

当時を体験している私には
彼らが“あの東京オリンピック”を
そのように理解するのが不思議に思えました。

しかし、よくよく考えてみると、
私自身も生まれる前の出来事については
映像や記録から推測するしかないわけです。

通常は、その時代を生きていると
特別に意識することはなくても、
様々な見聞や体験をすることで
時代感覚というものが身に付くもののようです。

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 三ッ谷 洋子
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座右の銘

2010年05月12日 | 2010年
有名人でもない私が
先日の昭和女子大での講演の後で
座右の銘を書くことになりました。

さて、私が事あるごとに自らを鼓舞した言葉とは・・・。
やっぱり「負けてたまるか!」です。

バレーボールの松平さん(ミュンヘン五輪男子バレー監督)が
逆境を乗り越えてきたときに
自らを鼓舞してきた言葉です。
ミュンヘン五輪直前の著書のタイトルにもなりました。

私も、同じような気持ちを胸に秘めて
紆余曲折の人生を乗り越えてきたように思います。

「負けてたまるか!」
さらに付け加えるとすれば
「今に見ていろ!」

でも、「女性教養講座」の講師が記す言葉として
相応しい言葉かどうか迷いました。
昭和女子大の学長さんは「女性の品格」の著者です。

いくら何でもこんな言葉を残すわけにはいかない、
というのが私の判断でした。

仕方ないので、2番目の座右の銘にしました。
Girls be Ambitios!

クラーク博士は「Boy」しか相手にしていなかったようですが、
「Girl」にも言って欲しかった、
という気持ちを込めて。

ところが、家に帰って気づきました。
スペリングを間違えてしまったのです。
「Ambitios」でなく、正しくは「Ambitious」
「u」が抜けていました。

すぐに連絡して廃棄してもらい、
差し替えてもらうことで、
何とか「末代の恥」を残さなくて済みました。
(やれやれ)

「女性スポーツ」の歴史を振り返ると
社会通念の「女性らしさ」から抜け出すことで
大きく発展しました。

しかし、日本語を考えると
現代社会で「女性らしさ」から離れた言葉を
女性が使うことは
社会人としてあり得ません。

そこで不便が生じてきます。
「負けてたまるか」とか「いまに見ていろ」を
大人の女性はどんな言葉で表現したらいいのでしょうか。

うまい言い方があったら、
どなたか教えていただけませんか。

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 三ッ谷 洋子
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低くなる男女の壁

2010年05月11日 | 2010年
男子プロ野球の世界に飛び込んだ吉田えり選手。
今度は野球の本場・米国での挑戦が始まります。

米国独立リーグ「ゴールデンベースボールリーグ」に入団し、
本拠地カリフォルニア州チコで
記者会見が行なわれました。

米国独立リーグで2人目の女子プロ選手だそうで、
地元のテレビ局が会見を生放送するほどの
注目を浴びました。

これは8日の産経新聞が伝えていますが、
この隣には「はばたけ!! 男子新体操」の記事が。

女子競技と思われている新体操ですが、
今年1月、日本体操協会が「マイナー返上へ」と
「男子新体操プロジェクト」を立ち上げました。

その一環として公式ブログを開設したという内容です。
念のためブログをチェックしてみると
「男子新体操はこんなに楽しい!!」というキャッチコピーの下に
「スティック」「リング」「ロープ」「クラブ」の個人4種目と
6選手による「団体戦」の躍動感あふれる写真が掲載されていました。
(ちなみに男子には「リボン」種目はありません。)

周りを見渡せば、
まだまだ女性差別が残っていますが、
男女を隔てる壁が低くなっていることも確か。

若い世代の勇気とチャレンジ精神に拍手を!
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 三ッ谷 洋子
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私の前は小泉元首相

2010年05月10日 | 2010年
向うから歩いてくるのは女子学生ばかり。
巨大なホールの舞台に立つと、
はるか下の座席を埋めているのは千人もの女子学生。

壮観です。
男性ばかりの中で仕事をしてきた私には
男性の姿が見えない光景に、
ちょっと戸惑いを覚えます。

ここは目黒区の昭和女子大学人見記念講堂。
以前はよく息子を連れて
コンサートを聴きに来たものです。

記憶に鮮明なのは、
フリードリッヒ・グルダの演奏会。
ベートーベンなどを得意とする
クラシックのピアニストです。

私が気に入っていた理由は、
ジャズも演奏するクロスオーバーの
先駆的ピアニストだったからです。

亡くなってしまったのが残念・・・と
チラと思い出しながら、
私は「昭和女子大学女性教養講座」の講師として
「スポーツウーマン もう一つの戦い」と題した
講演をしました。

さすがにコンサートホールだけあって
小さな声でもよく通るようなので
いつもより抑え気味の声で話しました。

この「女性教養講座」は年間15回の講座からなり、
学生はこのうち興味のある5つの講座を選び、
レポートを提出すると単位になるそうです。

教養を身に付ける機会が少ない今どきの学生には
とても重要な意味を持つ講座なのではないかと思います。

ちなみに私は今年度講師の“2番バッター”。
トップバッターは誰かと聞いてみると
「小泉元首相」だそうです。

学生に与えたものはどちらが大きいのか、
ちょっと知りたい気がしました。
先週土曜日の話です。

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マイナーな米国スポーツ

2010年05月07日 | 2010年
面白い本を読んでいます。
英国人が「アメリカってヘンな国だ」と、
様々な事例を挙げて紹介しているのですが、
これがなかなかケッサクなのです。

例えば
「アメリカン・スポーツ」の項目では
「思い入れがあるのは彼らだけ」と切り捨てています。

アメリカン・フットボール、アイスホッケー、
バスケットボール、野球。
米国の4大プロスポーツなのですが、
「アメリカ人が熱を上げるスポーツは
どれも地域限定のマイナースポーツばかりだ」と。

著者(コリン・ジョイス)によれば、
世界のメジャースポーツは
「アメリカン」のつかないフットボール(つまりサッカー)、
ラグビー、クリケットだといいます。

日本人としてはラグビー、クリケットについては
メジャースポーツの実感がないものの、
英国人がそんな見方をしているのかと、
興味をそそられます。

個々のスポーツについてはこんな感想です。
例えばアメリカンフットボール。
 ボールをほとんど蹴ることがないのに
 なぜ「フットボール」なのか。

 選手はそれとわかるほど体格がよいのに
 なぜ鎧のような防具が必要なのか。

いわれてみれば、そうですよね。

例えばバスケットボール。
自分でするスポーツとしてはよくできているが、
見るスポーツとしては限界に来ているといいます。

 攻撃のたびにほぼ必ず点が入る。
 選手たちの能力が高すぎて
 一方のチームがダッと相手陣内への進んでいって
 ゴールを決める。

 すると攻守が代わって
 今度は相手チームが同様に点を入れる。
 これが30秒ごとにくり返される。

そういえば100点以上の得点というのも
珍しくありませんね。

著者は1970年生まれの英国人で
デイリー・テレグラフ(英国の日刊紙)記者を経て
現在はフリージャーナリスト。
日本の高校で英語教師をしたこともあるそうです。

「アメリカ英語を日本語くらい上手に話せたら」と
アメリカ英語と英国の英語の違いの大きさについて
1項目を設けて事例を紹介しています。

ちょっと斜めから見たアメリカ論。
日本人ではとうてい気づかない視点が
新鮮に感じます。

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女性はいますか?

2010年05月06日 | 2010年
JOC(日本オリンピック委員会)は26日、
これまでの「財団法人」から
新たに「公益財団法人」に移行するために
評議員選定委員会が60人の評議員を選定しました。

時事通信のニュースによれば
加盟競技団体からの推薦が51人、
学識経験者が9人という内訳だそうです。

JOCは前回の役員改選の際に、
女性理事を3人から1人に減らした経緯があります。
「今の時代に、これはないんじゃない?」とがっかりしました。

今回の人事では「女性の登用」を積極的に提言してくれる人が
いてくれることを願っています。

(本来であれば、私たちが
もっと働きかけなければならないのですが・・・。)

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