三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

後期開始

2010年09月27日 | 2010年
今どきの大学は、休日返上で授業をしています。
私が担当している授業のひとつは、
23日の秋分の日が後期の初日でした。

雨、風、雷の悪天候の中、キャンパス内のシャトルバスから
ずぶ濡れになりながら、教室に向かいました。
松葉杖で傘をさし、資料を抱えて移動がタイヘンです。

ところで何故、休日も授業をするのでしょうか――。
文部科学省の基準で、
大学の授業は前期、後期とも
15回の授業をしなければならないことになっているのです。
休日を休んでいては、
授業数を確保できないというわけです。

さて、後期のスタートの授業。
私は気合を入れて臨んだのですが、
皆、眠そうな顔ばかり。
夏休み疲れなのかも知れませんね。

「基礎演習」という授業では、
私の貴重な骨折体験を“教材”にして
レントゲン写真を回覧してみました。

骨折した部分に取り付けられている
チタン製のボルト2本とプレートが白く見えます。
アスレティックトレーナーを目指す学生には
少しは役立つのではないかと思ったのですが、
どうだったでしょうか。

現在、大学の授業と仕事の合間を縫って、
リハビリと手術跡の消毒のために通院を続けています。
毎回、3~4時間も待たされるので
その後、仕事モードに変えるのに
難儀している日々です。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
「スポーツとまちづくり」アドバイザー
 WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表
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バリアフリーは掛け声だけ

2010年09月23日 | 2010年
前のブログの写真、クリックすると大きくなりますので
よかったら院長先生の「心づくしの夕食」を確認してみてください。

さて、骨折した足首の骨の回復は順調です。
皮膚の方はまだ完全治癒とはなっていないので、
歩行する際につけている補装具の着装時間を
なるべく長くしないよう気をつけています。

ミーティングでは、周りの方には失礼して補装具をはずし
包帯の部分をむき出しにして、
蒸れないようにしています。

2週間ほど前から、
打合せなどで、地下鉄を使って都心に出かけていますが、
松葉杖使用者には本当に不便なまちですね。

今日も銀座線の青山一丁目駅で降りたのですが、
ホームから地上に出るまで10分かかりました。
事前に駅に電話してエレベーターの設置について聞いたのですが、
私が降りた浅草行きホーム側のエレベーターは
現在、工事中で来年6月に完成するということでした。

「どうしてもエレベーターを使いたい場合は、
隣駅の赤坂見附まで行って渋谷行きの電車に乗り換え
そこから戻ってきていただければ、
エレベーターがありますよ」

アンマリですよね。
インターネットで駅周辺を調べてみると、
エレベーターマークがついた出入口が一つだけありました。

帰りにそこから地下に降りてみました。
改札階で降りると、そこは都営大江戸線の改札。

上方の表示を見ると、
銀座線の黄色いマークの横に
「改札はあちら」の文字と、その先には上り階段が。


大学の授業で、車椅子利用者が街でいかに移動に苦労しているかを
山崎泰広さんに講義していただき、
頭では理解しているつもりでしたが、
実際に松葉杖で歩き回ってみると、
いかにバリアばかりのまちであるかを痛感します。

タイヘンといえば、バスの昇降もかなり苦労します。
「ノンステップバス」といっても、
ステップがあります。

車椅子使用者のように歩道から車内まで板を渡してくれると、
松葉杖使用者だけでなく、
乳母車や大きな荷物を持っている人にとっても
大助かりだと思います。

先日、気づいたことなのですが、
東京メトロは、ホームに優先席マークがついていません。
それほど費用がかかるものではないはず。

京王線や小田急線のように
優先席の位置が分かるだけでも安心なのですが・・・。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
「スポーツとまちづくり」アドバイザー
 WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表
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豪華な夕食

2010年09月15日 | 2010年
O院長、手術の準備をしながら
「局所麻酔でやりますけど、
痛かったらいつでもいってくださいね」
私「はい、了解です。あれっ、この音楽は何ですか?」

看護士Aさん「麻酔担当の先生がいつもかけているんです」
私「クイーンはありすか?」
Aさん(CDレコーダーのところに行って)
「ありますよ。2~3曲くらいですけど」
私「じゃあ、それをかけていただけませんか?」

Aさん「いいですよ」
私「We are the champions 入ってますか?」
Aさん「ええ、ありますよ」

私「手術のBGMっていうのも、リラックスできていいもんですね。
大学の授業の最初の時間に、クイーンの曲をかけて
音楽もスポーツも文化だ、なんて話をしているんですよ」
Aさん「そうなんですか~」

O院長「へえ~、古い言い方ですけど、
キョウジュはナウいんですね」
私「好きな曲を聴きたいだけです」

O院長「では麻酔をします。少し痛いかもしれませんよ」
私「全然、痛くありません」

骨折した右足首の手術跡が化膿してしまったため、
その部分を手術してもらうことにしたのです。
といってもほんの1センチ程度なので、
切って縫うとしてもそれほど大きな手術ではありません。

先週土曜日。1日2泊の再入院となりました。
O院長は盛んに「キョウジュに痛い目に遭わせるのは申し訳ないですから、
下半身麻酔にしますか、それとも全身麻酔にしますか」と勧めるのですが、
私は麻酔を控えめにして欲しいので、
局部麻酔にしてもらいました。

ですから手術中でも私の意識はしっかりしています。
肩の辺りにこんもりした覆いがかけられてしまい
残念ながら手術の様子を見ることができません。

O院長「キョウジュ、痛くないですか?」
私(足にメスが入ったようですが)「全然、痛くありません」
O院長「キョウジュは我慢強いですね」
私「そんなことありませんよ。痒くも何ともありません」
(本当に痛くない。)

(看護士Aさんは、クイーンの曲が終わったので
またクイーンに戻すため手術台を離れる。
手術中にこんなことしていいの?)

私「今度、ボルトを取り出す手術の時は
自分のCDを持ってきていいですか?」
O院長「ええ、いいですよ。
患者さんが好きな音楽をかけるというのは、
いいかも知れないな~」

私「今は傷口を縫い合わせているのですか?
ホッチキスですか?(これは取るときに痛い)」
O院長「強く縫い合わせなければならないので
ナイロン糸を使います」

そうこうしているうちに手術は終了。
クイーンを5~6曲、聞いているうちに終了した感じです。

私「お腹が空きました」
(手術開始が4時の予定が午後7時に延びて、
昼食も夕食もとっていないのです。)
O院長「そうでしたか…。
(看護士に)厨房に夕食が残っていないかどうか、聞いてみて」

看護士Bさん「もう片付けてしまったそうです」
私「病院の前のお蕎麦屋さん、美味しいんですよ。
出前、頼んでもいいですか?」(半分、冗談)
O院長「他の患者さんの手前、そういうわけにも…いかないですね。
じゃあ、お菓子くらいしかありませんが、後で届けます」

私「そうですか、ありがとうございます」
病室のベッドで待っていると、
何と手術着姿のままのO院長自ら
大きめのお盆にいろいろ載せて運んできてくれました。

「お菓子くらい」どころか、
サンドイッチ、ミルクティー、ピーチゼリー、野菜ジュースお茶のほか、
梨、マドレーヌ、クッキーなど盛りだくさん。
(冒頭の写真です。)

診察と手術の一日でお疲れの中、
精一杯の厚意に感謝しながら、
「豪華な夕食」をありがたくいただきました。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
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大東チェアマン

2010年09月09日 | 2010年
「Jリーグ理事」から「Jリーグ参与」になって最も変わったのは、
Jリーグの情報が全く入らなくなったことです。

理事退任後、3年間は「参与」という肩書があるのですが、
会議に出る機会もないので、
情報は一般の方々と同じレベルです。

少し前の話ですが、Jリーグの4代目チェアマンに
鹿島アントラーズ社長の大東和美さんが就任したニュースは
ちょっとした驚きでした。

大東さんとは、Jリーグ役員の海外ツアーで
何度かご一緒したことがあります。
今でも覚えているのはスタジアムでの小さな出来事です。

確かフランクフルトだったと思いますが、
試合前のビジネス用ラウンジは、
地元スポンサーや関係者でごった返していました。

私たちもそこでいくつかのテーブルに陣取り、
ビールを飲みながら施設の豪華さや
サービスの素晴らしさなどについて
感想などを述べあっていました。

ドイツではビールは背の高い大きめのグラスで持ってきます。
丸いお盆にビールを注いだグラスをいくつも並べて運ぶ様子は
こちらがハラハラするほどです。

たまたま私たちのテーブルにビールを運んできた若い女性が
グラスを倒して大東さんの服にビールをかけてしまいました。
顔色をかえて謝る女性に
「いいよいいよ、大したことないから」と
おおらかに対応した大東さん。

しばらくすると、その女性がワインのボトルを持って来ました。
“お詫びの印”のようでした。
「そんなことしてくれなくてもいいから。
これは僕からあなたにプレゼントします」
笑顔でボトルを女性に差し出す大東さんに
彼女は困惑した様子でした。

このとき、大東さんはあまり細かいことは気にしない方だという印象を持ちました。
ただ、この場合は店の謝罪の気持ちを受け入れる姿勢を示すために
ボトルは受け取ってあげたほうがいいのではないかと思ったりしました。

こんなエピソードはさておき、
すでに報道されているように
大東さんがラグビーの日本代表として活躍されたことに
私は大いに注目しています。

日本ラグビーフットボール協会の評議員も務めているとのこと。
2019年の日本でのワールドカップ開催に向け、
ラグビー界は、スタジアムを埋めるファンの開拓も大きな課題の一つです。

サッカーの世界での経験をラグビーの世界にも伝えて欲しいと
期待しています。
サッカーに負けないくらいラグビーが好きな
私の願いです。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
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酷暑は大敵

2010年09月01日 | 2010年
退院したものの本調子でないため
なかなかブログ執筆まで手が回りません。

骨折した足首のリハビリは順調なのですが、
手術で切開した皮膚の一部が膿んでいたため、
補装具をつけて歩行している間に蒸れてしまい、
感染症にかかって赤く腫れてしまいました。

抗生物質の点滴などで何とか回復に向かっています。
「骨はいいけれど、皮膚が問題」という状態です。
リハビリのスケジュールは、
術後何週間ということで計画が立てられます。

7月20日に手術をした私は
6週間目となる昨日から、骨折した踵を地面につけての
歩行練習を始めることになっていました。

昨日の傷口の状況はわずかに1センチほどですが、
まだ若干の膿が出ています。
歩行は補装具を着けることになり、
ちょうど傷口の部分に当たって負担がかかります。

ところが主治医は、
「また傷口が赤く腫れたら治療しますから大丈夫」といいます。
果たして、本当に大丈夫でしょうか。

感染症は「蜂窩織炎」(ほうかしきえん)と呼ばれるもので
インターネットで治療法を調べてみると、
「安静にして冷やす」とあります。

補装具をつけて歩くことは
治療法の正反対のことをすることになり
私としては納得がいきません。

リハビリ担当のT先生(理学療法士)も同様の考えで
二人して悩んでしまいました。
病院の治療というのは、
主治医がすべての方針を決定するようですが、
「骨も大事だけれど、皮膚のことも考えて!」と
いいたい心境です。

「夏というのは、特に感染症が多い季節なんです。
お客さん、皮膚の感染症というのは骨折より怖いですから、
まずは傷口をしっかり治すことが大事ですよ」

リハビリの帰りに乗ったタクシーの運転手さんは
前職が医療関係だったそうで、
私が最も聞きたかったアドバイスをくれました。

骨折の話題ばかりで面白くないですよね。
次回はJリーグの大東チェアマンについて取り上げます。
少しお待ちください。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
「スポーツとまちづくり」アドバイザー
 WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表
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