三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

五輪招致とサッカー・ワールドカップ

2009年09月30日 | 2009年
2016年の東京オリンピック招致決定を心待ちしている団体の一つが
日本サッカー協会です。
2018年のワールドカップ招致を
実現するために必要な8万人収容のスタジアム。

オリンピック招致が決まれば、
メインスタジアムとして新設される会場が
その条件を満たしてくれるからです。

2002年のワールドカップ決勝が行なわれた日産スタジアムは
7万人収容です。
サッカーの世界では、より巨大な施設の整備が
要求されるようになっています。

今日は、FA-CLUB(日本のサッカー文化を育てる会)第5回定例会。
元日本サッカー協会専務理事の森健兒さんを講師にお招きしました。

ワールドカップ招致を実現させるための絶対条件として
日本代表チームの活躍をあげられました。

“器”ができても、
世界を迎えうつ国の代表チームが弱くては
どうしようもない、ということです。

代表チームを支えるサポーターの熱い支援も必要とのこと。
最近はワールドカップ出場が当たり前となってしまい、、
代表戦への注目度は低下しています。

私は、これが気がかりです。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
 地域づくりアドバイザー
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女子柔道のパイオニア

2009年09月29日 | 2009年
柔道の創始者・嘉納治五郎。
この“歴史上の人物”に直接、指導を受けた女性の柔道家が健在で、
今もサンフランシスコで指導者として活動しています。

福田敬子さん。
大正2年生まれの96歳。
21歳で講道館女子部に入門して嘉納治五郎に師事。
1964年の東京オリンピックでは柔の形を披露しました。

2年後に柔道の普及のために渡米し
サンフランシスコに桑港女子柔道クラブを設立。
また、世界各国を回り、柔道の普及に尽力し
女性初となる9段を取得しています。

こんな女子柔道のパイオニアを日本に呼ぼうと、
山口香さんなどが中心になって
「福田先生の帰国を実現する会」が設立され
目下、募金活動を展開中です。

10月22日に来日し、27日(火)午後5時から、
山下泰裕さんが代表を務める
NPO法人柔道教育ソリダリティーとの共催で
講演会が開催されます。

ご関心がありましたら、このサイトを是非、ご覧下さい。
私も発起人の1人として、
何とか実現させたいと思っています。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
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携帯電話でブログ

2009年09月28日 | 2009年
このブログのカレンダーを見ると、
先週の長い連休のおかげで、
ブログもすっかり休み癖がついてしまったように
見えていますね。

金曜日は5時限の授業を終えて、
そのまま出張に出ていました。

パソコンを持っていけば、
ホテルでブログを書くこともできたのですが、
資料を入れたカバンが重いので、
パソコンを入れるのは止めました。

土曜日。
帰りの新幹線で新聞も読み終わり
かなりヒマだったので、
携帯電話で遊んでみることにしました。

自慢ではありませんが、
私は普段、ケイタイをほとんど使いません。
四六時中、電話に縛られるような生活は
絶対にしたくないからです。

しかし、周囲からのプレッシャーに抵抗できなくなり、
とうとう半年前くらいから、
外出時だけ持つようになりました。

ほとんど使っていないせいで、
メールと通話の操作を間違えるほど
操作技術は低レベルです。

とはいえ、携帯電話でインターネットに
アクセスできることを思い出しました。

金曜日に書けなかったブログを
ケイタイで書いてみるのもイイカナと思い
自分の名刺を取り出し、
裏にある刷ってあるブログのアドレスを入力しました。

すると、見慣れたこのブログが、
いつものパソコンの画面とは違うレイアウトで出てきました。
なぜかちょっと感動しました。

「ケイタイから初投稿」と、
タイトルまで浮かんだのですが、
じきに新横浜駅です。

品川で下車するので、
あと15分しかありません。

文字入力もタドタドしい私は
ワンセンテンス書き終わらないうちに
品川に着いてしまいそうなので、
結局、あきらめました。

次回の出張では、是非、トライしてみたいと思います。
ケイタイ初心者も、そろそろ卒業したいですし・・・。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
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幼い日本人

2009年09月24日 | 2009年
長くブログをお休みしてしまいました。
といっても、要するに休日が続いていただけのことですが。

後期の授業が始まるので、
“先生モード”にスイッチを入れて、
あれこれ準備に明け暮れていました。

私が主な授業を担当しているのは
法政大学スポーツ健康学部の1年生。

これまで“オジサンの世界”で仕事をしてきた私にとって
“大学生の世界”は文字通り「未知との遭遇」といっていいほど
全てのことが目新しく映ります。

授業で相手にする学生たちは
つい3月に18歳になった者もいます。
とにかく若い。(当たり前ですが。)
そして昔の大学生にくらべて、幼い。

ある日、研究室の窓からフットサルコートを眺めていたら、
2人の男子学生がボール蹴りに疲れたのか、
コートの上に寝転んで、何か大声で歌っている様子。

そして手足をバタバタさせて、はしゃぎ始めました。
純真といえば純真ですが、
まるで幼児のような仕草。
思わず目を疑いました。

幼いといえば、彼らだけでなく、
私も含めて今の日本人は昔に比べ、
大人になりきれていない部分があるように思います。

平均寿命が長くなったせいか、などと
考えたりしています。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
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がんばれヴェルディ

2009年09月18日 | 2009年
サッカーJ2の東京ヴェルディ。
クラブを支えていた日本テレビが経営から撤退しました。

1969年に「読売クラブ」として誕生して40年。
日本のサッカー界を牽引し、
華々しい実績を刻んできた名門クラブを
読売グループが手放してしまったのです。

企業名を前面に出さないというJリーグの理念は
結局、受け入れられませんでした。

平成5年5月15日。
Jリーグは華々しく開幕しました。
開幕戦は、人気の絶頂にあった「ヴェルディ川崎」と
「横浜マリノス」の対戦。

ヴェルディはカズ、ラモス、武田といった
個性溢れる選手をそろえていました。
アウエーでも、対戦クラブはお客を呼べる人気チームという理由で
大歓迎されました。

プロ野球の巨人に似た全国区人気のヴェルディでしたが、、
Jリーグのバブル人気の低下とともに、
人気は下降線をたどりました。

その後、川崎から東京に移転。
ホームタウンの東京には、
すでにFC東京が地歩を築いていました。

私は時々、味スタで東京ダービーを観戦します。
スタンドは、ブルーのFC東京がヴェルディ側に迫る一方、
グリーンのヴェルディ側のエリアは空席が目立つばかり。
全盛時代を思い出して、いつも寂しく感じています。

今回、日本テレビに替わってヴェルディの経営を引き受けたのは
読売クラブのOBが中心となって設立した
「東京ヴェルディホールディングス株式会社」。

Jリーグの草創期から今日の隆盛の礎を築いたヴェルディには
今度こそ地域にどっしりと根を張り、
愛されるクラブになって欲しいと願っています。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
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JOC入りを目指す「eスポーツ」

2009年09月17日 | 2009年
「eスポーツ」(エレクトロニック・スポーツ)が
JOC(日本オリンピック協会)に加盟するのだろうか、という質問を
シイナさんから「コメント欄」でいただきました。

結論から先にいえば、
「いずれ加盟します」とお答えします。

「eスポーツ」が「アジア室内競技大会」に出場するためには
日本代表選手を送り出す窓口となるJOC(日本オリンピック委員会)に
加盟していなければなりません。

2年前の「アジア室内競技大会」に「eスポーツ」が正式競技として
採用されることが明らかになった時、
「日本eスポーツ協会設立準備委員会」が作られました。

そしてJOCへの加盟を希望したのですが、
正式な組織になっていないという理由で
断られた経緯があります。

そろそろ正式な「協会」になってもいい頃だと思うのですが、
関係者に聞くと、進展してはいないとのことです。

「設立準備委員会」の委員長は
自民党衆議院議員の西村康稔さん。
Jリーグが開幕してすぐの頃、
西村さんは旧通産省サービス産業課の課長補佐でした。

Jリーグをビジネスモデルとした調査研究事業を
当社で受注した際、一緒に仕事をさせていただきました。
(この時の報告書が、
「Jリーグに続け、プロスポーツビジネス」という“教科書”になりました。)

その後、政治家に転身し、
兵庫県第九区(明石、淡路島)から出馬。
今回の選挙では見事、三期目の当選を果たしました。

そして今、注目の自民党総裁選で
若手議員の候補として名前が挙がっています。

そんなこんなで西村さんも忙しく、
協会設立については目下、手が回らない状況のようです。

しかし、世界のゲーム産業をリードする日本のこと、
早晩、「日本eスポーツ協会」が正式に設立され、
JOCに加盟すると、私は見ています。

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 三ッ谷 洋子
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ギブ&テイク

2009年09月16日 | 2009年
10月2日のIOC総会に向け、
東京オリンピック招致関連のニュースが気になります。

普段は全く読まない「世界日報」(2009/9/9 14:22)に
パリ発の興味深いニュースがあるのを見つけました。
(JISSインテリジェンスプログラムより)

「フランスが2016年五輪開催地にリオを支持」というタイトルで
ざっとこんな内容です。

 ブラジル訪問中のサルコジ仏大統領が
 ブラジルのルラ大統領と会談した際に、
 2016年夏季五輪に立候補しているリオデジャネイロ支持するので、
 フランスが進める2018年の冬季五輪招致に
 協力して欲しいと要請した。

ここまでは一般紙ですでに読んだように思いますが、
次のような見方も紹介しています。
「フランス側は、ブラジルの次期戦闘機選定で
受注を狙っていることが影響している」

つまり、フランスはブラジルに対して
「リオデジャネイロを応援するから
ウチの次期戦闘機をよろしく」とも
売り込んでいるのではないか、ということです。

外交はギブ&テイクの世界。
大会が巨大化するほどに、
このような国家間の様々な駆け引きの道具に使われることも、
また現実です。

そんなことを知りつつ、なお、
オリンピックの理念と、
スポーツを通しての夢を語り続けることが、
とても重要だと思います。

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 三ッ谷 洋子
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「スポーツ」とは

2009年09月15日 | 2009年
シイナさんに興味を持っていただいた
「スポーツ化するゲーム、ゲーム化するスポーツ」の調査研究ですが、
もしかすると期待していただいた内容とは
ちょっと違っているのではないかと、心配しています。

11日に書いていただいたコメントに、
お子さんたちに「どれがスポーツ?」というクイズを出され、
「ゲームでやるサッカー(ウイイレ)はスポーツじゃない」で
全員一致したとありましたね。

報告書の冊子には書いてありませんが、
今や「ウイイレ」(ウイニングイレブン)も
スポーツのカテゴリーとして認知されています。

「eスポーツ」(エレクトロニック・スポーツ)といって
コンピューターゲームがそう呼ばれます。
2年前にマカオで開催された「アジア室内競技大会」では、
正式競技として採用されました。

オリンピックのアジア版である「アジア大会」の
“室内競技大会”ですが、
室内陸上やフットサルと並んで、
「eスポーツ」が入っているのです。

サッカーの「ウイニングイレブン」ほか、
自動車レースの「Need for Speed」、
バスケットボールの「NBA LIVE」が実施されました。

体に汗をかくのが従来のスポーツ、
脳味噌に汗をかくのが「eスポーツ」とも説明されます。

ご参考までに、「チェス」は2006年の第15回アジア大会で
正式競技になりました。

来年の第16回大会(中国・広州)には、
何と「囲碁」がチェス競技の一つの種目として
行なわれる予定となっています。

今は「何でもアリ」のスポーツですね。

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理解できないこと

2009年09月14日 | 2009年
精神科医の香山リカさんの近著が気になります。
「しがみつかない生き方」
土曜日の新聞広告には「31万部突破!」のタイトルが。

「著者からのメッセージ」には、こうあります。

 ここ数年、「自分はこのままではダメなんじゃないか」
 「幸せを手に入れていない」と思い詰めて
 精神科を訪れる人が増えました。

 でも私から見れば、よく頑張っているし、
 それなりに恵まれている方がとても多いのです。
 そんな方たちに、
 いまの自分がすでに手にしている幸せに気づいてほしくて、
 この本を書きました。

サブタイトルは―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール
次の10項目が並んでいます。

1.恋愛にすべてを捧げない
(私のコメント=そこまで若くない・・・・)

2.自慢・自己PRをしない
(自慢はしないけれど、自己PRはよくやります。)

3.すぐに白黒つけない
(これは無理。どっちかにしないと気がすみません。)

4.老・病・死で落ち込まない
(大病をすると、そんな境地になります。)

5.すぐに水に流さない
(私は「あっさりしすぎ」といわれるくらいで、
すぐに水に流してしまいます。)

6.仕事に夢を求めない
(私は求めているかも。)

7.子どもにしがみつかない
(子どもが小さいときからほとんどしがみつかず、
友人に驚かれています。)

8.お金にしがみつかない
(しがみつくほどありません。)

9.生まれた意味を問わない
(これまでの人生、そればかり考えてきました。)

10.<勝間和代>を目指さない
(売れっ子の経済評論家を名指しですか・・・。)

最後の項目まできて、もっとも引っかかったのが
「<勝間和代>を目指さない」です。

彼女がここまできたのは
「子育てに」「仕事に」と頑張った結果のようですが、
ふつうの人はそれほど頑張らなくてよいということです。

それはそれでよいのですが、
どうしても納得できないことがあります。

3年前の「エイボン女性大賞」。
この賞は、社会的に目覚しい活躍をし
立派な功績をおさめている女性」に贈られるものです。

私は元選考委員として授賞パーティーに出席しました。
この「大賞」受賞者が勝間和代さん。
選考委員に香山リカさんが入っていました。

香山さんの著書は
3年前に「賞」を授与した人の生き方を
否定する内容になっているのです。

私にはそれが理解できません。

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 三ッ谷 洋子
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「それ、書いてよ」

2009年09月11日 | 2009年
「民主党政権は国民の期待に応えられるか」
今日は、ある雑誌のセミナーで、
共同通信政治部次長から、
こんなテーマの話を聞くことができました。

小沢さんを担当したこともあったそうで、
意外な一面も知ることができました。
(オフレコなので書けませんが。)

講演の後の懇親会では、
久しぶりにこの雑誌社のKさんに会いました。
私の大学での“奮戦ぶり”を話すと、
横から社長(私の友人)が「三ッ谷さん、それ、書いてよ」

Kさんも「そうですよ、私が聞いてても面白いです。
是非、お願いします」

頼まれて悪い気はしないのですが、
今の私は授業をつつがなく進めるので精一杯。
「無事に1年が終わったら、考えてみます」と答えました。

そういえば、新聞記者時代の同僚から
同じようなことをいわれました。
「新聞記者から見た大学って、どうなんだろうなあ。
読んでみたいな~」

もう「新聞記者」ではないのですが、
私のモノの見方は新聞記者時代の経験がベースになっています。

つい最近、私の仕事を詳しく知る高校時代の友人から、
「これまで仕事でやってきたことを、
きちんとまとめてね。
是非、読んでみたいから」と注文が出ました。

お互い専門は全く違うのに、
関心を持ってくれているのは嬉しいことです。

これだけ言われるのですから、
ブログでごまかしている(?)状況では
ないのかも知れません。

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静岡地震のその後

2009年09月10日 | 2009年
静岡に行ってきました。
秋のような爽やかなお天気でしたが、
残念ながら新幹線からの富士山は見られませんでした。

行先は静岡県庁。
8月11日の地震で、駿府城の石垣が崩れている写真を
新聞で見ました。

静岡県庁の建物があるところです。
年に2回ほど、県庁で行なわれる会議の行き来で
いつもその前を通っています。

石垣の一部が崩落して
お堀の水の中に崩れた石と土が小山のように盛り上がり
上部は青いビニールシートがかけられていました。

会議で隣席のNさんは地元の方です。
当日の様子を聞いてみると「店の金庫が倒れました」

県内では会社などの大きな金庫が倒れ、
復旧の業者はてんてこ舞いだったそうです。
「ウチは4日も待たされ、
ハンコも出せずに経理が滞って大変だった」ようです。

テレビのニュースでは、よくスーパーの食品や食器などが
床に派手に散らばっている光景を映し出しますが、
たった一つの金庫が倒れても、
その影響は大きいものなんですね。

平時ではなかなか想像できない地震の被害です。

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我が師の恩

2009年09月09日 | 2009年
9月もすでに2週目に入りました。
あと2週間もすると大学は後期の授業がスタートします。

学生たちは楽しい夏休みを過ごしているのかな~と
ひとりひとりを思い浮かべながら
後期の授業の準備を始めています。

前期はどうにか終えたものの、
90分の授業をどう進めていくのか、
新米先生の試行錯誤は続いています。

それにしても、先生という“人種”は
学生(生徒)が考えている以上に
彼らの将来のことを考えていることに
改めて思いが至ります。

子どもを持って初めて親の深い愛情が理解できるように、
先生になってみて、小学校から大学まで自分が接してきた
多くの先生方の恩に気付かされました。

中学時代のM先生。
「3分間スピーチ」がありました。
ひとつのテーマについて自分で調べて、
3分間にまとめて皆の前で発表する―。

教室の最後列の人にも聞こえるように
大きな声で話をすることは、
まさにコミュニケーション能力を高める練習でした。

社会科のA先生の授業では、
日本国憲法の前文から第103条まで
皆で声を出して読みました。

「ここでやらなければ、
これから一生、読む機会がないかも知れないから」
ということでした。

憲法とは一体どのようなものなのか、
中学生なりに理解できたように思います。

そんなことを懐かしく思い出しながら、
学生たちの何十年後かの人生で
私の授業が少しでも役に立っていることを願いつつ
資料作りなどをしています。

追記:サッカー日本代表がガーナに4-3。
1-3からの逆転勝利を気分良く見ました。

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 三ッ谷 洋子
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日米の指導の「大きな違い」

2009年09月08日 | 2009年
日本のプロゴルフといえば、
今や17歳の石川遼クンなしに語れなくなりました。

単独首位でスタートした先のフジサンケイクラシックで、
今季3勝目をあげ、賞金ランクも首位に立ちました。

のびのびしたドライバーショットで攻めまくる試合スタイルには
限界を恐れない若さと、大きな夢を感じます。

毎月、「トーナメントナウ」という、
タブロイド版の新聞が届きます。
社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会が発行しているもので
「6月号」に興味深いテーマの特集がありました。

「日米ティーチングプロの大きな違い」と題して
日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロの大東将啓さんが
具体例を紹介しながら語っています。

まず「大きな違い」として挙げているのが、指導の内容。
スイング分析に偏っている日本に対して、
米国のレッスンではパッティングから始めて
カップインする楽しさを教えます。

大東さんが米国人のプロと一緒に
ジュニアの指導をしていた時のことです。
ある子どもがクロスハンドで打っていました。

「直さなくていいのか」と聞くと、
「気持ちよく打っているじゃないか。
クロスハンドで全米アマを勝った選手もいるよ」と答えたそうです。

日本のスポーツは、まず形から入ります。
武道の影響かも知れませんね。

大東さんは、スイング分析は指導者の大切な仕事の一部ではあるけれど、
「全体の10%にも満たない」といいます。

本来の仕事は、メンタル面、フィジカル面、
コースマネジメント、クラブフィッティング、目標設定など
ゴルファーをトータルでサポートすることだそうです。

さて、遼クンのコーチである銀行員の父親は
どんな指導をしているのでしょうか。

これから先、彼が20年、30年と
トッププロとして活躍を続けられるようにするためには、
今から記念館などを造るのではなく、
1人の人間としてさらに成長させるような指導が
必要ではないかと思います。

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ゲーマーもスポーツ好き

2009年09月07日 | 2009年
仕事に追われて金曜日のブログは失礼しました。
土曜日は、このブログで以前にご紹介した講演会でした。
(日本スポーツ産業学会スポーツマネジメント分科会)

今年は例年より開催時期が早いため、
会場を借りた順天堂大学は夏休み。
学生の参加が少なめということでしたが、
一般の方の参加もあり、
教室の半分ほどが埋まりました。

先月14日のブログでもお知らせしましたが、
テーマは「“スポーツ化するゲーム”と“ゲーム化するスポーツ”」

調査研究の核となっているのは、
任天堂のゲーム「Wii」の所有者3000人を対象にした
インターネットによるアンケート調査結果です。

「ゲーム」と「スポーツ」に対する考え方や、
それらをどのように楽しんでいるかを聞きました。
意外だったのは、
「ゲーム好き」は「スポーツ好き」だったということです。

「ゲーム」ばかりやっている人は
「スポーツ」をしないと思われがちですが、
「ゲーム」を継続的に楽しんでいる人のうち4人に3人が
過去1年の間に「スポーツ」をしています。

「ゲーム」の実施頻度が低くなるにつれて、
「スポーツ」実施率も低いという結果がでました。

ゲーム業界の方にうかがうと、
今回のような調査は外国にも例がないとのこと。
委託元の経済産業省からも高く評価されています。

公開して多くの方に読んでいただきたいのですが、
経済産業省のホームページには
残念ながら未だにアップされていません。

要約をまとめた冊子がありますので
ご関心のある方はご連絡ください。

追記:もともと「スポーツ好き」な人が
「Wii」を買ったということも考えられますが、
これはまた別の調査が必要です。

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作家か記者か

2009年09月03日 | 2009年
昨日、作家の文章について取り上げながら
思い出したことがあります。
新聞社にいた頃、デスクがこんなことをいっていました。

「オリンピックの開会式の記事を
有名な作家に頼んだことがあるけど、
全然面白くなくてね。
作家はこういうのはダメだね」

新聞記事はやはり記者が書かなければ
新聞の命である臨場感は伝わらないものだと、
理解しました。

昨日のブログで触れた石川達三の文章は、
開会式の翌日、10月11日の朝日新聞に掲載されたものです。
こんなふうに書き出しています。

 日本の秋晴れ。
 ・・・この日はまことに美しい秋晴れだった。
 航空自衛隊が空にえがいた五色の輪が、
 夢のように美しかった。

何となく陳腐に感じます。
オリンピックの熱気の中で読む文章としては
表現が大人しすぎるように思います。

しかし、今いちど、読み返してみると、
物事の本質を見事に捉えていると感じます。

その先の引用は省略しますが、
オリンピックそのものというより、
日本社会の空気を実によく映し出しることに気付かされました。

文章というのは、読者の年齢や体験、時代によって
様々な読み方ができるものだと、改めて実感しています。

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