三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

入院生活

2014年05月16日 | 2014年
ブログのテーマは書き尽くしたかと思っていたのですが、
“入院”などという滅多にない経験をしていたので
また、書いてみることにしました。

看護婦さん(本当は「看護師」というそうですが、)からよく言われたのは
「絶対に戻ってこないでくださいね」という言葉です。
私が入院していたのは大きな病院でした。

看護婦さんも日替わりで血圧などを計りに顔を見せてくれます。
リハビリ担当の先生も含めてよく聞かされました。
「見た目が元気だからといって、元の生活に戻ったらダメですよ。
重症なんですからね」

患者が退院してから重要なのは、それまでの日常生活を送れることだそうです。
ひとくちに「日常生活」といっても、人によって全く違います。
特に老化を予防するのは料理や運動、趣味だそうです。
料理は好きなので問題ありませんが、運動と趣味は心がけねばなりません。

病院の同じフロアに私より年長の男性がいました。
私がヒマを持て余して「デイルーム」に入ろうとしたところ、
彼は車椅子で部屋から出ようとしているところでした。

右足の小指を手術で切断し、包帯を巻いていました。
長年の糖尿病の結果だそうです。
エ~ッと驚いたのですが、
彼は「こんなもの大したことありません」といいます。

それから30分以上、話し込んだと思います。
内臓が悪く機能は普通の人の5分の1ほどになり、
医療を施しても元には戻らず、低下を抑えるだけだそうです。

返す言葉も浮かびませんでしたが、
「女房にも聞いてもらえないことを聞いていただき少し楽になりました」と
感謝されてしまいました。

周りを見ると病院には私より重症の人ばかりでした。
退院間際に、また車椅子姿を目にしました。
「体調が安定してくると、人間というのは
もう少し生きてみようと思うものですね」と笑顔でした。

前回は「昔のことばかり思い出すんです」と愚痴をいっていましたが、
この日は前向きの様子を見ることができました。
私にも存在価値はあったかな、とチョット嬉しく感じた思い出です。

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       三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
「スポーツとまちづくり」アドバイザー
 WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表
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