三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

嫌いな言葉

2006年12月29日 | 2006年
「忘年会疲れ」でバテていたため、間があいてしまい失礼しました。

さて、今日のテーマです。
嫌いな言葉をわざわざ使いたくないのですが、
それでは何も伝わらないので書くことにします。

「Jリーグのお荷物」という言葉。
昨日のフジサンケイビジネスアイでは
レッズの「地域に根差す経営改革」という記事の中で
「かつては『お荷物』とまで言われた浦和は、
文字通り熱狂的なサポーターに支えられて・・・」と書かれていました。

「Jリーグのお荷物」という言葉は、
Jリーグには必要のない、余計な「お荷物」というような意味のようです。
かつてJ2の最下位で低迷していたヴァンフォーレ甲府も
「お荷物と呼ばれていた」などと、新聞記事でよく目にします。

初めてこの言葉を目にしたとき、
「一体誰がそう呼んでいるんですか!」と反論したくなりました。

いくら成績が悪くても、Jリーグにとって必要のないクラブは1つもありません。
試合は当然のことながら、相手がいないと成り立たないのです。
勝つチームがあれば、負けるチームがあります。
共存共栄でやっていこうというのがJリーグです。

したがって、Jリーグの関係者が「お荷物」などと呼ぶわけはありません。
サポーターにしても、応援するチームの成績が芳しくない時には
歯がゆさや悔しさを感じることがあるかも知れませんが、
「お荷物」と呼ぶことはないでしょう。

多分、勝った負けたという側面にしか目を向けないマスコミが
勝手にそう呼び始めたのではないか。それが私の推測です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今年のブログはこれで最後です。

毎日、寝る前に1日の最後の仕事としてこのブログを書いているのですが、
時にはテーマが決まらずに時間がかかり、
日付がかわって寝不足になることがあります。

それでも、「読んでますよ」といわれれば嬉しいものです。
原稿料をいただけない仕事というのも辛いのですが、
そんな励ましの言葉を糧に、来年もまたこのブログを続けます。

皆さん、どうぞよいお年をお迎えください。

株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
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旅する元サッカー選手

2006年12月26日 | 2006年
中田英寿引退特別番組~遥かなる旅の途中~
昨夜、テレビ朝日で放映されたこんな番組を見ました。
「旅に出る」といっていたとおり、精力的に旅をしているようです。

フィリピンではゴミの山で暮らす貧しい家を訪ねたり、
中国の児童施設ではサッカーボールを子ども達にプレゼントして
一緒にボールを蹴ったりしていました。

現役時代を振り返る中で、特に印象に残ったのは、
選手として注目されるようになってから
自分の感情を表に出さないようになってしまった、と
辛かった心情を吐露していたことです。

恵まれた才能と不断の努力で日本代表のブルーのユニフォームを着た彼は、
いつも神経をピリピリさせている雰囲気があり
まるでガラス細工のような繊細さと危うさを感じさせました。

半年前、ドルトムントのヴェストファーレン・シュタディオンで
ブラジルに1-4で負けてピッチに仰向けになっていた様子は、
プロ選手として燃え尽きてしまったことを物語っていました。

しかし、テレビが写し出していたのは、
嬉しそうに街の屋台で肉まんをほお張ったり、
こどもたちと実に楽しそうにボールを追う29歳の等身大の若者の姿でした。

スポーツの語源は、「気晴らしをする」とか「楽しむ」という意味を持っています。
旅をしながら子ども達との触れ合いを通して
スポーツの原点をいま一度、実感しているのではないかと、
私は想像しています。

「子どものころのように、またサッカーを楽しんでやりたい」と
言い出すことを期待しながら。

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料理の季節

2006年12月25日 | 2006年
料理の腕を振るう時期がやってきました。
見かけによらず(?)私は料理や菓子作りが好きなのです。

クッキーを作って手土産に差し上げたら
市販のお菓子と間違われたことも再三。
一言「おいしい~」と感想をいってもらえるのが、何よりの励みです。

参考にしているレシピは、主に新聞の料理記事。
毎日、仕事として新聞を読みながら、
ついでに料理面にもしっかり目を通し、
美味しそうなレシピを見つけると切り抜きます。

それをA5サイズの紙(チラシを半分に切ったもの)に貼ります。
料理のレシピは水色、お菓子のレシピは黄色に色分けし、
カードのようにバラのまま箱に入れています。

「前菜」「チキン料理」「シーフード料理」「豆腐料理」「副菜」などから
食べたい料理のレシピを取り出して調理台の前に並べて料理します。

先月、作った「トルコ風ピーマンの肉詰め」は、叔母たちに好評でした。
あり合わせの材料で間に合わせることが多く、自己流にアレンジするので、
「また、同じものを作って」といわれても、ちょっと無理です。

毎回、好評なのがパンです。
5年ほど前に買ったパン焼き器で作るパンは、いつも喜ばれます。
昨日は胡麻入りパンを作ったはずが、
器の中にセットすべき“羽根”を入れ忘れて大失敗。

通常の食パンの材料は水190CC、塩小匙1杯、
天然酵母1袋、強力粉280CC。
これにすり胡麻を4袋入れると香ばしい胡麻パンができます。
炊飯器でご飯を炊くより簡単な操作なのですが、
こんな失敗もたまにはあります。

パンが大好評の結果、私の友人や知人10人以上が
これまでにパン焼き器を購入しています。

今週も内々の忘年会で、また来客用に料理を作ります。
新しいツマミを開発しようと、
先ほど「牡蠣の餃子の皮巻き揚げ」を作ってみました。
水分を拭いて生姜の千切りを少し乗せ、
餃子の皮で包んで油で揚げるだけ。

簡単で美味しいのですが、冷めると味が落ちてしまいそう。
おしゃべりをしながら食べるには、ちょっと向かないようです。
メインディッシュもまだ未定。
悩みながらも、あれこれメニューを考えるのは、
なかなか楽しいものです。

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楽しみの前に仕事を

2006年12月22日 | 2006年
今日はほとんど1日、パソコンの画面を睨みながら原稿を書いていました。
目がしょぼしょぼしてきて、
このブログを書きながら、画面を見るのもいやなくらいです。

それにしても、こんな仕事スタイルでは、
目には勿論、体にもいいわけありませんよね。

以前なら調べモノをするために立ち上がって本棚をチェックしたり、
隣の部屋までスクラップを見に行ったりしましたが、
今ではインターネットでほとんどのことを調べられるので、
動き回る必要はなくなりました。

インターネットに常時、接続するようになって
考えにつまると、ついメールのチェックもしてしまいます。
遊びの予定などは、仕事が終わってから返事をすればいいものを、
ついこまめに返事を出してしまいます。

さっきは落語家の春風亭正朝師匠から「メルマガ通信」が入ってきました。
29日は、入船亭扇遊師匠との恒例の「二人会」が、新宿の末広亭であります。
私は友人達を次々に落語の世界に引きずりこみ、
皆、毎年12月29日を1年の終わりの行事として
寄席で締めくくるようになりました。

笑う角には福来る! 今年も笑って一年を終えたいと思います。
その前に、たまった仕事を片付けるのが先決でした。

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Jリーグ理事会で検討されたこと

2006年12月21日 | 2006年
「冬至のユズ湯」というニュースを見て、
昨日のブログに間違いがあったことに気付きました。
(すでに訂正しましたが、私も結構いい加減な奴だとバレてしまいましたね。)

さて、先月21日のブログでJリーグ理事会について書いたところ
理事会でどんな話がされているのかを知りたいと、
読者のbenさんからご要望がありました。

大変おそくなりましたが、
今月18日に開催された理事会の内容についてお答えします。

Jリーグでは理事会後に、毎回、記者発表をしていますが
全ての議事の内容を発表しているわけではありません。
そんなわけで、ここでも事務局に確認をとった上でのご回答です。

審議事項は全部で7項目。
① 2007Jリーグ日程の件
② 2007Jリーグヤマザキナビスコカップ大会方式の件
③ 2007年シーズンの追加登録期限と登録期間(ウインドー)の件 など

報告事項は14項目あります。
① 2007年Jリーグルール講習会の件
② 2006Jリーグ アンフェアなプレーに対する反則金の件
③ 2006A3チャンピオンズカップ大会収支の件
④ 2007年度Jリーグ・アカデミー認定の件
⑤ 平成18年度薬物乱用防止広報啓発活動への協力の件
⑥ 2006観戦者調査報告の件 など

「など」の中には、スポンサーがらみや企業の権利関係など
企業秘密にかかわるものもありますので、公表は控えます。

報告事項の中で、一般の方にも興味のありそうな項目について
いくつかご説明しましょう。

報告事項①の「ルール講習会」というのは、
2007シーズンの判定基準をチームに伝達して、
競技規則の理解を得ることを目的としています。

対象はJの全クラブの選手、監督、コーチの他、現場のスタッフ。
2月初旬からJリーグ開幕直前までの約1カ月の間に、
クラブの指定する日に講師が現地に出向いて説明をする「講習会」です。

④の「Jリーグ・アカデミー」は、
各クラブが、地域のU-12(12歳以下)の子どもたちを対象に、
指導者派遣、スクールやイベントの開催などの事業を支援するものです。

J1、J2の全31クラブのうち、すでに21クラブが実施しており、
残る10クラブも新年度からこの活動に取り組むことになりました。
これによって、全てのJクラブは5歳から頂点のトッププロ選手までを抱える
多世代のスポーツクラブになったということができます。

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ユズのマーマレード

2006年12月20日 | 2006年
スーパーの野菜コーナーにユズが並んでいました。
冬至の「ユズ湯」用ですね。

毎年、11月に入ると、甲府の親戚からユズが沢山おくられてきます。
台所で山盛りになったユズを見ると、心が豊かになります。

私はもったいないので、ユズ湯にはしません。
かといって、ミカンのように毎食後に食べるということもできません。
放っておくと表皮のアチコチが茶色に変色してきます。
そこで昨年から、ユズのマーマレードを作ることにしています。

昨年はジュースを絞ってから、皮を刻んで電子レンジで作りました。
食材は、なるべく丸ごと食べる方が健康にいいというので、
今年は種だけを捨てて、あとは全てを使うことにして、圧力鍋で煮てみました。

圧力鍋は、ほんの数分煮ただけで魚の骨も柔らかくなります。
ジュースを絞り、中の袋も白い部分も全て鍋に入れて、砂糖と水を加えます。
自分で言うのも何ですが、これが非常に美味しくできました。

ユズ独特のさわやかな香りが素晴らしく、
市販のマーマレードなど足元にも及びません。
自己満足でない証拠に、空き瓶に入れてあちこちに配ったところ、
「また作ったら、ちょうだいね」と、予約が入るほど。

電子レンジより圧力鍋のほうが、皮も柔らかく短時間で出来ます。
材料はユズと砂糖(またはハチミツ)と水だけの健康食品。
風邪気味の時には、お湯に溶かして飲んでもいいですね。

お正月にユズが余ったら、
皆さんもマーマレードを作ってみてはいかがですか。
今日はお料理コーナーからのブログでした。

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女は愛嬌

2006年12月19日 | 2006年
8日のブログで「頼みごとをする時に贈り物をするなら、20分以内に」という話を書いたら
「ああいうお話が面白いわね。本を読まなくて済むし」と、愛読者の0夫人。
アンコールにお応えして、今日も「心理戦で絶対に負けない本」から話題をひとつ。

男性の微笑みはあまり効果がないが、女性の微笑みは強力である―。
米国テンプル大学のリンドとボーディアという心理学者が、レストランで実験をしました。
ウエイターとウエイトレスに、「微笑まないで接客」と「微笑みながら接客」の
二通りでお客に対応させました。

その結果、ウエイトレスが笑顔で接客した場合は、
微笑まない場合より5%もチップが上がりました。
一方、ウエイターでは微笑まないほうがチップは多く
女性の微笑みは強力であることが証明されました。

私は仕事で年上の男性を相手にすることが多く、
笑顔を見せることはほとんどなかったように思います。
「負けてたまるか」という意識が強かったからです。

そして50歳の誕生日に、「これからはいいたい事を言おう」と決めました。
それまでは女性であること、そして若輩者であることを意識して
言いたいことを抑えてきたのですが、半世紀も生きてきたのですから、
1人の人間として思ったことをもっと言うようにしたのです。

でも、最近では勢いがついて、
時にキツイ言い方になっているのが分かります。
そんな時は「女は愛嬌だ」と自分に言い聞かせ、
表情を和やらげてニッコリするよう努力しています。

上記のような実験結果があるのですから
間違ってはいないはずですが、効果はどうなんでしょう・・・。

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Jリーグ・アウォーズ

2006年12月18日 | 2006年
今日は朝10時から九段下で会議。
議事進行役は私です。正午に終わる予定でしたが、
議論が白熱して10分ほどオーバーしてしまいました。

午後1時から新横浜プリンスホテルでJリーグの理事会です。
東京駅から新幹線に乗ってかけつけたのですが、20分の遅刻でした。
15年間で3回目の遅刻。ということは、5年に1度の遅刻ですね。

そうそう、理事会の議題を知りたいというコメントを以前いただきました。
確認してお答えすることになっていましたが、そのままで失礼しています。
約束はきちんと守るようにいたしますので、もう少しお時間をください。

今は理事会を終え、ホテル1階のセルフサービスのコーヒーラウンジで
1時間かけて朝刊の山を片付けたところです。
2時間後に、すぐそばの横浜アリーナで「Jリーグ・アウォーズ」が開催されます。
パーティーまで出席すると、帰宅は10時過ぎ。

それから新聞を読むのもシンドイので、帰宅が遅くなりそうな日は
朝刊の束を抱えていき、時間を見つけては新聞に目を通すようにしています。
1紙でも片付けておけば、少しは早く寝られるというわけです。

ところで「Jリーグ・アウォーズ」は、
一般的なスポーツの表彰式とはちょっと違っています。
招待状にはこう書かれています。

※本状1枚につき、2名様のご招待とさせていただきます。
ご夫婦等のカップルでご来場ください。

※誠に恐縮ではございますが、
当日は正装(男性:ブラックタイ&スーツ、女性:イブニングドレス等)で
ご来場くださいますよう、お願い申し上げます。

日本ではスポーツ界のパーティーは男性が大半なのですが、
Jリーグでは、理事やクラブの社長も皆、奥さんを同伴して参加します。
結婚前の三浦知良選手は、現在の妻・りさ子さんを連れていました。

そして服装。男性は全員がタキシードを着用しています。
ユニホーム姿の選手もいいのですが、
タキシードをきりっと着こなしている姿もまた格好よく、素敵です。

女性は「イブニングドレス等」。
まさか私がイブニングドレスを着るなんて~。
「イブニングドレス」でなく「イブニングドレス等」となっているので、
大目に見てもらって(?)、今日はワンピースでごまかします。

さて、去年の演出は冗長でしたが、今年はどうでしょう。

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夢を諦めるということ

2006年12月15日 | 2006年
プロ野球・西武ライオンズの松坂大輔投手が
ようやくレッドソックス入りを決めましたね。
総年俸はなんと6年で5,200万ドル(約60億8,000万円)。
新人選手としては破格の金額です。

プロ選手の契約金や年俸の高さは、
子どもの夢につながるという言い方をする人がいます。
私には、年俸の高さは親の夢につながっているような気がします。

子どもをプロスポーツ選手にしたいという夢を持つ親が結構いるのです。
先日、あるスポーツ指導者がこんなことをいっていました。
「スポーツ教室に子どもを連れてくる親は
皆、自分の子どもがイチローや中田になれると思ってるんですよ」

プロになるためには努力だけでなく、持って生まれた才能も必要です。
指導者の目から見て、とても一流になれないような子どもに対して
「プロにはなれない」という宣告をいつするかが、
頭の痛い問題なのだそうです。

四半世紀前の話ですが、スポーツ大国だったソ連のスポーツ学校で
校長先生に話を聞いたことがあります。
スポーツに力を入れていたソ連では、小学校に入る年齢で、
スポーツ選手を育成するスポーツ学校に入ることが出来ます。

小学校を卒業する年齢になると、
「選手コース」と「趣味コース」に振り分けられます。
「選手コース」は文字通り一流を目指し、
「趣味コース」は一流選手の道をあきらめて、
スポーツを趣味としてやることになります。

振り分けの際に、文句をいう親が多いと、校長先生がこぼしていました。
「ウチの子どもは才能があるはずだ」といって納得しないのだそうです。
“親バカ”は万国共通のようです。

「夢を追う」のはとても素晴らしいことですが、
スポーツや芸術は、努力だけでは一流にはなれません。
親は勿論、素質の無い子どもに対して、
いつ夢をあきらめさせるのかは指導者にとって大きな問題です。

子どもにとっては、1つの夢を諦めて新たな夢を見つけることは
トップアスリートが引退して自分に適したセカンドキャリアを見つけることと同様、
充実した人生を送るために自分で取り組まなければならない問題でもあります。

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世界レベルのサッカー

2006年12月14日 | 2006年
昨日はサッカー「FIFAクラブワールドカップ」準決勝を見てきました。
ちょっと疲れていて、ブログを休み失礼しました。

すでに新聞やテレビでご承知のように
南米代表のインテルナシオナル(ブラジル)が、
2対1でアフリカ代表のアルアハリ(エジプト)を破り、
決勝進出を決めました。

インテルナシオナルの2点が、17歳と19歳のコンビであったことが
強く印象に残る試合でした。

この大会は、南米とヨーロッパのクラブチャンピオンが戦う
「トヨタカップ」が前身です。
Jリーグが開幕する前から、日本のサッカーファンには人気で、
チケットを入手するのがとても難しい大会でした。

ところが、昨年から6大陸のクラブチャンピオンによるトーナメント戦となったことで
観客動員にも大きな変化が出ています。

日本に馴染みのないクラブもあるため、
「Jリーグの試合よりレベルが高い試合なので、観戦しませんか」といっても
「日本が出てない試合なんて」と関心を示さないサッカーファンが多いのです。

日本サッカー協会では、開催地枠を設けて日本チームが参加できるよう
FIFAに再三、交渉してきましたが、残念ながら認めてもらえませんでした。

「日本チーム」や「日本人選手」にこだわるファンに対して、
オセアニア代表のクラブに短期間、日本人選手を登録してもらい
何とか興味の糸を繋げる工夫をしています。

昨年はシドニーFC(豪州)に三浦知良選手が、
今年はオークランドシティ(ニュージーランド)に岩本輝雄選手が加わっています。

岩本選手は2年ほどピッチから遠ざかっていました。
昨年だったか、たまたまNHKテレビを見ていたら、
彼が東海道五十三次を踏破する番組で、
古巣の湘南ベルマーレを訪ねているシーンがありました。

テレビのリポーターになったのかと思っていましたが、
岩本選手は番組で750キロを歩たら、傷めていた右足首の痛みがなくなり、
今回はプロ生活最後のチャンスとして「成仏したい」と語っています。

今日はもう1つの準決勝が開催されます。
ロナウジーニョのいるFCバルセロナ(スペイン)の登場です。
北中米カリブ海代表のクラブアメリカ(メキシコ)を相手に
どんな試合になるでしょうか。

岩本選手の所属するオークランドは、金曜日に
アジア代表の全北現代モータース(韓国)との試合が残っています。
また、注目の決勝は日曜日です。
この1週間は、世界レベルのサッカーを楽しんではいかがでしょうか。

ちなみに、昨日の試合の観客数は33,690人。
昨年の2万人台に比べると、とてもいい数字です。

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アジア大会 女子選手の活躍の裏は

2006年12月12日 | 2006年
ドーハ・アジア大会も終盤に入り、各競技で熱戦が繰り広げられています。
今朝の産経新聞。24・25面の見開きページに掲載された5枚の写真すべてが
日本女子選手の活躍を伝えるものでした。

○サッカー なでしこ、北朝鮮と決勝
 (写真説明)韓国選手に囲まれた沢。攻守に活躍し日本を決勝に導いた

○レスリング 吉田100連勝 55キロ連覇 無敵生み出す真摯な心
 (写真説明)女子55キロ級決勝で吉田はスミルノワを下し
          大会二連覇と100連勝を果たした

○ゴルフ 宮里美香「銀」 男子団体4位
 (写真説明)追い上げて銀メダルを獲得した宮里美香

○ホッケー いざ北京へ 日本女子「バンザイ」大合唱
 (写真説明)香港に大勝。北京五輪出場権を獲得し、
       日の丸を振って声援に応える日本選手

○陸上 池田万感「金」 亡き父と森ちゃんのことを思い挑んだ
 (写真説明)走り幅跳びで6メートル81を跳び、
       日本に36年ぶりに金メダルをもたらした池田

陸上200メートルを連覇した末続慎吾も、
ヤクルトとの来季契約で「選手」として75%で妥結したプロ野球の古田敦也も、
写真なしでの扱いでした。

これだけ女子選手が活躍していることは実に喜ばしいことです。
ここで気になるのが、選手団の本部役員の女性の人数です。

JOC(日本オリンピック協会)のサイトには、
選手の男女内訳は出ているのですが、役員は内訳がありません。。

最近のオリンピックでは本部役員の男女内訳はこんな数字でした。
2000年のシドニーオリンピックは、10人中女性が1人。
ついこの前のアテネオリンピックでは、11人中女性が1人。

ちなみに、シドニーオリンピックのメダル獲得数は
男子5に対して女子が13。
なんと4分の3ちかい72%が女子のメダルでした。

アテネオリンピックの選手数は、男子141人に対し
女子が171人で、これは55%にあたります。
初めて選手数で女子が男子を上回って注目されました。

世界の舞台でこれだけ女子選手が活躍しているにもかかわらず
4年を経てもなお女性役員をたった1人しか起用しないJOCに
前時代の古さを感じます。

さて、今回JOCは女性役員を何人派遣したのでしょうか。
機会を見て調べてみるつもりです。

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スポーツ科学会議

2006年12月11日 | 2006年
年明けの1月13日、国立スポーツ科学センター(JISS)で
「第4回JISSスポーツ科学会議」が開催されます。

①トリノオリンピックに向けて行われた科学的な取組み
②北京オリンピックに向けたJISSの取組み
③旧東ドイツの競技育成システム
④パフォーマンスとトレーニングのステアリング
 ―トップパフォーマンス到達に向けたトレーニング方法的サポートの要点
⑤北京オリンピックに向けた中国の科学的サポート(予定)
⑥JISSの研究成果等の発表(ポスター発表)

いずれも興味深い内容です。
JISSは、アテネオリンピックで金メダル2つを獲得した
水泳の北島康介選手の「黒子」として、初めて広く存在が知られたように思います。
体操でも本番と同じ器具を設置して選手の直前練習を行い、効果をあげました。

ところが今年のトリノでは、金メダルは荒川静香選手だけ。
JISSがどのようにサポートしていたのか、とても気になっていました。
今回、そのあたりを聞くことができそうです。

旧東ドイツの競技育成システムについては、
私が20年以上も前に東ドイツで取材したテーマでなので、
とても懐かしい思いがします。

1983年夏。ライプチヒで開催されたスパルタキアードを取材した
西側の記者はロサンゼルスタイムスの記者と私の2人だけでした。
東ドイツのスポーツ科学の拠点、ライプチヒ体育大学(DHfK)の視察では
計測機器がブラウン管を使用した旧式のものであったことが、
強く印象に残っています。

計測値がコンマ何桁であるかということと、
強い選手を生み出すこととは別問題だという事実も、その時、知りました。

いずれにしても、その当時、私がそ収集した情報がどれほどのものだったのか、
改めてこの会議で確認したいと思っています。

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贈り物の極意

2006年12月08日 | 2006年
パソコンの画面を前にして30分。
今日のテーマがなかなか決まりません。
ようやく一週間の仕事を終えて、気分はリラックスしています。
たまにはブログを書かずに、早く寝てみたいな~と考えているところです。

しかし、ブログの休みは週末と休日と決めたのですから
なるべくそれを守りたいと思い、書き始めています。

それでは・・・先日、購入した本の中に役立つアドバイスがあったので紹介しましょう。

ビジネスで贈り物の効果はいつまで続くか、という話です。
「心理戦で絶対に負けない本」(伊東明、内藤諠人著=アスペクト)から引用します。

あなたが依頼、要請、懇願、注文をしたいと思うなら贈り物はきわめて重要なのだ。
贈り物をもらった人は気分が良くなり、こちらのいうことを受け入れてくることが
心理学の実験結果から明らかにされているからである。

手土産を持っていったり、接待をするといったことは、ビジネスではよく使う手ですが、
覚えておくべき重要なポイントがあります。

*贈り物をもらったことで良い気分にさせておけるのは、せいぜい20分だ。

ということで、心理学者のアリス・アイセンは
贈り物をしたらすかさず頼みごとをする必要があると述べています。
これは実験の結果から導き出されたものです。

人は贈り物をもらった直後は、気分が高揚して依頼を簡単に引き受けますが
時間が経過すると冷静に戻って「どうして贈り物をもらったのだ?」と考え始め、
さらに「これは賄賂と同じではなかろういか」となります。

時間がたった後に依頼をすると、「モノで私をつろうとはけしからん」と
反発のほうが大きくなって、拒絶率が増大する可能性が強まるのだそうです。

そういえば、自分の体験からも思い当たる節があります。
接待を受けた相手から、かなりの日数がたって頼まれごとをされると
「ご馳走になったからといって、そうそう頼みごとを聞けるわけではありませんよ」
という気分になります。

そこで著者は読者にこうアドバイスしています。

贈り物を送った相手が、こちらの言い分を聞いてくれないと嘆いている人に
「あなたはひょっとして、依頼するタイミングを間違えてはいなかっただろうか?」

頼みごとは20分以内に!
覚えておきたいポイントですね。

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女は赤?

2006年12月07日 | 2006年
我ながらつまらないこだわりだとは思うのですが、
私は「女だからこうすべき」といわれるのが嫌いです。

こどもの頃、女の子の赤い靴が嫌いでした。
「なぜ、女の子が赤なの?」と。
公衆便所の「女=赤」「男=黒または青」という表示も嫌い。

大人になってから、宴席でお酌をすることをあまりしません。
女性はお酌をすべき――という考え方が、嫌いなのです。

先日、女性スポーツに関する資料をまとめながら、
エクセルで男女を色分けした円グラフを作りました。
“お任せ色”にすると、水色と紫色が選択されます。

エクセルを使っている人が見ると、
「工夫していないなあ」とバレてしまいます。
そこで何色にしようか考えました。
女は赤、男は黒――にはしたくありません。
そこで女は、向日葵の色を連想する黄色、男は緑色にしました。

アテネオリンピックで、日本の選手数は女子が初めて男子を上回りました。
312人のうち女子が171人に対して、男子が141人。
円グラフは、黄色が緑色を凌いで55%を占めています。

グラフを作りながら、何となく気分がウキウキしました。
女子選手の頑張りに励まされたのか、
或いは黄色という色に元気づけられたのか、
理由はよく分かりません。

株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
  http://www.sports-21.com 




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女性スポーツウエア考

2006年12月06日 | 2006年
開催中のアジア大会は、カタールのドーハで行なわれています。
アラブ圏では初の開催。

サッカーファンは、「ドーハの悲劇」を思い出すことでしょう。
1993年、ワールドカップ米国大会のアジア予選で、
日本はイラクを相手にあと一歩のところで敗れた苦い経験があります。

さて、今回のアジア大会の報道でとても気になるのが、
イスラム教国の女子選手のウエアです。
女性たちは、夫や家族以外に肌を見せることは厳禁です。
開催国のカタールでは、2人の女子競泳選手の出場に賛否両論があり、
ムハマド首長が抵抗を押し切って出場が決まったとのこと。

2日付の産経新聞によれば、水着は足先まですっぽり覆うもので
記録は望むべくもないのですが、
カタール女性スポーツ委員会のアニサ・ヒトミ委員長は
「まずは参加することが大事だ」とコメントしています。

本日の読売新聞夕刊は、
イスラム圏の女子選手の写真で紙面を飾りました。

<女子サッカー日本戦を前に、準備体操をするヨルダンの選手たち>
半袖のユニホームの下に長袖の白いアンダーシャツ。
サッカー用ストッキングの下には、腿の部分も覆う白いストッキング。
白いスカーフで髪を覆っています。

<顔だけのぞかせたスタイルで日本戦に望む、ヨルダンGKのラモニー選手>
黒の長袖と長ズボンのウエアにグローブを付け、肌を見せているのは顔だけです。

<ビーチバレー競技で積極的なプレーを見せるイラク代表ペアのリダ、リザの両選手。
この競技としては、肌の露出は“最少”レベル>
女子のビーチバレーは最も肌の露出が多いのですが、
彼女たちのウエアは、袖付きで下が短パン。
ヘソ出しスタイルが精一杯のようです。

私たちから見ると、何とも不自由で気の毒な気がしますが、
1世紀前の女性スポーツのウエアを見ると
洋の東西を問わず肌の露出は最小限でした。

日本では日常的に着物姿でしたから、
腕や脚を出すことははしたないことと思われていました。
欧米の若い女性たちは、ロングスカートの裾を翻して
テニスやホッケーを楽しんでいました。
時代や宗教によって、女性スポーツウエアは大きく変わるということですね。

あっ、サッカー男子の日本対北朝鮮の試合が始まります。
また、明日。


株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
  http://www.sports-21.com 
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