三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

バーチャルとリアル

2009年01月30日 | 2009年
景気の悪い話が連日、マスコミを賑わしていますが、
その中で際立つ記事がありました。
今朝の日経新聞一面です。

任天堂、営業益最高に
今期見通し9%増

円高の影響で純利益が減ったものの
売上高は過去最高の1兆8千2百億円。
欧米でゲーム機販売台数がWii、DS共に
年間最高を更新したそうです。

たかがゲームなどといえなくなりました。
スポーツに縁遠かったオバアチャンが、
孫と一緒にWiiでテニスを楽しんだりする様子に、
スポーツ業界ではゲーム業界に一種の脅威を感じています。

しかし、見方を変えると、そんなオバアチャンやお孫さんを
スポーツに引き込めるのではないかと、
経済産業省の調査研究事業で目下、議論を深めています。

議論は面白いのですが、
バーチャルとリアルの世界の話が飛び交い、
私の頭の中は時々、混乱しています。

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 ◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第203回実戦ゼミ◆◇◆
 「3シーズン目を迎えるFリーグ フットサル人口400万人を目指して」    
  ◇ゲストスピーカー:平塚 進氏
            (Fリーグ総務主事)
  ◇会場:アーリーズテラス(外苑前)               
  ◇日時:2009年2月4日(水)12:00~14:00
  ◇申込締切:2月2日(月)           
   ※この研究会は、企業・団体を対象にした会員制セミナーです。
    オブザーバーの参加も可能です。(参加費はお問合せください。)
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株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
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スポーツを学ぶ

2009年01月29日 | 2009年
「スポーツが仕事になるんですか?」
「そんなことやって、お金になるんですか?」
私がこの会社を作った“3昔前”、よくこう聞かれました。

「スポーツビジネス」も「スポーツマネジメント」も、
日本ではまだまだ通用しない用語でした。
それから月日が経ち、元パイレーツの桑田真澄氏が
早大大学院スポーツ科学研究科に合格して、
トップスポーツマネジメントコースで学ぶことになったそうです。

担当は平田竹男教授。
元日本サッカー協会のゼネラルマネジャーで、
その前は経産省のキャリア官僚です。

1989年~1990年にかけて、
通産省(当時)が設置した「スポーツ産業研究会」を
舞台裏で仕切っていたのが平田さんでした。

この研究会は21世紀のスポーツ産業のあり方を検討するもので
その内容が「スポーツビジョン21」という報告書にまとめられました。

私が初めて通産省の会議というものを経験したのが、この会議でした。
平田さんはサービス産業室の室長補佐(後に課長補佐)で、
当時、まだ30歳前後。

中央官庁の若い課長補佐が、
民間企業でいえば部長レベルの仕事をしているのに驚きました。
その後、平田さんは在ブラジル日本大使館の一等書記官として
サッカー・ワールドカップの日本招致に奔走されました。

そんな経歴を持つ平田さんのところで、
“野球の桑田”はきっと多くのことを学ぶことでしょう。

近年、100以上の大学にスポーツ関連の学部や学科が設置され、
学生の人気を集めているようです。

旧態依然とした日本のスポーツ業界には、
そんな学生達の意欲を正面から受け止めるられるような、
時代にあった業界になって欲しいと思っています。

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サッカー談義

2009年01月28日 | 2009年
昨日はサッカー好きのお寿司屋さんのご夫婦と
カウンターを挟んで話し込んでしまいました。

「サッカー人気は少し落ち込んでるそうですね」
―日本代表の観客動員はちょっと苦戦してますが、
Jリーグの各クラブは地域でがんばってますよ。

「ヒデの所属するマネジメント会社は
たしか上場したんですよね。ジャスダックでしたか」
―随分、お詳しいですね。
サニーサイドアップのことですね、上場ましたね。

「サッカー協会の会長とJリーグのチェアマンは
仲が悪いんだそうですね」
―そういうことではないと思いますよ。
サッカー協会の会長になった犬飼さんは
その前はJリーグの専務理事だったので
チェアマンとの関係でいけば、地位が逆転してしまいましたが。

ご主人はお寿司のネタにもこだわりがあり、
(当然といえば当然ですが)
お刺身の盛り合わせに並んだ魚や貝の産地を順番に説明し、
地図まで出して説明してくれました。

そんなことでついついお酒も進んで
ちょっと飲みすぎ。

帰宅して朝刊と夕刊の山をチェックして
睡眠不足だったこともあり、
ブログは失礼してしまいました。

金曜日まで、また仕事に追われる日々。

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勝者は許された

2009年01月26日 | 2009年
今さら私がここで話題にしてもどうかな、とも思いますが、
やはりおかしいことはおかしいといわなければ
ならないことがあります。

そうです、大相撲春場所を全勝優勝で飾った朝青龍です。
誰もが予想だにしなかった全勝優勝。
全盛期より力が落ちているといわれるものの、
勝利への執念の強さは際立っていました。

勝つための強い意志はもちろん大切ですが、
相手を威嚇するように睨みつけたり、
技が決まった後も駄目押しをする様子には、
後味の悪さを感じるばかりです。

そんな勝利が、横綱の白星として
果たして価値があるものなでしょうか。

日本相撲協会は、外部委員会まで作って
朝青龍の進退について検討したはずです。
その委員たちは、「勝利の鬼」の前にひれ伏して
黙ってしまったようです。

新聞各紙によれば、唯一、漫画家のやくみつる氏だけが
問題があると指摘しつづけています。
マスコミもほとんど称賛一色。

様式美と精神性を拠りどころに歴史を刻んできた大相撲は
崇高な魂を捨てて、ただの力比べになり下がりました。

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やはり女性はファッション?

2009年01月22日 | 2009年
今朝の新聞各紙は、米国のオバマ大統領就任演説を
大きく扱っていました。

私が読んでいる新聞で演説の全文を掲載していたのは、産経と読売。
特に読売は英語の原文との対訳となっていました。

読売新聞では、さらに社会面で「ミシェル夫人ファッション『合格』」の記事。
写真が2枚ついています。
左肩を露わにした舞踏会での白いイブニングドレス姿と
就任式後のパレードで車を降りて歩く黄色のドレスとコート姿。

弁護士として活躍していた夫人も、
米国のファーストレディーとなると、
2人の娘の世話が中心の“主婦”の生活になるようです。

ホワイトハウスからパンツスーツを着て、
自分の仕事のために出社するファーストレディーを、
ぜひ見てみたいものです。

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「沈黙」の朝

2009年01月21日 | 2009年
日曜日のTV番組「開拓者 SPORTS PIONEER 
~古田敦也が見たスポーツ界の革命児たち~」の話です。

仕事をしていたので、見逃さないようにアラームをつけ、
見直す機会もあるのではないかと思い、ビデオもセットしました。

番組全体の感想からいえば、
ビデオを取るほどの内容ではありませんでした。

高齢のニック・ボロテリ-(錦織圭が育ったIMGアカデミー創始者)が
毎朝4時半に起床してウエートトレーニングを始め、
5時半から練習というスケジュールには驚きました。

私が関心があったのは、
どちらかというとアカデミーの仕組みや経営です。

今日、たまたま古いスクラップブックに目を通していたら、
IMGを設立したマーク・マコーマックの記事にぶつかりました。
2003年6月3日の読売新聞。
「スポーツ・イラストレイテッド」からの転用記事です。

前月、72歳で亡くなったマコーマックは
スポーツマーケティングという新分野を開拓しました。

この2年前、経営が悪化して従業員を13%カット、
欧州サッカーからの完全撤退を余儀なくされたとあります。
「カリフォルニア州に作ったテニス場は年間数百万ドルの赤字」だそうで、
「テニス場」とは「アカデミー」のことなのかも知れません。

新経営陣は業務を中核であるゴルフ、テニス、選手代理業務、
テレビ放映権に絞り込む予定で、
クラシック音楽部門やモデル部門を削減の対象としているとのこと。

それから5年半が経った現在、
アカデミーは活気があるようだし、
IMGが不調という話は聞いていないので、
何とか持ち直したのも知れません。

記事の趣旨は、マコーマックの交渉の武器は「沈黙」で、
最期はベッドの側に家族の1人もいない金曜日の朝だったそうです。

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 ◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第195回例会◆◇◆
    「新聞事業におけるスポーツ支援
            ―“サッカーなら朝日”という取組」 
  ◇講師:野中正治氏
      朝日新聞社サッカー推進室 前事務局長 
  ◇会場:ルポール麹町                 
  ◇日時:2009年1月22日(木)18:30~20:30
  ◇申込締切:1月19日(月)           
   ※この研究会は、企業・団体を対象にした会員制セミナーです。
    オブザーバーの参加も可能です。(参加費等はお問合せください。)
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混乱の日々

2009年01月20日 | 2009年
ブログは1日のお休みになってしまいましたね。
徹夜で仕事をしてしまい、余裕がありませんでした。

締め切りが来ている書類作成に時間を取られています。
資料や本での確認が必要で、考え方を整理しながら書いています。
締め切りを延長してもらい、一息いれています。

昨日今日と、そんな仕事の合間に会議や講演会の運営兼進行責任者として
資料のチェックや連絡作業もあり、
頭の中はちょっと混乱状態気味。

そのせいかどうか、外出先で妹にもらった黒のカシミアのマフラーを
なくしてしまいました。
お財布を落とすよりマシ、などと自分にいい聞かせているものの、
ここ30年間くらいの間で、なくしたマフラーはこれで6枚目。
いくら何でも多すぎるかも・・・。

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日曜日のTV番組から

2009年01月16日 | 2009年
普段、テレビはニュースとスポーツ中継くらいしか見ませんが、
今週末は「ちょっと見てみようか」という番組があります。

日曜日午後4時5分からフジテレビ系で放送される
「開拓者 SPORTS PIONEER 
~古田敦也が見たスポーツ界の革命児たち~」です。

新聞のテレビ番組欄によれば、
次のような「革命児」が取り上げられるそうです。

①野茂英夫
②スコット・ボラス
(松坂大輔やA.ロドリゲスら100人以上の大リーガーを抱える大物代理人)
③オレゴン州ポートランドのナイキ本社
(ナイキの社長でしょうか?)
④ニック・ボロテリ-
(テニス界の新星・錦織圭が育ったテニス養成学校IMGアカデミー創始者)
⑤ゴルフの石川遼

特に関心があるのは、詳細を知る機会がなかった
ニック・ボロテリ-です。

世界的スポーツマネジメント会社のIMGが
テニスアカデミーを持っていたことは、
初めて知りました。

興味津々です。

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仕事を続けるということ

2009年01月15日 | 2009年
今日は当社の新春懇親会。
例年はジャズの生演奏などのプログラムを入れていたのですが、
今年は会社の“宣伝”の時間としました。

25年目のスポーツ・マーケティング研究会を振り返るもので、
過去のテーマを整理して話したのですが、
我ながら面白い内容となりました。

研究会がスタートした1984年は、
商業化が注目されたロサンゼルスオリンピックの年です。
フィットネス業界という新しい分野への異業種参入が相次ぎ、
フィットネスクラブが定着していた米国市場の現状が
第1回のテーマでした。

講師をお願いしたのは、チャック・ウィルソンさん。
そうです、テレビのクイズ番組に出ていたチャックです。
彼は当時、フィットネスクラブの共同経営者でした。

ボウリング業界が開催した「ボウリングレディー選考会」で
審査委員席の私の隣に座ったのが、彼でした。

次々に登場する若い女性を評価する視点が真面目で、
テレビの印象とは正反対でした。
外見より人間性や知性を大切にする姿勢に好感を持ちました。

私が、企業を対象にした“勉強会”を始めるので
講師をお願いできないかと聞くと、
「そういうのはとても大事なことですよ。喜んで」と快諾してくれました。

本日の懇親会に、“サプライズゲスト”としてご招待しようと、
先日、久しぶりに連絡をしてみました。

会社の連絡先が変わって電話番号がわからず
ホームページのメール宛てに用件を書いて送ったところ、
早速、翌日に電話がかかってきました。

「やあ、三ッ谷さんゲンキ~?」と、電話口で元気な声。
ひとしきり近況を伝えあった後、今日の予定を聞いてみると
残念ながら仕事で地方に出かけるとのことでした。

それにしても嬉しかったのは、
彼がフィットネスの専門家として今も仕事を続けていることです。
現在は病院関係のコンサルティングがメインだそうです。

「この年齢になると」という言いかたは年寄りじみていますが、
私の周りには定年退職をしたり、引退したりする人が増えてきたので、
同じような年齢の人が仕事を続けていてくれることは励みになります。

まして同じスポーツの世界であればなおさらです。
ちなみにチャックさんは、私の1つ年上です。

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海の向こうからのリクエスト

2009年01月14日 | 2009年
“女子柔道の母”ラスティ・カノコギさんから
新年のカードが届きました。

帽子をかぶり、チェックマフラーをした雪だるまが
星の夜空を見上げている可愛らしいデザインです。

昨年末に、私が代表をしているWSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)の
最新号機関紙に、彼女が旭日小綬章を受章したという記事を載せた御礼が
書かれていました。

蛇足ですが、同時に同章を受章した米国人には
大リーグ・ドジャースのラソーダ元監督や
指揮者のケント・ナガノがいます。

カードには、「次回の機関紙のインタビューで
是非、“Chako”Higuchiを取り上げて」と
コメントもついていました。

“Chaco”とは、日本女子プロゴルフ協会会長の樋口久子さんのこと。
昨年、米国WSF(女性スポーツ財団)女性スポーツの殿堂入りを
果たしたこともあって、関心があるのだそうです。

考えておきましょう。

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日本の柔道とブラジルのサッカー

2009年01月13日 | 2009年
先日の山口香さんのお話の中に、
とても印象に残っている例え話があったので、ご紹介します。

最近、外国の柔道選手の試合を見ていると
「あれが柔道なのか」と首をかしげるような取組がありますね。
山口さんは、それをサッカーに例えてこう説明しています。

「ブラジルのサッカーは、戦術というより
フィジカルの強さと個人技で攻めてきますね。
それに対して日本は、パスをつないで連携を大事にします。

ブラジル人はボールを持って生まれてくるといわれるほど
小さな時からサッカーをしています。
日本がそんな国の人たちと同じようなことをしたって
勝てるわけがありません。

日本のプレースタイルは、ブラジル人から見れば
『あんなのはサッカーじゃない』と言われているかも知れませんよね。

日本の柔道は、ブラジルのサッカーと同じです。
海外の選手たちは、歴史、伝統、環境など明らかに日本とは差がある中で、
同じことをしても勝てないということを知っているんです。

美しくない柔道とは知っていても、
自分たちの戦略で戦っているんです。
それを『あんなのは柔道じゃない』というのは
負けた人間が絶対にいうべきことではないと思います」

日本の柔道が正しいと思っていた私ですが、
こう説明されると、外国選手のやり方にも一理あると思いました。

山口さんは、日本柔道界が強行に反対したブルーの柔道衣導入についても
こんな理解をしています。

「外国の人に、中国人と日本人が同じ白い柔道衣を着ていたら
どっちがどっちか分からないといわれ、
そういわれればそうだと思いました。

ブルーの柔道衣は日本の伝統にはないものだといっても
剣道着は昔から紺ですよね。
日本にも伝統的に紺もあるんですよ。
何がいけないんでしょうか」

いわれてみれば、その通りですよね。
実戦ゼミ出席者から「正に目からウロコ、ですよね」という感想が続きました。

新聞などマスコミの論調も
ほとんどが日本柔道は全て正しいという視点です。

しかし、山口さんが指摘されたように、
世界の流れを理解するには、
これまでとは異なる視点が必要だということを痛感しました。

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夢を持てる職業環境

2009年01月09日 | 2009年
フィットネスクラブで働くインストラクターの賃金は
介護に携わる人の賃金より低いといわれているそうです。

ミュンヘン五輪の平泳ぎ金メダリストで
現在は鹿屋体育大学教授である田口信教さんが
「月刊体育施設 12月号」のコラムで指摘しています。

「民間スポーツクラブに勤めている大多数のスポーツ指導者の労働環境は
重労働の割に低賃金で」「離職率も高いと思う」と書いています。

その理由は、キャリアを重ね、指導レベルが上がっても
その違いを指導料金に反映できないシステムと、
人件費の削減方法にあるといいます。

アルバイトやパートでも指導できるマニュアルを導入し、
教育や訓練に時間をかけずに、
すぐに指導現場で働くことができるようになっているのだとか。

このマニュアルの進歩のお陰で、
泳げない人でも水泳指導ができるのだそうです。

1980年代の初期、日本にフィットネスクラブが紹介されました。
すでに米国では一つの産業として確立していました。
そのきっかけは、インストラクターの報酬を一気に高くしたからだと、
視察した米国の専門家から聞いたことがあります。

収支バランスを考えなければならない経営者にとって
勤続年数の長いインストラクターの高い人件費が
頭痛の種と考えるのかも知れませんが、
フィットネスクラブは人材が全てです。

若者が夢を持って長く仕事を続けられるような環境整備の必要性は
何も自動車メーカーだけではありません。

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ニッポン柔道が目指すべき道

2009年01月08日 | 2009年
日本のスポーツ界は、今や金メダル至上主義。
JOC(日本オリンピック委員会)はオリンピックの結果で
強化費のランク付けをしています。

これに対して山口香さんは異を唱えます。
「強い選手を作るだけなら、ゴリラを調教したほうが早い」。
今日の「マーケティング研究会 第202回実戦ゼミ」でのお話です。
テーマは「“ニッポン柔道”復活への道」。

ゴリラを調教したらよいとは、強烈ですね。
山口さんがいいたいのは、
強いだけの人間がメダルをとっても意味がないということです。

山口さんはご存知のように、女子柔道の草分けとして
全日本体重別選手権で10連覇、1984年世界選手権優勝。
ソウル五輪でも銅メダル(公開競技)を獲得し、
その後、全日本柔道連盟強化コーチなどを歴任し、
母校筑波大学の柔道部女子監督を務めています。

指導の姿勢は「優れた人間を作ること」。
強いことは、その途中にあるものだといいます。
柔道には段位がありますが、強いだけでは5段どまり。
それ以上の段位は人間性や品格が問われます。

「勝利至上主義でないところが、柔道の素晴らしさ」ともいいます。
勝利しても敗れた相手のことを思いやることが大切で
ガッツポーズなどはしません。

1964年の東京オリンピック柔道最重量級で、
日本の神永明夫がオランダのアントン・ヘーシンクに敗れました。
「日本柔道が外国に負けた」と、日本人に大きな衝撃を与えました。

この時、喜び勇んで畳にあがろうとするオランダのコーチ陣を
ヘーシンクは押しとどめたそうです。
山口さんは「ヘーシンクが柔道を理解していたからこそ、
このような態度を取った」と説明します。

「ヘーシンクは、日本の柔道精神を学んで優勝したんです。
柔道の理念がオランダ人に伝わったのだから、日本は勝ったんです」。
こんな指摘は、初めて耳にするものです。
しかし、よくよく考えてみると、山口さんのいわれる通りだと思います。

先ごろの世界ジュニア選手権で、日本男子は優勝ゼロと惨敗しました。
山口さんによれば、日本が目指すべきは
「外国からリスペクトされるような日本の柔道をすること」。

歯切れの良い話し振りと、明確なビジョン。
日本柔道界は山口さんの活躍の場をもっと増やすべきだと思いました。

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株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
  地域づくりアドバイザー
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犬も歩けば棒に当たる

2009年01月07日 | 2009年
ホテルオークラ大宴会場「平安の間」は、
500人以上はいたのでしょうか、大盛況のレセプションです。
午後3時にスタートして3人の挨拶ですでに3時半を過ぎています。

乾杯が終わると、お料理が並ぶテーブルに人が殺到して、
生牡蠣を探す状況ではなく、ウーロン茶で済ませることにしました。

この大混雑の中で見つけた知り合いといえば、
主催団体のCさんとN先生だけ。
スポーツ関係のレセプションではないので、当然かもしれません。

それでも折角、出かけたのですから、
会場を一周してみることにしました。
知らない男性の顔、顔・・・の中に、
真っ赤なジャケットのIさん(女性)の後ろ姿が見えました。

「三ッ谷さん、お久しぶり~。お元気だった?」と
以前と変わらぬ女性らしい柔らかい話し方です。
Iさんは会場で出会った友人、知人を紹介してくれ、
さらにその人たちが、別の人を紹介してくれて
あっという間に私のネットワークも広がりました。

“いろはカルタ”にありますね、「犬も歩けば棒に当たる」。
外に出て歩かなければ、棒に当たることもありません。
今年も腰を軽くして、先入観を持たずにいろいろなところに
出かけていきたいと思っています。

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 ◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第202回実戦ゼミ◆◇◆
    「“ニッポン柔道”復活への道」    
  ◇ゲストスピーカー:山口香氏
     (全日本柔道連盟強化委員)
  ◇会場:アーリーズテラス(外苑前)               
  ◇日時:2009年1月8日(木)12:00~14:00
  ◇申込締切:1月6日(火)           
   ※この研究会は、企業・団体を対象にした会員制セミナーです。
    オブザーバーの参加も可能です。(参加費はお問合せください。)
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新年会

2009年01月06日 | 2009年
明日から“新年会”が続きます。
といっても、友人同士の楽しい会ではなく、
仕事上のものばかりです。

食事時間でもないのに、
豪華な料理と飲み物が並んでいるビュッフェスタイル。
かつては「ただで食事ができる」というので
あれこれお料理もいただきましたが、
最近は飲み物で喉を潤す程度。
家に帰って食事をするので、摂取カロリーを抑えています。

ところが、手ぶらで話に熱中していると
お皿にいろいろな料理を盛って、
「どうぞ」と持ってきてくれる人がいます。
ご親切には感謝しますが、ちょっと困ります。

ところで明日の新年会はホテルオークラ。
これで思い出したのが、生牡蠣です。
牡蠣フライが嫌いだった私ですが、
社会人になって初めて出席したレセプションの会場が、
ホテルオークラでした。

会社の先輩がレモンを絞って勧めてくれました。
思い切って食べてみると、美味しいこと!
牡蠣フライの苦味がありません。

それ以来、生牡蠣が私の好物の一つになりました。
確か、牡蠣が美味しいのは「r」(アール)のつく月といわれていますよね。

1月は「January」・・・ということは「r」がつきます。
午後3時開始のレセプションですが、
生牡蠣があったら・・ともかく会話は後にして、
白ワインもいただきたいですね。

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 ◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第202回実戦ゼミ◆◇◆
    「“ニッポン柔道”復活への道」    
  ◇ゲストスピーカー:山口香氏
     (全日本柔道連盟強化委員)
  ◇会場:アーリーズテラス(外苑前)               
  ◇日時:2009年1月8日(木)12:00~14:00
  ◇申込締切:1月6日(火)           
   ※この研究会は、企業・団体を対象にした会員制セミナーです。
    オブザーバーの参加も可能です。(参加費はお問合せください。)
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