三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

無謀な自治体

2007年09月28日 | 2007年
フリースタイルスキーの世界選手権を招致している
福島県と猪苗代町が、慌てているそうです。

当初の予算として6億円を計上していたところ、
実は20億円が必要だと分かったからで、
「なぜ、このようなことが起こるのでしょうか」と、
ある新聞社から電話がかかってきました。

私に聞かれても、大会招致にかかわっているわけではないので説明できませんが、
大会が当初の予算をオーバーしたという話はよく聞きます。
最近ではバスケットボールの世界選手権で13億円の赤字が出て
日本バスケットボール協会が理事会も開けないほどの紛糾を続けています。

2012年のロンドン五輪は、当初予算の約3倍にあたる
約93億3千万ポンド(約2兆1千100億円)に膨らんでいます。

福島の場合は、2年間に1千万円を支払って
東京のコンサルタント会社と契約しているそうです。
大会に関する資料などが提出されている模様ですが
それを理解できる担当者が誰もいないのが、大きな問題のようです。

国際スポーツ大会といえば、10億単位のお金も動くビッグビジネスです。
そんな世界に、経験のない役所の担当者が対応するのは、
無謀な話といえるでしょう。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第190回実戦ゼミ◆◇◆
「Jリーグの試合観戦者をマーケティングの視点から分析すると」
  ◇ゲストスピーカー 仲澤 眞氏(筑波大学准教授)
  ◇会場:アーリーズテラス                  
  ◇日時:2007年10月3日(水)12:00~14:00          
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
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アメリカのサッカーは?

2007年09月27日 | 2007年
「ボストン・グローブ」というアメリカの新聞があります。
夫が懸賞で当たったというレッドソックス観戦ツアーに一緒に出かけた友人に
「お土産代わりに買ってきて」と頼んだところ、今朝、メール便で届きました。

私は最初に就いた職業が新聞記者だったせいか
相変わらず新聞へのこだわりは強く、興味も失せていません。
本当は松坂が活躍している記事を読みたかったのですが、
残念ながら登板していない日の新聞でした。

ボストン・グローブ紙は本版のほか
「スポーツ」「地域」「生活・アート」が別刷りになっています。
「スポーツ」は全12ページ。
フロントページはアメフト(フットボール)、野球、自動車レース。
野球とアメフトで全体の4分の3、残りはアイスホッケー、ゴルフなど。

最終面は様々なスポーツの記録がまとめられています。
ベッカムが移籍したメジャー・リーグ・サッカー(MLS)は、記録のみです。

1年間のカレンダーは4大スポーツ(野球、アメフト、バスケットボール、
アイスホッケー)で埋められているアメリカで
サッカーがどれだけ定着するのか、
私は非常に懐疑的に見ています。

ところで、この新聞を手にとってビックリしたのが、
通常の新聞のサイズより、横幅が3分の1くらい短いことです。
タブロイド版かと思って広げてみたところ、
布団をたたむような感じで3つ折りになっていたので、面食らいました。

英国の高級紙ザ・タイムスがタブロイド版になった例もあります。
新聞はインターネットとの競争にさらされ、
内容だけでなく体裁にも、大きな変化の波がきているようです。

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許し難い組織

2007年09月26日 | 2007年
驚きました。

大相撲の時津風部屋に所属する17歳の力士が、
時津風親方や兄弟子数人による暴行で亡くなったとされる事件について語った
日本相撲協会・北の湖理事長(元横綱北の湖)のコメントのことです。

日経新聞夕刊には次のように掲載されています。

「警察が事情を聞いていると思うので、お任せするのが一番だと思う。
(力士が)亡くなったことは重く受け止めなければならない。

きょうは時津風親方から連絡は入っておらず、
あすの師匠会に来るかどうかどうかも分からない。
記者会見を行なう予定は今のところない」

大相撲にとってかけがえのない大切な財産である力士が
暴行事件の犠牲で命を落としたという事態に対して、
「重く受け止める」だけなのでしょうか。

新聞のコメントは、必ずしも語った人の全ての言葉を
載せているわけではないと思いますが
責任者としてのそれ以上に“重い”言葉はなかったのでしょうか。

先の朝青龍の問題にしても、日本相撲協会の対応には
物足りなさと無責任な姿勢を感じましたが、
今回は力士が練習中に亡くなるという、あってはならない異常事態です。

Jリーグも日本相撲協会と同じプロスポーツの組織です。
この話をJリーグに置き換えて考えてみると、
事の重大さがより鮮明になります。

選手がチームの練習中に倒れて亡くなり、
その原因は社長兼監督や先輩選手たちによる暴行の疑いがある、
ということなのです。
大問題です。

私は即刻、臨時理事会の招集を提案します。
状況を把握するために責任者を呼んで事情を聞いたり、
外部有識者も含めた委員会を設けるなど、
再発防止のために今日からでも取り組むよう、発言します。

若者が命を落としてもなお、事態を他人事としかとらえられない組織は
存在すること自体、許されるべきではありません。

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読売新聞のサッカー記事

2007年09月25日 | 2007年
Jリーグは18日、2006年度の全31クラブの経営状況を発表しました。
クラブによっては情報開示に消極的なところもありましたが、
何年もかけてようやく全クラブの了解をとりつけた結果です。

米国のプロスポーツでは当たり前ですが、日本では画期的なことです。
翌19日の新聞記事に注目しました。
特に関心があったのは読売新聞です。
かつてヴェルディを抱えていた会社がどんな記事にするのか、興味津々でした。

記事は意外なほど小さく、たった1段17行の扱いです。
見出しは「単年度赤字は15クラブに増加」。
ヴェルディについては一切触れていません。

朝日新聞は「人件費の最多は浦和の24億円」の見出しで3段の扱い。
J1クラブの経営状況の表も入っています。
最後は「赤字が最も大きかったのはJ2東京ヴの8億7800万円だった」で
締めくくられていました。

読売新聞は、今朝、改めて「SOCCER ウイークリー」という特集ページで
解説記事を掲載していました。
今度は2段でかなり大きな扱いとなっています。

入場料≧人件費 浦和だけ
集客進まず 赤字クラブ増

こんな見出しで、「J1クラブの06年度経営状況」の表も付けています。
ここで気になるのがまたヴェルディですが、
本文では全くJ2に関しては触れていません。

参考までにJ1、J2を通じての赤字ベスト(ワースト?)3は次の通りです。

①東京ヴェルディ 8億7800万円
②サンフレッチェ広島 5億円
③ヴィッセル神戸 4億8800万円

ヴェルディの特出ぶりがわかる数字です。
“身内”のマイナスニュースを出したくない気持ちはわかりますが、
報道という立場を考えると、やはり納得のいかない記事でした。

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山下さんの緊急メッセージ

2007年09月21日 | 2007年
リオデジャネイロで開催されていた世界柔道選手権。
日本男子期待の100キロ超級・井上康生選手、100キロ級・鈴木桂治選手の2人が
共に2回戦で敗退したのはショックでした。

しかし、私にとってそれと同じくらいに衝撃的だったのは、
国際柔道連盟の総会で、唯一の日本人理事だった山下泰裕さんが
落選したというニュースでした。

すでに新聞等を通じてご存知かと思いますが、
それに関連して山下さんの「緊急メッセージ」をいただきましたので、
長くなりますがご紹介します。

(読みやすいように適宜、改行しています。)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
国際柔道連盟総会での理事選挙の結果について
山下 泰裕

平素より温かいご支援ご協力及びご激励を賜り感謝申し上げます。
さて、新聞やテレビで報道されましたので既にご存知と思いますが、
去る9月10日にブラジル・リオデジャネイロにて開催された
国際柔道連盟(以下IJF) 総会で教育・コーチング理事の選挙が行われ
再選を目指して立候補した私は、アルジェリアのメリジャ氏に
61対123で敗れました。

この結果、IJF理事会に日本からの代表者がいなくなるという事態に
なってしまいました(翌日、指名理事として上村春樹氏の就任が決定される)。

皆様におかれましては、この結果を非常に残念に思われるとともに
日本柔道の今後を案じておられるのではないかとお察し致します。
私自身は、劣勢が伝えられる中で
手練手管を弄することなく正々堂々と選挙に臨みました。
しかしながら力及ばず、ご期待にそえなかったことをお詫び申し上げます。

つきましては、これまでの経緯を説明し、
現在の心境と今後の抱負を述べたいと思います。ご一読賜れば幸いです。

まず初めに、2003年のIJF総会(大阪)で
教育・コーチング理事を目指して立候補した経緯に触れます。
このポストには、中村良三氏が就いておられ、
その前が佐藤宣践氏で、長年、日本の代表者が理事を務めてきました。

その最も大きな理由が、
発展途上国への支援や柔道の教育的価値を高めることを担当するので、
全日本柔道連盟や講道館の支援なしでは困難なことから、
日本が担うべきであると言う意見がIJF内で多数を占めていたのです。
現在でもそうです。

しかし、前年の2002年頃にはヨーロッパ柔道連盟(以下EJU)会長のビゼール氏が
パンアメリカやアフリカ諸国と協定を結び「日本降し」を画策していました。
この状況に気付いた全日本柔道連盟から私に、
「この状況下で戦えるのは山下君しかいない」という話がありました。

私にとっては突然のことでしたが、この依頼を受諾し、
思ってもいなかった教育・コーチング理事選挙に立候補することになった次第です。
私の立候補を聞いて画策を断念したのか、他に立候補する者はなく当選しました。

就任直後は、全てが初仕事、初体験で苦労しました。
だが徐々に皆様方の支援や応援を受けて、
公約した発展途上国等での柔道普及やコーチ達の意見を理事会へ反映すること、
そして教育的価値の向上などに取り組み、成果も上がるようになってきました。

ところが就任後まもなく、2005年カイロ総会でのIJF会長選挙に向けて
現職の朴会長(当時)とビゼール・EJU会長の間で勢力争いが起こったのです。
ビゼール氏は、ルーマニアで生まれ、オーストリアに渡って苦労しながら
事業(主にカジノの機材や葉巻等の販売など)を成功させました。

EJUの中心は西欧でしたが、ビゼール氏は、豊富な資金力を背景に
旧ソ連邦や東欧の国々をまとめて会長の座に就任したといわれています。

私は、ビゼール氏の柔道に対する情熱を認めますが、
資金力に物をいわせ、決して民主的とはいえない手法で運営し、
反対する者は徹底して排除するというやり方に大きな違和感を覚えました。

IJFが民主的でなくなるという危機感を強め、
対抗馬であった朴氏を支持したのです。
つまり、単なる人間性や利害関係といった理由ではなく、
IJF及び世界の柔道の発展にとって
どちらがリーダーシップをとることがよいのかを判断し、朴氏を支持したのです。
この判断基準は、私の信念といってよいものです。

会長選挙の結果は、朴氏が100対85の15票差で
ビゼール氏を破り再選を果たしました。
しかし、ビゼール氏は、結果を不服として国際スポーツ裁判所(CASS)に
選挙の無効を訴えました(ビゼール氏の敗訴)。

また臨時総会の開催を画策していました。
臨時総会を開いて加盟国の2/3以上を抑え、朴会長の不信任案を可決し、
自分自身が会長に就任するという企てです。

その一環として、アジア柔道連盟の会長選挙では
クウェートのオベイド氏をEJUの総力を上げて支援し、
日本から立候補した佐藤宣践氏を破って勢力拡大に成功しました。

さらにパンアメリカ大陸でも現体制に不満を持つ国々の切り崩しを行い、
自分に賛同しない者に対して対立候補を擁立し、
支援するという方法で勢力拡大を図ってきたのです。

一方、朴会長は、この流れを食い止めることができず、
今回のリオデジャネイロ総会で不信任案が可決される見通しになったことを察知し、
9月に入って突如辞任しました。

これにより理事会での多数を握ったビゼール氏は、会長代行に就任しました。
また事務総長と財務総長の選挙でも圧力と取引によって自派の候補者を当選させ、
総会では、規約を無視する形で会長任期を朴前会長の残任期間2年にプラスして
本来選挙で決めるべき次の4年を足した6年の任期に変更しました。

ビゼール会長が表明した世界選手権の毎年開催やグランプリの開催、
ランキング制の導入といった重要事項も、総会と理事会に諮ることなく
決定事項として総会後に発表されたのです。

こういう状況下で教育・コーチング理事選挙を迎えました。
ビゼール会長は、「山下対メリジャの戦いではなく、山下対ビゼールの戦い」と捉え、
影響下にある国々を締め付けながら面子を掛け選挙活動を活発に展開しました。

これに対して私は、あくまでも4年間の実績を判断してもらう方針で臨みました。
世界各国、各地域に友人、知人がいますから、
私の耳にもいろいろな情報が入ってきます。
その代表的なものを紹介します。

立候補表明後に、ビゼール側にいる旧知の友人達から次の提案がありました。
「お前を世界の柔道の舞台から失うのは非常に大きな損失だ。
お前のこれまでの活動も十分に理解している。
しかし、これは政治なんだ。今の状況ではいくらお前でも勝ち目はない。
候補者云々で決まるのではないからだ。だがもしビゼールを支持するのであれば、
すぐにでも対抗馬を下ろす。よく考えてくれ。」

私は、もちろん断りました。もし私が彼に取り込まれたら、
IJFの民主的運営は出来なくなる。
もし私が相手方に寝返ったら、その時点で共に歩んできた友人達の命運が尽きる。
それ以上に自らの保身の為に信念を曲げることは出来ない。
このことは、私の生き方に関わることです。

また、落選によって私並びに日本が受けるダメージを心配して、
国内外の友人や先輩から「立候補を取り止めるべき」との助言がありました。
一つの見方として理解できますが、私自身は、
自分の信念に基づいて正々堂々と立ち向かうことを決心し、日本を発ち、
空路リオデジャネイロへの途につきました。

残念ながら結果は、報告のとおりです。
朴会長の突然の辞任、全ての権限を手にしたビゼール氏側の組織力など、
状況は不利になるばかりでした。

しかしながら、厳しく徹底した締め付けにもかかわらず61カ国が私に投票しました。
これらの国々に心から感謝したいと思います。

私の落選により理事会に日本人がいなくなるという事態を招き、
その責任を感じていました。
しかし、総会翌日にビゼール会長が新たに新設した指名理事として
議決権こそ持たないものの、全日本柔道連盟の上村春樹専務理事が
選出されたことは日本の柔道界にとって最悪の事態は免れることにつながり、
胸をなでおろしております。

顧みれば、この4年間(最後の1年間は政争で活動が停滞しましたが)、
IJF理事会内の仲間、教育・コーチング委員会のメンバーを初めとする
外国の役員、そして現場のコーチや選手達といった多くの方々と共に
世界の柔道発展の為にさまざまな議論を行い、
多くの活動を行ってまいりました。

会議やセミナー、そしてカンファレンス等の主催や
柔道界に必要とされるテーマに基づいたDVDの作成及び配布、
又リサイクル柔道衣や畳の送付、そして指導者の派遣や柔道の
教育的価値の向上といった活動を通して、
世界柔道の未来に向けて多少なりとも貢献できたのではないかと自負しております。
(このことについては改めて詳細を冊子等で報告します)

これらの活動を全面的に支えてくださった東海大学、全日本柔道連盟、
講道館の皆様、そして側面からご支援頂いた外務省や国際交流基金、
民間企業の方々に心から感謝申し上げます。

柔道の国際活動を通して素晴らしい仲間に出会い、
共に力を合わせて活動できた事を誇りに思っています。
同時に、私自身、多くのことを学び、貴重でかけがえのない経験を積みました。

幸いなことに、多くの方々にご協力賜り、2006年4月に
「NPO法人柔道教育ソリダリティ」を設立し、活動を展開しています。

NPO法人は、「柔道の国際的普及、振興、柔道による文化交流、
異文化理解の推進、柔道による青少年育成に関わる事業を行い、
柔道を通じての国際理解、子どもの健全育成を図ること」を目的にしています。

IJF理事を退いた後も、柔道の国際的普及と発展、
また柔道によって日本と世界を結ぶ交流を推進し、
今まで以上に精力的に活動する所存です。

重ねて皆様のご支援ご協力に心から感謝するとともに
今後とも相変わりませぬご理解を賜りますようお願い申し上げます。
季節の変わり目ですが、ご自愛祈ります。
(総会を終えて、リオデジャネイロより)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

過去にも山下さんの書かれた論文を読んだことがありますが、文章がとても上手です。
それはさて置き、新会長はまさに独裁者ですね。
強引なやり方に腹立たしさを覚えますが、
様々な思惑から賛同する人はいるものです。

スポーツの組織には、清廉潔白な人たちが集まっていると思われがちですが、
私利私欲に走る人がいるのは、他の世界と変わりません。

そんな中で、日本が“柔道の本家”としてどのように存在感を示していくのか。
国際スポーツの舞台は国際政治、同様にロビー活動も必要でしょう。

山下さんの理念を実現していくためには、
日本柔道界が一丸となって戦略を練り、
組織として世界に立ち向かう作戦が不可欠だと思います。

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エジプトの子どもたち

2007年09月20日 | 2007年
ギザのピラミッドは、カイロの町から車で30分ほどのところにありました。
車を降りた時、広大な採石場に立っているような錯覚に陥りました。
足元はから3つのピラミッドまで、同じ黄土色の砂と石だけです。

一番手前のクフ王のピラミッドは、盗掘の穴から中に入ることができます。
上体をかがめながら少し進むと、巨大な梁のような形をした石塊が支える通路に出ます。

「痴漢に気をつけてね」と、ピラミッド見学をしたことのある友人にいわれていましたが、
他人と体を接して歩くほど見学者の数は多くありませんでした。

それにしても・・・。
巨大な石を加工し、運び、積み上げる技術。
4500年前の古代エジプト人の高度な技術は、文明の滅亡とともに消えていきました。
その技術を未だに解明できない現代文明は、まだまだ発展途上ということでしょうか。

通路の突き当たりは玄室になっていて、蓋もない石の棺が置いてありました。
通路を戻って出るまで、ほんの15分ほどの“ピラミッド探険”でした。

砂漠に向かって並ぶ3つのピラミッドを従えるように
鎮座していたのがスフィンクス。
ピラミッドの大きさに慣れた目には、意外に小さいという印象です。
大型音響装置と椅子がズラリと並んでいました。
毎晩、「音と光のショー」が行なわれるそうです。

近くピザハット(!)の前の木陰で車を待ちながら、
ホテルの玄関前で3人の少年が掃除する様子を見ていました。

そのうちの1人は、擦り切れたブラシで
タイルの目地に詰まった砂を懸命に掃き出しています。
ぎこちない様子に、椅子にドッカリと腰掛けた中年の男性が
ニコリともせずに指示を出しています。

この日は、ちょうど学校の新学期が始まった日だと聞きました。
少年たちは小学校3~4年生という年頃です。

「エジプトでは、学校に通えず文字を読めない人も少なくないんです」と、
車の運転手が説明してくれました。
高度な古代文明の遺産を抱える国の、
今日を生きる子どもたちの姿です。

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カイロの少年ウエイター

2007年09月19日 | 2007年
2週間前の「カイロ旅行」こぼれ話を一つ。
安ホテルに転げ込んで一息ついたら、もう夕方です。
レストランで食事でもしようと外に出ました。

太陽が沈んで、通りを渡る風も少しは涼しくなり、
カイロの人たちは家族連れで、カップルで、思い思いに散歩を楽しんでいるようです。
路地の奥に、ソーセージを焼いている店がありました。
店の中を覗くと、若い女性たちがおしゃべりをしながら、
ホットドッグを食べています。

レストランには程遠いメニューと店構えですが、
それほど空腹というわけではないので、何か食べられれば十分です。
雰囲気も悪くないので中に入りました。

小さい店のわりに、男性ウエイターが4~5人もいます。
マスターらしき中年の男性にいわれて注文を取りにきたのは、
中学生くらいの少年でした。

アラビア文字のメニューは全くお手上げ。
隣のテーブルで2人連れの女性が食べているものと同じものを頼みました。
ホットドッグと赤蕪(?)の酢漬けが山盛り1皿。
それに飲み物はペプシコーラ。
ビールを飲みたいところですが、イスラム教はアルコールを飲みません。

ホテルからこの通り周辺、店の中にも東洋人は1人も見かけません。
多分、私はとても目立つ外国人だったようです。

少年ウエイターは、私のテーブルを綺麗に拭いてくれ、
ホットドッグを運び、コーラをクーラーから出し、コップも添えてくれました。
他のお客はコーラもラッパ飲みです。

ホットドッグのように見えたものは、
ソーセージとはちょっと違っていて、チョリソーのようです。
パンはちょっと歯ごたえのあるものでした。

何となく落ち着かないので、赤蕪の山を残して席を立ちました。
お勘定は、と聞くとマスターが「4」といいます。
お財布にあった「25」を出したところ、「違う」という返事です。

額面が大きすぎて、お釣がないようです。
お財布を見ると、ユーロとドルがありました。

「5ユーロは?」
「ダメです」
「5ドルは?」
「ドルもダメ」
「ジャパニーズ・マネー」
「ノー」

困りました。
マスターも困っているようです。

仕方ないな、それなら勘定はいらないよ、と不機嫌な返事。

ん・・・、私の人生に「食い逃げ」という言葉を残したくありません。
代金を払わずに店を後にするには抵抗があります。
ホットドッグ代を恵んでもらうほど、貧乏ではありません。

マスターの顔を見ると、「それなら近所の店で両替をしてきたら」といいます。
通りに出ると、角の大きな店の前がごった返しています。
大きなショーウインドーの中に高く積まれたシャンプーや化粧品、
電気シェーバーなどを眺めて品定めしているようです。

ディスプレーという概念はないようで、
ガラスの面を埋め尽くすように商品を積み上げ、
なるべく沢山の商品を見てもらうことに最大のポイントを置いています。

中に入ると大勢のお客が、商品を手にレジのところに行列しています。
少額のものを買って両替をしてもらおうと思ったのですが、
旅行中に大きな器のシャンプーを持って歩きたくはありません。

適当な品物が見つからないので、諦めて翌朝、銀行で両替することにしました。
都合の良いことに、ホテルの2軒先が国立銀行でした。
朝食の後、銀行で両替をして気付いたことがあります。

昨夜の飲食代金「4」とは、「4エジプトポンド」のこと。
私が払おうとして出したお札の「25」は、
ポンドの下の通貨単位「ピアストル」だったのです。

4エジプトポンドを25ピアストル札で支払うとすれば、16枚なければなりません。
ところが私のお財布の中には、3枚しかありませんでした。
日本円に換算すると、1エジプトポンドは約20円なので、
代金は4ポンド、たったの80円です。
そして、私の持っていたエジプト通貨はわずか5円しかなかったのです。

何たることでしょう!
朝の9時半、あの店は開いているでしょうか。
賑やかだった通りは、嘘のように静かです。
路地に入ると、店の入口が少し開いていて、人の姿も見えました。

「昨日、お邪魔した者です。お金をお支払いしていなかったので、持ってきました。
ホットドッグとペプシコーラで4ポンドですよね」
奥からでてきた男性2人は、「ああ、覚えているよ」といった様子で頷き
4枚のポンド札を受け取りました。

これで私の人生に「食い逃げ」の汚点を残さずに済みました。
しかし、何より良かったのは、かいがいしくサービスしてくれた少年ウエイターを
がっかりさせずに済んだことです。

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虹に願掛け

2007年09月18日 | 2007年
目を開けたら西の空に虹がかかっていました。
朝、目覚めて最初に見えたものが青空に架かる虹なんて、
生まれて初めての体験です。

きっと良いことがあるに違いないと期待した1日でした。
毎月第3火曜日の午後はJリーグ理事会。
始まりかけのプロジェクトが足踏み状態で、
長電話をしていたら昼食を取る時間がなくなりました。

空腹で出かけた理事会。
審議事項はそれほど多くなかったのですが、
最後にあるクラブの社長から出された話題で議論百出。
予定の2時間を30分オーバーしました。
(私の空腹より、皆で議論を戦わせることの方が重要です。)

夕方、オフィスに戻ってメールをチェックしていると、
米国人の友人が深刻な病気だという知らせが届いていました。
何とか元気づけられないかと、返事をすぐに書きました。

最近は、翻訳をしてくれる無料のサイトもあるので、
英作文も少しは楽になりました。
(まだ、妙な訳をしますけれど。)

そんなことで、素晴らしいことは何も無い1日でした。
今朝の虹は、ただの自然現象だったのか、
はたまたこれからある良いニュースの前触れか・・・。

友人の病気が治るよう、虹に祈りたい気持ちです。

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【株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
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ラマダンのエジプト

2007年09月14日 | 2007年
すでに10日も前の話になってしまいました。
ナイル川に面した船が高級レストランになっています。
エジプト人の友人たちと一緒に夕食に行くことになりました。

迎えにきたのが日付も変ろうという12時少し前。
こんな夜遊びはとっくに卒業したはずなので、少し戸惑いました。
カイロではこんな時間でもレストランは超満員。

大きめのテーブルを占領しているのは、小さい子ども連れの家族です。
夜中まで子どもを連れてレストランに行くなど、日本では考えられませんね。
(最近では夜の飲み屋に幼児を連れていく若い親もいますが。)

日が落ちても暑さが残っているカイロでは、
人々は夜は涼を求めてナイル川に集まるようです。
そういえば京都の鴨川納涼床も同じですね。

私たちは、一番上のデッキに行きました。
バンドが奏でているのは、70年代、80年代の欧米の音楽。
中年男性のデュオですが、アバ、ライオネル・リーッチーと
私もよく知る歌が次々にでてきます。

ちょうど東の空に大きなオレンジ色の下弦の月が昇ったところ。
照明はテーブルの上のロウソク1本。
メニューを読むのも大変です。
向こう岸に並ぶ建物の黒い陰の間にNile Hilton などホテル名のネオンが
明るく見えます。

目を移していくと、赤と白の色使いの大きな看板。
SANYOと読めます。カイロの夜景にそぐわない印象です。
その左には小さめにLGのマーク。
奇しくも日韓の家電メーカーが並びました。

それにしてもカイロの人たちは、平日というのに、
夜が更けるのも忘れて食事をしたりおしゃべりをしたりしています。
昼はちゃんと仕事をしているのでしょうか。

「眠くないですか?」とエジプト人のガールフレンドに聞いたら
「仕事から帰ってきたときに、1時間ほど寝たから大丈夫」だとか。
午前2時を回り私たちが引き上げようというころ、
何組かのグループがまたレストランにやってきました。
高級車が並ぶ駐車場も満車。

そのエジプトは、昨日からイスラム教のラマダン(断食月)に入りました。
日中は一切、食べ物を口にしません。
これまた、仕事の能率に影響するのではないかと心配になります。
エジプト人と一緒に仕事をしている友人は
「みんな空腹のせいか、この時期はイライラしている人が多くなる」のだそうです。

酷暑がまだまだ続くエジプト。
あのナイル川のレストランでは昼間の空腹を満たすため、
あの時以上に盛大に食事をし、おしゃべりをしているのではないかと想像しています。

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サッカー選手の伝記

2007年09月13日 | 2007年
旅行の話のつづきです。
8月30日に通った空港の本屋さんに
「今、売れている本」のランキングが出ていました。

スコットランド・グラスゴー空港
<ビジネス・時事問題>
①富の法則
①グーグル物語
②人生の法則
③より高いレベルの指導(いい訳ではありませんが。)
④ファンタジー・アイランド
⑤仕事の法則

イングランド・ヒースロー空港
<ビジネス・マネジメント>
今月の注目ビジネスブック
「リッチになる方法」

①臨界点
②人生とビジネスのレッスン
③グーグル物語
④マネジメントの法則
⑤仕事の法則

両空港とも「○○の法則」というシリーズが売れ筋のようです
世界のIT企業の頂点に立つグーグルも、ホットな話題ですね。

伝記のコーナーを見たら、「リチャード・ブランソン」の名前が目に付きました。
ヴァージン・レコードの創設者であり、
ヴァージンアトランティック航空を初めとする企業グループの会長。
「サー」の称号を受け、英国では成功者の1人として高く評価されています。

「ジョージ・ベスト」の伝記もありました。
北アイルランド出身のサッカー選手で、
1960年代にボビー・チャールトンらと共に
マンチェスター・ユナイテッドの一時代を築きました。

日本の書店で、スポーツコーナーにあるサッカー選手の伝記が
実業家の伝記と同じ棚に並ぶのはいつのことになるのでしょう。

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セルティックの応援

2007年09月12日 | 2007年
8月29日、セルティックとスパルターク・ロシアの試合を
観戦した時のことについて少しご紹介してみます。
試合開始は午後7時45分。

6万席のうち54,500席がセルティックのシーズンチケット購入者というだけあって、
スタンドは緑と白のマフラーやユニホームで埋まりました。
浦和レッズ状態といえばわかりやすいでしょうか。

白熱するシーンを迎えると総立ちで声援を送ります。
それでも一息つくと皆、おとなしく着席するので、
ツアーのメンバーは「礼節をわきまえた素晴らしいサポーター」と
感心することしきり。

日本人の応援との大きな違いの一つは、声量です。
外国人はやはり1人1人の声量が違います。
「ブーイング」では甲高い口笛が一斉に鳴り響き、
思わず耳を塞ぎたくなるほどでした。

スタジアムでは当日のサッカーくじも売られていました。
男性がたむろして、用紙を見ながら鉛筆で真剣にチェックしています。
鉛筆を耳に挿すことまではしていませんでしたが、
昔の日本の馬券売場を彷彿させる雰囲気。

サッカーが労働者階級のスポーツとして愛好されてきたヨーロッパ。
それを実感した光景でした。

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中村選手とセルティック・グッズ

2007年09月11日 | 2007年
話が前後しますが、スコットランドのグラスゴーでは
セルティックのクラブハウス見学の後、オフィシャルショップに寄りました。
ユニホームやTシャツ、帽子等の衣類に人だかりができています。

私もかつては家族のお土産にロゴマーク入りのTシャツを買ったものですが、
同じようなお土産ばかり続くと、誰も欲しがらなくなり
海外旅行でお土産を買うことは殆どなくなりました。

私がうろつくのは、たいてい本やDVDの棚です。
そこでこんなものを購入しました。

*DVD:UNTOUCHABLE SEASON 2006/2007 (14.99ポンド 約3,600円)
カバー写真に、中村選手が出ています。
昨シーズンのセルティックの活躍ぶりをまとめたものです。

*DVD:CELTIC DRAGON (特価2.99ポンド 約720円)
 セルティック選手のゴールシーン集(中村選手は入っていません。)

*トランプ:CELTIC FOOTBALL CLUB (特価1ポンド 約240円)
 過去の名選手、1988年1世紀記念チーム、現在のチームの選手が
 それぞれのカードになっています。
 ちなみにSHUNSUKE NAKAMURAはダイヤのキング。
 緑と白のストライプのユニホームを身に付け、
 頬がちょっとこけて厳しい表情をしています。

*絵本:The Story of CELTIC (6.99ポンド 約1,680円)
 アイルランド移民が多かった1世紀以上前のグラスゴー。
 貧しい子ども達のためにアイルランドから来た牧師がスポーツを教えたのが
 「セルティック」クラブのスタートでした。
  
 四葉のクローバーと一緒にクラブエンブレムに縫い取られている「1888」は創立年。
 6万人のサポーターでホームスタジアムが埋まる現在までの130年の歴史を
 分かりやすい物語にしています。

いつか、スポーツビジネスを学ぶ若い人たちに、見せてあげようと思っています。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第189回実戦ゼミ◆◇◆
「大阪世界陸上を振り返る テレビは国際スポーツ大会をどう伝えたか」
  ◇ゲストスピーカー 菅原興二氏(TBS世界陸上プロデューサー)
  ◇会場:アーリーズテラス                  
  ◇日時:2007年9月12日(水)12:00~14:00          
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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ビジネス化するドイツサッカー

2007年09月10日 | 2007年
ブログを休止中に滞在していたカイロの話が面白いのですが、
それは後回しにしましょう。
「Jリーグ役員欧州視察」に行ったのですから、
サッカーがらみの話をしたいと思います。

ミュンヘンのアリアンツ・アリーナ。
スタジアムといえば一般的に外壁がコンクリートですが、
ここは太陽光を通す特殊フィルムで覆われています。
昨年のワールドカップの最中に、
旭硝子がテレビでコマーシャルをしていたので
ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

ミュンヘンを本拠地とする2つのクラブが使用しています。
夜になると建物全体がバイエルンミュンヘンは「赤」、
TSVミュンヘン1860は「青」と、チームカラーの照明に照らされます。
外から見ると、まるで空飛ぶ円盤のように
建物全体が浮かび上がって見えるデザインです。


私たちが訪れたのは、TSVミュンヘン1860と1FCケルンの試合当日でした。
午前中はTSVミュンヘン1860のクラブハウス見学、
午後はアリーナの内部をくまなく案内してもらいました。

私たちのグループにはJクラブの社長が4人いましたが、
口をそろえて「試合のある日に、ここまでしてもらって」と感激するほど
丁寧な対応をしてくれました。

座席数は65,000席。埼玉スタジアムより一回り大きいサイズです。
スタンドは6層からなっていますが、
最上段からピッチを見るとかなり近く感じます。

ガルミッシュパルテンキルヘン(1936年冬季オリンピック開催地)の
ジャンプ台と同じ傾斜だそうです。
なるほど、怖くなるほどの急傾斜となっています。

ドイツの各スタジアムは、昨年のワールドカップ用に改修しました。
その際に力を入れたのが、ビジネス用スペースの充実です。
アリアンツ・アリーナもメインスポンサーラウンジが6室。
企業関係者用フロアは3,000平米、2,000人収用の巨大レストランとなっていました。

スタジアム運営に関連して特に印象に残ったのは、
米国のスポーツマネジメント会社・IMGがオフィスを置いていることです。
施設運営ビジネスに乗り出したIMGの動向から目が離せません。

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ご愛読いただいている皆様へ

2007年09月09日 | 2007年
ブログの更新が2日で止まっています。
6日、無事に帰国しましたが、たまった仕事と
たまった疲れに流されて、ブログは手付かず状態です。

まだ時差ボケも残っています。
今朝は3時半にばっちり目がさめてしまい、
どうせなら、と仕事を始めました。

明日から少しずつ、旅行のご報告をします。
何度もこのブログを訪れてくださっている皆様、
いま少しお待ちください。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第189回実戦ゼミ◆◇◆
「大阪世界陸上を振り返る テレビは国際スポーツ大会をどう伝えたか」
  ◇ゲストスピーカー 菅原興二氏(TBS世界陸上プロデューサー)
  ◇会場:アーリーズテラス                  
  ◇日時:2007年9月12日(水)12:00~14:00          
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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カイロの安ホテル

2007年09月02日 | 2007年
Jリーグ役員ツアーの後半の“目玉”は、ブンデスリーガ事務局とのミーティングです。
ドイツで4グループに分かれていたツアーはフランクフルトに集合して
一大デレゲーションとなります。

私は昨年のワールドカップの際に事務局に訪問しているので、
ミュンヘンで一行から離れ、プライベート旅行をすることにしました。

ミュンヘンから列車でフランクフルトに移動、
一泊して朝7時半にホテルをチェックアウトして空港へ。
一日おきに移動しているので、荷造りばかりしている感じです。

搭乗口に着くと、すでに待合スペースの席はほとんど埋まっていました。
これまでの移動とは明らかに異なる人種の人たちでごった返し、
黒いベールを被った女性の姿もちらほら見えます。

約3時間半のフライトで着陸したのは、カイロ。
同地に駐在している友人の勧めでやってきました。
直前の連絡がとれなかったため、まずは市内のホテルに泊まることにしました。

旅行ガイドブック「地球の歩き方」を読むと、
エジプトでは日本で味わえないような“旅の醍醐味”を
いろいろ味わえるようです。

それによると、空港では税関の中にも親切を装った客引きがいます。
タクシーや土産物などの値段はあって無きが如し。
ケンカ腰で交渉しないと損をすることになると、体験者が書いています。

最初からタクシーにボラれるのも嫌なので、
バスで町の中心部を目指すことにしました。
日よけのないバス停で強烈な日差しに焼かれて待つこと30分。

トラック野郎のような派手派手しいバスが近づいて来ました。
車の正面は、赤地に青い星が散らばるカーテンが下げられ、
フロントガラスには、大きなお守りのようなものが2つ揺れています。

バスから降りてきた運転手がワイシャツ姿だったので、ちょっと拍子抜けしました。
重いスーツケースを運び入れてもらって、私も乗り込みました。
バスの奥はまるで映画館のような暗さ。
全ての窓が黒いカーテンで覆われています。

乗客は地元の人ばかりで、外国人は私と米国人らしい若者の2人だけ。
カーテンの隙間から見える景色は道も建物も黄土色。
道路の両脇の壁にはピラミッドやスフィンクスが描かれ、
観光客を歓迎しています。

1時間ほどで市内中心部のタフリールに到着しました。
後方にはホテル・ラムセスヒルトン、
右手のレンガ色の大きな建物はエジプト考古学博物館のようです。

道路を埋め尽くす車は互いに接近し、
クラクションを鳴らして押し合いへしあいしながら流れています。
へこんだり傷ついている車も少なくありません。
クーラーがついていないのが当たり前のようです。

さて、肝心の宿です。ヒルトンに泊まれば清潔・安全・快適が保証されます。
しかし、それはカイロの人々の生活からかけ離れた空間です。
私は可能であればその土地の普通の人々の中に
身を置いてみたいという欲求があります。

前述のガイドブックで、家族で経営している小さなホテルを見つけました。
外国では日本で考えられないような事も起こりますが、
こんなホテルなら安心できそうです。

石畳のデコボコ道を、重いスーツケースを転がしながら、
親切な若い女性や交通整理の警官に助けられ、
目的のホテルが8階にある古めかしいビルにたどり着きました。

道路からかなり奥まったところに入口が見えますが、
ビルの前には工事中のような建材が散らばり、1階は電気もついていません。

長身の男性が出てきたので、ホテルの名前をいうと
「こちらです」という仕草でエレベーターの扉を手で開けてくれました。
手動式の古めかしいエレベーターの中で2人きり。
8階までがやけに長く感じました。

扉を開けるとピンクの壁の派手な入口。
「フロント」は暗い廊下の突き当りです。
汗をかきかき「一部屋ありますか」と聞くと、「満員です」の答え。

仕方なく同じ並びにあったホテルに飛び込みました。
空港に到着してからすでに3時間がたち、
汗だくの体を何とか休めたい一心です。
家族経営にこだわるエネルギーは、もうありません。

バス・トイレは共同。エアコンなし。もちろんテレビもなし。
鎧扉を開けると、目の前の道路から車のクラクションが
絶え間なく流れてきます。

共同シャワーで汗を流してホッとしながら、東京の酷暑を思い出しました。
日が落ちてもかなり暑く、汗が出ます。
町の喧騒を子守唄に、カイロらしい夜です。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第189回実戦ゼミ◆◇◆
「大阪世界陸上を振り返る テレビは国際スポーツ大会をどう伝えたか」
  ◇ゲストスピーカー 菅原興二氏(TBS世界陸上プロデューサー)
  ◇会場:アーリーズテラス                  
  ◇日時:2007年9月12日(水)12:00~14:00          
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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