三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

クラマーさんとテレビ

2008年03月31日 | 2008年
ブログを開けてアレッ、と驚かれたかと思います。
同じデザインが長く続いたので、気分転換で変えてみました。
(ちょっとあっさりしすぎですが。)

今日は「日本サッカー文化を育てる会」の第6回準備会でした。
といっても、この「会」について知っている方は殆どいないと思います。
ここで紹介するのも、初めてです。

昨年5月以来、定期的に開催しています。
「サッカー」をサカナに楽しく語り合おうという会です。
今日の講師は坂田信久さん。
元日本テレビスポーツ局長、元東京ヴェルディ社長、現在は国士舘大学教授です。

「テレビは高校サッカーをどう変えたのか」がテーマ。
スポーツジャーナリストの白髭隆幸さんに「聞き手」をお願いしました。
白髭さんは、30年以上にわたって高校サッカーを取材されています。

私が坂田さんとに初めてお会いしたのは、1980年ごろだったかと思います。
いい加減な人が多いテレビの世界で、
坂田さんは誠意を持って仕事に取り組まれるテレビマンでした。

その後、ヴェルディの社長になられた時にはJリーグ理事も務められ
理事会でご一緒しました。
(現在はJリーグのマッチコミッショナー委員長でもあります。)

さて、お正月の「全国高校サッカー選手権」は、
坂田さんの奔走で現在のような確固たる大会になったのですが、
お話の中で印象に残ったエピソードの一つが、坂田さんの学生時代の体験談です。

1960年。東京教育大学(現筑波大学)サッカー部に在籍されていた時に、
クラマーさん(※)の指導を受られたそうです、
※サッカーに詳しい方には今更、説明する必要はないと思いますが、
旧西ドイツ出身で、日本サッカーの恩人ともいえる人です。

東京五輪の強化に取り組む日本代表を指導するために来日していたクラマーさんが
大学に指導にこられました。
サッカー部員といえども、学生のほとんどは卒業後は教員を目指しています。

そんな学生達にこんなことをいわれたそうです。
「教育者として子ども達を指導することも大切だが、報道も大切だ」。
そして、ミュンヘンの片田舎に生まれた“サッカーの天才少年”について話しました。

その天才少年が試合で活躍し、翌日の新聞にその様子が掲載され、
本人はとても喜びました。
「今は誰も知らないだろう」といって、天才少年の名前を書きました。
「フランツ・ベッケンバウアー」。

ベッケンバウアーはその後、ドイツを代表する選手・監督として実績を残し、
2年前のドイツのワールドカップでは責任者として大会を成功に導きました。
そんな彼の少年時代を励ましたのが、一つの新聞記事だったということです。

坂田さんが教職でなくテレビ局への就職を希望したのは、
クラマーさんのこの話がキッカケとなっています。
「日本の報道は遅れている」と指摘されたそうです。

坂田さんは日本テレビで高校サッカー、トヨタカップと、
サッカー中継番組の基礎を作りました。

偉大な指導者とは、何を基準に評価するのでしょうか。
スポーツでいえば、いくつタイトルを取ったか、
あるいは何人の優秀な選手を育てたかが、物差しとなるでしょう。

しかし、さらにもう一つの物差しがあると思います。
どれだけの人に影響を与えたか―。
その分野が多様であるほど、偉大な業績といえます。

日本のサッカーの礎を築いたクラマーさんが、
テレビの世界にも大きな影響を与えたことを、初めて知りました。

坂田さんは、クラマーさんに指導を受けている当時の写真を、披露してくれました。
「クラマーさんにあらためてサインをしてもらったんです」。
半分、恥ずかしそうに、半分、誇らしげに。

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FIFAのアフリカ戦略

2008年03月28日 | 2008年
「当社のマーケティング研究会は1984年に始めて、
新年度には25年目なんですよ」と説明すると
「ほ~、そんなに歴史があるんですかぁ」と驚かれます。

ところが、今日の例会の講師、小倉純二さんはほとんど反応なし。
「以前もこの研究会でお話ししましたよ」。
あれっ、まずかった。そうでしたっけ・・・。

過去の資料をチェックしてみると、確かにお名前がありました。
第122回例会で、「2002年サッカーW杯決定の経緯と開催に向けての青写真」をテーマに
お話ししていただきました。
1997年1月。11年前のことでした。

さて、そんな失礼な会話で久しぶりにまたお願いした講演は、なかなか興味深いものでした。
テーマは「ワールドカップ南アフリカ大会の開催とFIFAのアフリカ戦略」。
ちなみに小倉さんは日本サッカー協会副会長であり、FIFAの理事です。

南アフリカの準備状況については、施設建設が遅れ気味とのことでちょっと心配。
一方、「FIFAのアフリカ戦略」については、その壮大さに驚かされます。
7つのプロジェクトがあり、こんな内容です。

①大会前年の2009年に、南アフリカでFIFAコンフェデレーションズカップを開催。
 同時にU-20(20歳以下)ワールドカップをエジプトで、
 U-17(17歳以下)ワールドカップをナイジェリアで開催します。

②アフリカの全ての国に、人工芝のグラウンドを整備。
 全53カ国中27カ国は、すでに完成しているそうです。

③アフリカの各国内リーグ戦充実のため、指導者およびクラブ経営者を育成。
 そのためにセミナーを開催しています。

④スポーツメディカルの支援
 アフリカにとって深刻な問題の1つがエイズ。
 最近は、結核が流行しているそうです。
 予防接種をするといっても、人々はなかなか集まらないため、
 サッカーの試合を見にきてもらい、そこで予防接種をします。

⑤アフリカの人たちの観戦向上のためのTV・通信網の普及・充実。
 ドイツワールドカップの予想以上の盛り上がりが、
 各地で実施されたパブリックビューイングだったことから、
 南アフリカ大会でもアフリカ各国で実施したいという意向があるそうです。

⑥FIFA「ゴールプロジェクト」を前倒しして、近隣諸国にキャンプ場を設置。
 「ゴールプロジェクト」とは、アフリカの全ての国のサッカー協会事務局に
 電話やファクスを設置したり、トレーニングセンターを整備する事業です。
 
⑦アフリカのサッカーメディアの育成

と、このようなプロジェクトがスタートしているのですが、
これほど徹底して普及に取り組むスポーツを、私は他に知りません。
やりたくてもできないということもあると思いますが、
サッカーには、ドイツワールドカップで生み出した余剰金があります。

お金があることは、何にも増して心強いもの。
FIFAはこのプロジェクトのために、
4年間で7,000万ドル(約80億円)の予算を充てることにしています。

それらの集大成として期待されるのが、2010年のワールドカップ南アフリカ大会。
4年前の開催国の選定で「南アフリカ」に投票した小倉さんのために、
もちろんサッカーの将来のためにも、是非、大会を成功させてほしいと思います。

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「お忙しそうですね」

2008年03月27日 | 2008年
「そうなんです、このトシで徹夜なんかしたりして」
「大変ですね~。三ッ谷さん、仕事やりすぎなんじゃないですか」
「ええ、貧乏暇なしなんです」

「ところでお願いしていた件ですが」
「ええ、なるべく早く仕上げたいんですが、他にも急ぎの仕事がたまっていて・・・」
「そうなんですか~。こちらを最優先でお願いしますよ」
「お気持ちは分かりますが、締め切りはまだですよね」
「そうなんですけど・・・こちらも早く終わらせたいんです」

・・・というような電話のやりとりをしながら、
桜を愛でる時間も、ブログをジックリ書く時間もなく、
パソコンを前に朝から夜まで格闘中。

日中、ほんの一瞬、ボーッとして意識が途切れることがあり、
「今は昼なの? 夜なの?」と分からなくなります。
つまり寝不足ですね。

今日はちょっと早く寝て、明日に備えます。
中身のないブログで失礼しました。

(ブログを毎日読んでくださっている皆さんに
更新されていないブログをお見せするのは失礼かと思い、
書かないよりマシかな、と思って書きました。)

明日は、日本サッカー協会の小倉副会長を講師にお招きしての
当社マーケティング研究会です。
どんなお話をされるのか、とても楽しみです。

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 ◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第190回例会◆◇◆
  「ワールドカップ南アフリカ大会とFIFAの“アフリカ戦略”」
  ◇講師:小倉純二氏(国際サッカー連盟理事、日本サッカー協会副会長)
  ◇会場:ぴあ株式会社 会議室                 
  ◇日時:2008年3月28日(金)18:30~20:30 
  ※オブザーバーでのご参加も可能です。           
                
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仕事が終わりません

2008年03月25日 | 2008年
なぜ皆、締め切りが年度末なんでしょうね。
あれもこれも、大変です。
日付が変わっても終わりそうもありません。

一段落したらブログを書きますので、
今日はこれにて失礼します。

追伸:このところ「Jリーグ昔話」ばかり書いているせいか
アクセス数が伸び悩んでいます。
ちょとと面白くないかも??

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 ◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第190回例会◆◇◆
  「ワールドカップ南アフリカ大会とFIFAの“アフリカ戦略”」
  ◇講師:小倉純二氏(国際サッカー連盟理事、日本サッカー協会副会長)
  ◇会場:ぴあ株式会社 会議室                 
  ◇日時:2008年3月28日(金)18:30~20:30 
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「Jリーグ・トップマネジメントセミナー プログラム2」その⑥

2008年03月24日 | 2008年
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)は、組織自体の在り方についても
とても勉強になりました。
NFLには2つの関連会社があります。
当時の資料にはこう説明されています。

●NFLプロパティーズ(NFLP)
 1963年に、NFLの商標使用を統一するために設立された。
 それまで各チームごとに管理していたチームロゴを一手に管理し、
 リーグとしてのマーケティング活動をしている。

 リーグや各チームの代理としてNFLを各国にプロモートしたり、
 チャリティーの行事を主催するなど、
 NFLの経営と、より多角的な発展を支える大きな柱となっている。

●NFLフィルムズ
 1964年設立。テレビ番組用のスポーツ映像制作では有数の組織として知られ、
 約150人のスタッフは多くの賞を受賞しているカメラマン、技術者、
 音声技術者、スクリプトライター等で占められている。
 テレビ界のアカデミー賞といわれるエミー賞を36回、受賞している。

 Jリーグにも商標を管理する「ジェイリーグエンタープライズ」や、
 映像を管理する「ジェイリーグ映像」「ジェイリーグフォト」といった関連会社があります。
 上記のNFL2社とは事業内容が異なりますが、
 社団法人であるJリーグが、このような株式会社を持っています。
 
それまでの日本のプロスポーツにはなかったこのようなリーグの仕組みは、
米国プロスポーツを参考にして生まれたものです。

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 ◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第190回例会◆◇◆
  「ワールドカップ南アフリカ大会とFIFAの“アフリカ戦略”」
  ◇講師:小倉純二氏(国際サッカー連盟理事、日本サッカー協会副会長)
  ◇会場:ぴあ株式会社 会議室                 
  ◇日時:2008年3月28日(金)18:30~20:30 
  ※オブザーバーでのご参加も可能です。           
                
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「Jリーグ・トップマネジメントセミナー プログラム2」 その⑤

2008年03月21日 | 2008年
米国最大のスポーツイベント・スーパーボウルはお祭です。
チケットは一般にはほとんど入手できないので、
多くの米国人は家族や友人たちとテレビ観戦をします。

この他、試合会場に近い地域では、
「スポーツ体験型アミューズメント」施設で楽しむことができます。
私たちが訪れた1993年の第27回スーパーボウルでは
ローズボウルに隣接したエリアに設置されました。

大会2日前に出かけてみると、
多くの子どもたちが団体で訪れていました。
企業が招待券を購入し、恵まれない子どもの施設や幼稚園に寄付をする
なかなか気の利いたスポンサー制度があるとのことでした。

アミューズメントには次のようなものがありました。

*エクストラポイントキック
 NFLの公式ゴールポストを使ってキッカーに挑戦する。

*ルック・ライク・ア・プロ
 等身大のNFLの選手のレプリカに、自分の顔をつけて写真を撮る。
 (日本の観光地にあるベニヤ板のものとは違います。)

*チームNFLレーシングカー
 ジョー・ギブスヘッドコーチのナスカーレース出場車と、
 ウォルター・ペイトンの「NFLチーム34」のスポーツカー、
 そして第27回SB・MVPに贈られる車の展示。

*NFLキッズ・ゾーン
 お子様用遊園地。NFLのボールで遊ぶ。赤ちゃん用のオシメを替える施設も完備。

*メジャーアップ・トゥ・ザ・プロ
 来場者の身長、体重、腕の筋力、跳躍力、運動能力をNFLトップ選手と比べる。

きりがないのでこのあたりで。
そうそうJリーグのオジサン達も、ボールを蹴ったりして、
しばし童心にかえって楽しみました。

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 ◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第190回例会◆◇◆
  「ワールドカップ南アフリカ大会とFIFAの“アフリカ戦略”」
  ◇講師:小倉純二氏(国際サッカー連盟理事、日本サッカー協会副会長)
  ◇会場:ぴあ株式会社 会議室                 
  ◇日時:2008年3月28日(金)18:30~20:30 
  ※オブザーバーでのご参加も可能です。           
                
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「Jリーグ・トップマネジメントセミナー プログラム2」 その④ 

2008年03月19日 | 2008年
米国のスポーツビジネス雑誌を読んでいたら、
「FUJI BANK」という表記がありました。
富士銀行(現みずほ銀行)のサンフランシスコ支店が
NBA(全米プロバスケットボール協会)にかかわっていることがわかりました。

大学時代の友人が富士銀行に勤めていたので、
そのツテでサンフランシスコ支店の担当者に、
米国のプロスポーツに関する講演をお願いしました。

滞在していたロサンゼルスのホテルにやってきたのは、
支店長のMさんと、身長190センチをゆうに越える
上席渉外課長のハーバートさんでした。

Mさんによれば、NBAのオーナーは白人で占められ、
外部の人間は容易に入り込めない世界だそうです。
ハーバートさんのファミリーがNBAの経営にかかわっていたことから、
「日系の富士銀行がNBAにかかわることになった」とのことでした。
「彼がいなければあり得ないこと」という説明でした。

日本でも米国のスポーツ情報はたくさん手に入りますが、
現地の人から直接、話を聞くことは、
日本人というフィルターがかかっていないという点で、とても意味があります。

「米国のプロスポーツビジネス」と題したハーバートさんの講演の要旨は
次のようなものです。

<プロスポーツの現状>
*プロフットボール(NFL)は、一般国民の間に根付いており、
 ストライキの年を除いて、毎年、安定した集客をしている。
*プロ野球大リーグ(MLB)は、エキサイトしないスポーツと見なされるようになり
 人気は頭打ちである。
*プロバスケットボール(NBA)は、「ボール一つで自ら参加できるスポーツ」でもあり、
 各地の施設充実に伴い、観客数は増えている。

<スポーツ施設建設の歴史>
*1950年代 テレビの普及によるスポーツの大衆化
*1960~70年代 47自治体が施設建設・運営を手掛ける。
*1980年代 87年に初の100%民営スタジアムとして「ジョー・ロビースタジアム」建設
*1990年代 建設中を含め32施設がオープン

<プロリーグとチームの関係>
*リーグと各チームは固い結束の下、一糸乱れぬ動きが大切である。
*スタープレーヤーへの高額な契約金は、チーム経営に重大な影響を引き起こす。

<チームと自治体の関係>
*チーム招致は地域活性化につながることから、
 地元自治体とは開発計画などの整合性を含め、十分に話し合うことが大切である。

こうして文字で表すと簡単なことのように思えますが、
Jリーグや各Jクラブにとって、とても示唆に富む内容でした。

富士銀行はその後、ボストンのアリーナ建設にかかわりました。
その際、アリーナを中心とした商圏の詳細な分析がなされていることを知り、
日本のスポーツ施設を考える上で、
非常に大きなヒントを与えてくれるキッカケともなりました。

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Jリーグの幼児教育

2008年03月18日 | 2008年
Jリーグ理事会が終了して会議室を出ようとすると、
「ご自由にお持ちください」という貼り紙が目に止まりました。
Jリーグのロゴマーク入り手提げ紙袋が、椅子の上に積まれています。

会議で配布された資料がかなりかさばるものだったからでしょう。
厚さ3.5センチのファイルがあります。
背表紙にはこうプリントされています。

「2007年度 Jリーグ・アカデミー育成センター
『情報共有化プロジェクト』活動報告」

JリーグはJ1、J2の全クラブに、
幼児期の子どもたちを対象にした「育成センター」を設置しています。
「世界に通じる優秀な選手を輩出すること!」が目的ですが、
各クラブが情報を共有してより効果をあげようということで
「情報共有化プロジェクト」がスタートしています。

サッカーの話題といえば、トップチームばかりに注目が集まりますが、
世界の頂点を目指すにはピラミッドの底辺に当たるこのような活動が重要なのです。

Jリーグは幼児期の指導をこう定義づけています。
「スポーツと人間教育を通じて、幅広く子どもたちの健全な発育を促す」
幼児の時からサッカーをさせているわけではないので、
誤解なきようお願いします。

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徹夜あけ

2008年03月17日 | 2008年
昨日は富士霊園にお墓参り。
夕方、インターネットで探した韓国料理レストランで会食。
「安くて美味しい」と喜ばれました。

デザートは「グルナビ」のクーポン。
意外に量の多いアイスクリームに感激。

夜は書類の作成が長引き、そのまま夜明け。
ラジオ体操の時間もとれず、ギリギリに終了。
朝一番から会議。

冷たいお弁当をつつきながら昼過ぎに終了。
下車駅構内のドトールコーヒーで「カフェラテ」を飲んで、
ようやく一息つきました。

明日はJリーグの理事会。
審議事項が少ないので、早めに終わるのか。
それとも別の話題があるのか。

年度末にかけてまとめなければならない仕事が3本あって、
ちょっとハードな日々です。

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Jリーグ・トップマネジメントセミナー プログラム2 その③

2008年03月14日 | 2008年
スパーボウルの会場となったスタジアムは、サンディエゴにあるローズボウル。
翌年(1994年)の米国ワールドカップ決勝の会場でもありました。

2002年のワールドカップ招致運動をしていた日本にとって、
決勝戦のスタジアムとはどのような施設なのかを知る上でも、絶好の会場でした。

試合開始のかなり前から、道路はすでに大渋滞。
ところがVIPチケットを購入した私たちJリーグ役員のバスは
白バイの先導で渋滞を尻目にスタジアム駐車場に到着しました。

「チケットは驚くほど高かったけど、
白バイの先導なんて誰でも経験できることではないし、
これだけで元を取ったようなもんですよね」と、一同、納得しました。

ローズボウルの収容人数は10万人といわれていますが、
実際には7万3千余(1988年の第22回実績)という規模のようです。
意外にも屋根がなく、座席はベンチ式でした。

FIFA(国際サッカー連盟)は、ワールドカップ用スタジアムに対して
基準を設けています。
2002年大会のスタジアムには、観客席全てを覆う屋根の設置が求められていました。
客席はベンチ式ではなく、1人ずつの個席でなければなりません。
その後、この基準を知って、FIFAの施設の意味を考えることになりました。

さて、試合開始。
ダラスカウボーイズ(NFC)とバッファロービルズ(AFC)の対戦です。
プレーが頻繁に中断します。
テレビCMを入れるためです。

スーパーボウルのテレビCMは、最も高額なことで知られています。
1988年の実績では、1分間でなんと135万ドル。
米国の国民的イベントならではの金額です。

会場で生の試合を見ている私たちにとっては、
試合全体が間延びしてしまって、面白さが半減という感じでした。
「アメリカンフットボールは嫌いではないけれど、これではね」と、
川淵さんも不満げ。

スーパーボウルは、ハーフタイムショーに誰が出るかという話題でも、
毎年、盛り上がります。

前半の試合が終了して選手がロッカールームに引き上げると、
スタンド下からステージが出てました。
マイクを握って歌いだしたのは、マイケル・ジャクソン(!)です。

どこまでもエンターテインメント化する米国のプロスポーツ興行。
試合はダラスカウボーイズが52対17で圧勝しました。

4ヵ月後に開幕を控えたJリーグ。
果たしてどこまでファンを楽しませることができるのか。
テレビ番組としてどれだけ価値を持たせることができるのか。
そんなことに思いを巡らせました。

ちなみにこの年(1993年)のスーパーボウルの視聴率は45.1%。
米国で最も成功しているスポーツイベントの地位が揺らぐことはありませんでした。

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ハンドボールはどうなる?

2008年03月13日 | 2008年
今日はサッカーの話題をちょっと休んで、11日の「実戦ゼミ」の話です。
テーマは「今、ハンドボールの世界では 何が起こっているのか」。

少しでもスポーツに関心のある人なら、「中東の笛」という言葉をご存知でしょう。
アジアのハンドボール界は、中東寄りの判定がまかり通っているのです。
中心人物は、クウェート王族のシェイク・ファハド・アジアハンドボール連盟会長。

ゲストスピーカーにお招きした日本ハンドボール協会の市原則之副会長によれば、
1994年の広島アジア大会の頃から、それが始まりました。
自国チームを勝たせるためには、フェアプレーもへったくれもなく、
すべてクウェート中心に事を運びます。

例えば――。

*強豪チームの主力選手のプレーに、不可解なレッドカードを連発する。
*審判を味方につけるために、あらゆる手段を講じる。(当然、色仕掛けも。)
*クウェートに不利な判定をした審判は解任する。

*ハンドボールを導入していないアフリカの国々に金銭的なバックアップをして、
IHF(国際ハンドボール連盟)のメンバーに入れる。
役員のみの登録で選手はいないが、国際舞台では心強い味方となる。
 
*他の国の理事が即座に対応できないような緊急会議を召集する。
*試合会場でのビデオ撮影を禁止する。

自国チームを勝たせるためのこうしたやり方に業を煮やした日本と韓国はタッグを組み、
昨年の北京オリンピックアジア予選を再試合に持ち込みました。

この時、日本チームの蒲生総監督が「ざまあみろ」と語ったと伝えられています。
総監督という立場の人が公に口にする言葉ではありませんが、
それほどに「中東の笛」には長く苦しめられていたということだと思います。

いくら選手が頑張ってもクウェート有利のシナリオ通りという試合に、
「選手たちは、まるでイジメにあっている子どもように
我々役員に何とかしてほしいと目で訴えていた」と市原さん。

日本が撮影した試合のフィルムを韓国がビデオに編集して
IHFやIOCの委員などに一斉に送りました。
この結果、IHFは予選を無効とし、再試合を今年1月に東京で開催しました。

これに対し、アジア連盟は再試合を無効として、
スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴しました。

オイルダラーに物を言わせ、
ファハド会長は有能な弁護士を立ててくると予想されます。
「大切なのは、試合の正常化とフェアプレーの徹底」というのが、日本のスタンス。
19日に、ジュネーブで聴聞会が行なわれる予定です。

不可解な判定をしていたドーハのアジア大会のビデオも
証拠として用意してあるそうです。

ファハド会長は、アジアオリンピック協会(OCA)の会長も兼ねる実力者。
JOCは、東京オリンピック招致運動で是非、味方につけておきたいところです。
とはいえ、「スポーツの尊厳を損なう」(市原さん)ような采配ぶりには、
やはり強く異議を申し立てるべきだと思います。

フェアプレーなくして、スポーツの発展なし!
しばらくは、ハンドボールから目が離せません。

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 ◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第190回例会◆◇◆
  「ワールドカップ南アフリカ大会とFIFAの“アフリカ戦略”」
  ◇講師:小倉純二氏(国際サッカー連盟理事、日本サッカー協会副会長)
  ◇会場:ぴあ株式会社 会議室                 
  ◇日時:2008年3月28日(金)18:30~20:30 
  ※オブザーバーでのご参加も可能です。           
                
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【株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
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「Jリーグ・トップマネジメントセミナー プログラム2」 その②

2008年03月12日 | 2008年
「スーパーボウル」のチケットは、一般には販売されていません。
米国視察ツアーの準備でJリーグ事務局に打ち合わせにいった時のこと、
「三ッ谷さん、チケットは入手できないと聞きましたよ」と言われ、一瞬あせりました。

入手できないチケットの試合の視察など、計画することはありえません。
「いえ、こちらのツテで確保したと、先日、連絡がありました」と答えたものの、
心配になってオフィスに戻り再度、現地に確認しました。

「全員の分を確保していますよ」との返事に、胸をなでおろしました。
入手したのはVIPチケットで、試合観戦のほか、専用テントでの飲食サービスや、
特製グッズなどのお土産がついています。

試合の2日前、大会ホストコミティー首脳との朝食会をセットしました。
米国最大のイベントであるスーパーボウルの招致活動は
3~4年かけて行なわれるとのこと。

具体的には、開催都市の決定権を持つNFL(プロフットボールリーグ)の
全28チームのオーナーにアプローチします。
そのために、スポンサー企業等、計500社に当たったそうです。

招致活動の凄まじさは、オリンピックの招致活動を彷彿させます。
活動の中心となるホストコミティーの役員トップ6人は、全員がボランティア。

3~4年かかりっきりになるため、会社社長など経済的に余裕がある人が
「地域のために役立つなら」と誇りを持って引き受けているようです。
国内最大のイベントとはいえ、たかがスポーツ大会のために、
これだけ熱心な取組みをしていることに驚かされました。

それにしても、中にはスポーツ嫌いの住民もいることでしょう。
「大会招致活動では、反対する人にはどのように対応したんですか」と川淵さんが質問したところ、
「住民はこぞって賛成してくれました」と、にこやかに答えが返ってきました。

「なぜなら、大会開催による地域への直接的な経済効果だけで1億5千万ドル。
地域にプラスになるのですから、反対する人はいません」と明快。
思わず私は川淵さんと顔を見合わせてしまいました。

Jリーグ開幕を4ヵ月後に控え、ブームのような盛り上がりを見せていた頃ですが、
各クラブのホームタウンでは「プロサッカーなんて」という人たちも多くいました。

「地域のために」とJリーグの理念を掲げても、
スポーツに全く関心を示さない住民が少なくない日本の現実を思い、
米国との大きな違いを痛感した瞬間でした。

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 ◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第190回例会◆◇◆
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  ◇講師:小倉純二氏(国際サッカー連盟理事、日本サッカー協会副会長)
  ◇会場:ぴあ株式会社 会議室                 
  ◇日時:2008年3月28日(金)18:30~20:30 
  ※オブザーバーでのご参加も可能です。           
                
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「Jリーグ・トップマネジメントセミナー プログラム2」 その①

2008年03月11日 | 2008年
Jクラブの経営責任者を対象に実施したこの「セミナー」の目的は
「いかにスタンドを埋めるか」「いかにファンに喜んでもらうか」について研究し、
「スタジアムを拠点とした地域密着型スポーツクラブ経営のあり方」を探ることでした。

近代ヨーロッパに生まれたスポーツは、
米国に渡りエンターテインメントの要素を大きく育て、
ビジネスとしての領域を確立させました。

「プログラム2」は1993年1月25日から2月4日まで、
プロスポーツの本場、米国に出かけての研修。
地域住民と密接にかかわりながら、いかにプロスポーツが育ってきたのか、
その歴史や背景も含め、「プロスポーツとは何か」を学ぶことにしました。

最初に足を運んだのは「インターナショナル・スポーツ・サミット」という
スポーツビジネスのコンベンションでした。
これを知ったのは、スポーツビジネス雑誌「スポーツ・インク」(今は廃刊)の広告でした。

3年前に初めて参加してみました。
日本人は私以外には一人も見かけませんでしたが、
スポーツイベントやスポーツ施設に関し、
最新の情報を得られる貴重な場であることを確信しました。

日本のJリーグにとっても、米国で最先端のプロスポーツの実際を知ることは
大いに参考になるのではないかと思って、プログラムに入れたのです。

こんなテーマが並んでいます。

<基調講演>
「プロ野球大リーグ」シカゴ・ホワイトソックス
「PGAツアー」PGA
「アトランタオリンピック最新情報」米国オリンピック委員会

<分科会>
「資格と保証:選手に対する保証」現役プロ・アマ選手によるディスカッション
「1998年 長野オリンピックのマークとテーマ紹介」
「スポーツイベントのコーポレートスポンサーシップの傾向」

「LPGA(全米女子プロゴルフ協会)の発展と展望」
「複合スポーツ施設の建設について」
「スポーツイベントとスポンサーシップの傾向」
「EC統合とスポーツマーケット」

日本からは川淵チェアマン、小倉専務理事のほか、
Jリーグ全10クラブから次の人たちが参加しました。

西垣 成美:名古屋グランパスエイト 常務取締役
山田 利郎:ガンバ大阪 取締役社長
泉 信一郎:横浜フリューゲルス 常務取締役

清水 泰男:浦和レッズ 常務取締役
牛島  洋:鹿島アントラーズ 取締役
熊地 洋二」横浜マリノス常務取締役

栗田 春雄:ヴェルディ川崎 常務取締役
西田剛太郎:サンフレッチェ広島 取締役事業部長
福田 浩平:ジェフユナイテッド市原 専務取締役
岡本 壽夫:清水エスパルス 事業部長・役員待遇

15年も前のこと。
現在のJリーグには、川淵チェアマン以下、上記の人々は一人も残っていません。
クラブの正式な社名も、その後、かなり変わっていますね。
全日空スポーツは消滅し、横浜マリノスと合併してしまいました。

それでも、この時に参加者が学んだことは
確実にリーグやクラブの運営に活かされています。

明日は、米国最大のイベント、スーパーボウル観戦の話です。
(以前もちょっと書いたかも?)

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今日は何の日?

2008年03月10日 | 2008年
ここ3回、「Jリーグ・トップマネジメントセミナー プログラム1」について
“思い出話”を書いてきました。
テーマが決まっているのは、本当にラク。

資料から引用したりして、通常の半分の時間で書き終えます。
その分、早く寝られるのが何と言ってもありがたい事です。
先週金曜日に「月曜日につづく」と書いたので、
今日は「プログラム2」に入ろうかと思ったのですが、
ちょっと中断して、「今日は何の日?」の話題にします。

世の中的には東京大空襲の日ですが、当社にとっては創立記念日。
1980年3月10日に会社がスタートしました。

原宿の竹下通り裏の住宅街にあった古びたマンションで創業。
代々木公園横の道が日曜日には歩行者天国になり
「タケノコ族」が踊っていました。

そして今日。「29年目を無事に迎えた」と一言で片付けられないほど、
これまでいろいろありました。
私だけが使っていた「スポーツビジネス」という言葉は、
今や一般名詞として使われるようになりました。

会社を長くやっているからといって、ビジネスが順調に伸びるとは限りませんが、
一つだけいい事があります。

「どこの馬の骨かわからない」という対応をされることが
ほとんど無くなったことです。
これを信用と呼ぶのかも知れません。

信用といえば、会社を作った年にこんなことがありました。
あるスポーツ新聞で、女性社長を取り上げる企画があり、
若い女性記者が取材にきました。

「企業を対象に、スポーツビジネスに関するコンサルティングの仕事をします」と
その内容やビジネスへの希望を話しました。
様々なテーマのスクラップブックを広げて見せている写真も撮られました。
翌日、もう一度、追加の取材も受けました。

しかし、結局、新聞には掲載されませんでした。
彼女の原稿を読んだ上司が、
私の仕事に疑問を抱いたのではないかと想像しています。

当時、どの会社もやっていないようなビジネスであったということが、
そうした判断につながったのではないかと考えています。

悔しい思いはありましたが、私自身、成功するか失敗するか
やってみなければ分からないと考えていたくらいですから
他人がそう思うのも無理はないでしょう。

今は、「馬の骨」扱いはなくなりました。
かといって会社の歴史の長さが、ビジネスの成果に比例するわけではありません。
29年目に入っても、仕事の取組みは全力投球です。

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第194回実戦ゼミ◆◇◆
 「今、ハンドボールの世界では何が起こっているのか」
  ◇ゲストスピーカー 市原則之氏
   (日本ハンドボール協会副会長)
  ◇会場:アーリーズテラス                  
  ◇日時:2008年3月11日(火)12:00~14:00          
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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「Jリーグ・トップマネジメントセミナー プログラム1」 その③

2008年03月07日 | 2008年
米国プロスポーツとして最も成功しているNFL
(ナショナル・フットボール・リーグ)についても研究しました。

「米国NFLに見るスポーツ興行」と題して、
タッチダウン株式会社社長・後藤完夫さんの講演です。

NFLは次のような戦略でリーグ運営をしています。

*全国に均等にチームを育てる
*リーグ内の格差をなくす
*好試合を創造し、シーズンを演出する
*収入はテレビの売上を核とし、リーグが一括しチームに均等に配分する

Jリーグは、巨人軍を頂点とする一強多弱のような組織ではなく、
実力が拮抗し競い合って全クラブで盛り上げていく組織を目指しました。
お手本はNFLです。

当時のNFLの平均的チームの収支内訳の比率はこんな具合です。(1991年実績)

<収入>
*入場料 24%
*放送権料 61%
*スタジアム関連 8%
*関連商品売上(均等配分)7%

<支出>
*選手報酬(保険、年金含む) 47%
*経費(スタジアム使用料、チーム運営費) 40%
13%が利益です。

平均のチケットは単価は25ドル。
シーズンチケットは60%を占めています。

新たなプロスポーツとしてスタートしたJリーグは、
日本のプロ野球を反面教師として強く意識していました。
親会社の経営状態が悪くなるとチームは売られる―。
これは、チームを応援してくれていた地元のファンを悲しませることになります。

チーム(Jリーグでは「クラブ」と呼びます)として組織を独立させることで、
親会社の経営にに左右されずに、地域に根を張って経営することが可能となるのです。

<プログラム1>で米国の大リーグとアメリカンフットボール、
日本の古典的プロスポーツの大相撲からいろいろ学びました。
それぞれのプロスポーツには歴史があり、様々な工夫を重ねて
多くのファンを引き付けています。

当時、川淵チェアマンはよく「いいとこ取り」といっていました。
いい事は貪欲に取り入れようという意欲に溢れていました。

プロスポーツビジネスについて座学で研究した後は
本場のプロスポーツを現地で視察するというプログラムです。

(月曜日につづく)

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◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第194回実戦ゼミ◆◇◆
 「今、ハンドボールの世界では何が起こっているのか」
  ◇ゲストスピーカー 市原則之氏
   (日本ハンドボール協会副会長)
  ◇会場:アーリーズテラス                  
  ◇日時:2008年3月11日(火)12:00~14:00          
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
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