三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

兵庫国体始まる

2006年09月30日 | 2006年
今日は兵庫国体の開会式視察とボクシングの抽選会の立会いがあります。
早朝の新幹線で、神戸に向かいました。

新神戸から地下鉄に乗ると、後ろから乗り込んできた2人連れの
年配の男性が「あっ、女性専用車両だ」とつぶやき、
そそくさと隣の車両に移動していきました。

窓に張られたステッカーには、毎日この車両が始発から終電まで
女性専用になっていると、書いてありました。
座席はほとんど埋まっていて、立っている人は数人。
座っている人をよく見てみると、
年配の女性が連れている小学生くらいの男の子を除いて
男性はいません。

私は、東京でも女性専用車両に乗ったことがありません。
しかし、全ての座席が女性で埋まっているというのは、かなり異様な光景です。
見慣れていないせいかも知れません。
究極の痴漢対策として女性には有難いのですが、
外国人には恥ずかしくて、とても説明はできませんよね。

ユニバー記念競技場のある総合運動公園駅に到着したのは
10時を少し回ったころでした。
改札を出ると、すでにデモンストレーションの出演者や観客でごった返しています。

入口では、まず金属探知のゲートをくぐります。
問題がなければ、次はバッグや手荷物を開けて
係員に中を見せなければなりません。

ペットボトルは中身を全て飲み干すか、預けて帰りに引き取るか。
持ち込みはできません。
ドイツのワールドカップの会場でも同様でしたから、
これがスポーツ大会での持ち物検査の国際基準なのかも知れません。

開会式は午後2時から。
まだ3時間半もありますが、スタジアムの中ではすでに獅子舞や大名行列など、
兵庫の伝統芸能が次々に披露されました。

獅子舞や大名行列などは珍しく、それなりに楽しめたのですが、
素晴らしかったのは、開会式直前の「式典前演技」です。

ただのマスゲームではありません。
フィールドに巨大なL字型の積み木のようなものをいくつも並べ、
クラシックバレエやエアロビクスダンスなど様々なダンスグループに混じって
真っ白なドレス姿の宝塚宙組のメンバーも加わってて踊るさまは、圧巻でした。

いよいよ開会式ということろで、西ノ宮の中央体育館に移動しなければなりません。
ボクシング競技の抽選会の立会いです。
館内に入ると、すでにボクシングのリングが2面、設置されていました。

監督会議をしている横で、私を含めて3人の国体委員が手分けをして
少年、成年の各種目の組合せ番号を引きます。
4時から1時間ほどで終了し、今、新幹線の中でパソコンを出して
このブログを書いているというわけです。

帰宅は10時過ぎになりそうです。
今日が締め切りの講演会のレジュメをまとめようか、
それとも持ってきた小説でも読もうかと迷いつつ、
結局、ブログを書き始めました。
皆さんをがっかりさせては申し訳ないですから。

レジュメを送付する担当者は、土日は休みのはず。
ということは月曜の朝一までにメールで送ればいいかな、と
自分の都合のいいように勝手に解釈して、
家に着いたらこのブログをアップし、
「チャングムの誓い」を見て寝ることにします。

株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
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ボクシングの抽選会

2006年09月29日 | 2006年
明日から兵庫で国体が始まります。
高校野球では早実の斎藤選手がまた雄姿を見せてくれるというので
例年になく国体に注目が集まっていますね。

私は午後5時から行なわれるボクシングの抽選会に立ち会わなければなりません。
手渡された書類によれば、次のような抽選方法です。

抽選台3台、抽選人(日本体育協会)より。
当日、検診・計量にパスした選手を、階級ごとにトーナメント表および
トーナメント掲示板を用意し、監督会議にて選手の確認を行い
抽選棒により同時進行で行なう。
少年8階級、成年8階級の順に行なう。

最初の文章がちょっとおかしい日本語ですね。
抽選台というのが3台準備されるようです。
抽選人とは、日本体育協会から派遣される国体委員のことです。

そのうちの1人が私です。
抽選台1台に国体委員が1人ずつついて、「抽選棒」を引くようです。
計量は試合が迫った時点で行なわれるので
他の競技のように、何日も前に原宿の岸体育館で抽選会を開催することはできません。

明日は、ちょうどお昼にユニバー記念競技場で開会式があるので、
それも見てこようと思います。
11時までには会場入りをしなければならないので、朝は4時起き。
ということで、今日はこのあたりで失礼します。

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書類だけの委員会

2006年09月28日 | 2006年
昨年の岡山国体で、福井県テニス協会が無資格の2選手を県代表で出場させました。
選手は資格が無いことを知っていたのですが、
県テニス協会の副理事長が「問題ないから出場するように」といって
書類を偽造して出場させました。

この選手たちは、大学の都合で県大会には出場できなかったのですが、
もともと実力があり、ブロック大会で勝って国体に出場し、
準優勝の成績を残しました。

毎年、開催県だけが騒いでいるように見える国体は
「もう、やめたら」などとよくいわれます。
開催県の総合優勝が続くことで「面白みに欠ける」と長く不評でした。

とはいえ国体があるからこそ、
各自治体は地元選手の強化費を予算に計上するのです。
国体が無くなれば、「我が県のために」頑張る選手はいなくなりますから
予算手当の必要はなくなり日本の強化システムは崩壊します。

各地域の強化担当者はそれだけ国体の重みを実感しています。
国体で成績が悪ければ、直ちに強化費が削らます。
そんなことで「我が県のために」というプレッシャーは、
私たちの想像をはるかに超えるものがあるようです。

副理事長は、「強化にかなりのお金を使ったので、
それなりの成績を残さなければならない」と考え、
絶対にやってはいけないことをしてしまいました。

周囲の期待に耐えかねての“出来心”だったのかも知れません。
国体委員としてはそんな状況を理解することはできますが、
無資格者を偽って出場させたとなれば、許されることではありません。

数日前、日本体育協会の国体委員長から速達が届きました。
国体委員として、この件をどう考えるかを問う内容でした。
早急に結論をださなければならない案件のため
委員会を開くかわりに文書で検討するというものです。

選手たちが資格がないことを副理事長に伝えたにもかかわらず、
副理事長が出場を促したということで、
私は「責任は副理事長にあり、選手にはない」と記述しました。

昨年の国体成績については、福井県のテニスの成績を抹消し、
総合成績からもその分を差し引いて訂正する—-という意見です。

実際の会議の席であれば、出席者の顔が見え委員会全体の雰囲気がわかるのですが
デスクのところで一人、書類を読んで賛否を決めることは何となく不安でした。

しかし、今朝の新聞を読んで、国体委員会としての最終決定は
私の考えと同じだったことを知りました、
大勢につくことをよしとしているわけではないのですが、
なぜかホッとしました。

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デジタルより紙

2006年09月27日 | 2006年
毎日、いろいろな郵便物が届きます。
整理に手間取るのが刊行物で、ついデスクの脇に積み上がります。
今週どといた雑誌類と表紙にある見出しをご紹介しましょう。

◇JFA news (日本サッカー協会機関誌)9月号
 新生日本代表、U-21代表始動
 小野剛新技術委員長インタビュー
 反町康治U-21日本代表監督インタビュー
 夏の各種大会を振り返る
 ⇒サッカー協会の動きを知るのに役立ちます。

◇月刊体育施設 2006年10月号 スポーツ施設&マネジメント情報誌
 (財)日本体育施設協会創立40周年特別企画
 ますます身近になったフットサル
 プール事故対策ぞくほう関係省庁が連絡会議を設置
 連載 指定管理者制度の現状と課題
 ⇒スポーツ施設に関する専門誌として定期購読しています。
 
◇女子体育 2006年10月号
 からだ・こころ・ゆさぶる 動きを捉える目
 社団法人日本女子体育連盟編集
 ⇒ダンスを専門とする女性研究者の組織の機関誌です。
  女性スポーツに関する団体として最も歴史があります。

◇月刊フィットネスジャーナル 10月号
 ゆるめて動くトレーニング
 COUNSELING 女が自立すると夫とうまくいかない?
 EAT 変幻自在のヘルシーハンバーグ
 EVENT こどもチャレンジカップ東京大会
 EXERCISE デトックス&リラックスでエクササイズ効果UPのリンパ・エクササイズ
 ⇒フィットネスインストラクター向け雑誌。
  編集長の信藤直樹さんに当社のマーケティング研究会で
  講演をお願いしたことがあります。

◇Sport Management 会報13、14合併号
 日本スポーツ産業学会スポーツマネジメント分科会
 ⇒私が会員になっている学会の機関誌です。
  この分野では私も専門家ですので、大学の研究者がどのようなテーマで、
  どこまで情報を集めているかを知るために入会しています。

◇財界 2006年10月10日
 新日鉄三村明夫は 鉄鋼世界一ミタルの買収旋風にどう立ち向かう?
 「日本のエネルギー戦略に必要なのは安全保障論だ」
  インタビュー メルシャン取締役相談役 鈴木忠雄
         ビックカメラ社長 宮嶋宏幸
 ⇒財界研究所社長の村田博文さんは、産経新聞時代の同期です。
  20代後半に転職して、まるでお祖父さんの世代の経営者たちを相手に
  「がんばっているな~」と感心したものです。

とりあえず斜め読み程度しかできませんが、割によく読むのがコラムと編集後記です。
それ以外の役立ちそうな記事は、新聞記事のスクラップに貼ります。

ジックリ読むのは、必要があってスクラップを取り出した時です。
自分でいうのも何ですが、我ながらよくチェックしたものだと感心します。
会社の財産は、日々こうして新聞や雑誌から取捨選択したスクラップです。

今はインターネットで何でも簡単に調べることができますが、
私にとって信頼のおける情報は、やはり紙に印刷されたものです。

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東京オリンピック招致の看板

2006年09月26日 | 2006年
JOC(日本オリンピック委員会)は、
2016年の夏季オリンピック招致委員会の事務総長に
ミズノ会長の水野正人さんを起用しました。

私が水野さんに初めて会ったのは、30年以上も前のことです。
日立の女子バレーボール部の取材にいった時、
体育館のコートの後ろでボールボーイをしていました。

ゴルフの樋口久子がアメリカのツアーに参戦した時は
車を運転して一緒に大会を回ったと聞いています。
スポーツ用品メーカーというのは、日々のそのような付き合いで
コネを作っていくことを知りました。

Jリーグ元年は、全チームのユニフォームがミズノ製でした。
開幕直前、ミズノはこんなテレビコマーシャルを流していました。
とんねるずの2人が「早く始まれ! Jリーグ」と歌うものです。

米国留学の経験のある水野さんは英語が堪能です。
「『Jリーグ』と歌うときの『リーグ』が『R』の発音になっているのが
気に入らなくてね」とこぼしていました。

『リーグ』のつづりは『League』なので、
『L』の発音でなければならないというのです。
右手にはいつも出身大学のカレッジリングをはめています。

毎年、クリスマスカードと年賀状をいただきます。
クリスマスカードは英文で、年賀状は日本語で。
仕事で回った海外でのエピソードや家族のことが、
自筆のイラスト入りで詳細に書かれている楽しい文面です。

IOC(国際オリンピック委員会)環境委員会委員としての実績もあります。
ビジネスを通じて世界の舞台でも活躍してきた実績の持ち主。
6月に社長の座を弟の明人に譲ったばかりです。

63歳には見えない若々しさと、大阪商人の人懐こさで
大いに活躍されることでしょう。

(かといって、私がオリンピックの東京招致に
賛成しているわけではありませんんので、念のため。)

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ミュンヘンの男子バレー

2006年09月24日 | 2006年
金曜日に会った経済産業省のF課長は、なかなかのスポーツ好き。
「物心ついたときの最初のオリンピックはミュンヘンでした。
金メダルは男子バレー、体操は月面宙返りの塚原、水泳は田口と青木でしたよね」。
その通りです。よく覚えていますね。

「この前、NHKの衛星放送でミュンヘンの男子バレーの番組をやっていましたよね。
東京オリンピックから8年がかりで金メダルを取る話は、凄いですよね。
僕は子供の時にテレビで『ミュンヘンへの道』を見てました。

男子バレーはミュンヘンオリンピックの時に、ホームゲームのようにするために
日本人の指導者を西ドイツ監督として送り込んでパイプを作って
日本代表の試合を何度もやって向こうにファンを作るんですよね」。
ああ、加藤明さんですね、西ドイツに行かれたのは。

「オリンピックの時は、西ドイツの人が日本を応援していて、
アウェイなのにホームのような会場で金メダルを取ったんです。
松平監督があそこまで戦略的にやっていたんですね。
今なら当たり前のように考えられますが、あの時代に、ホントにすごいですよね」。

打合せが終わるとちょうどお昼時だったので、
私たちはビルの地下にあるイタリアンレストランで一緒に昼食を取りました。
F課長はピザを食べながら、楽しそうに話を続けます。

「ところで三ッ谷さんは、どんな経歴なんですか」。
おっと、私に話題が振られてきました。

役所の中にあるレストランは、何故かとても安いですね。
私は680円のペンネアラビアータつつきながら、
大学を卒業して産経新聞に入り、社会部からサンケイスポーツに移り
ちょうどミュンヘンオリンピックの時にバレーボールを担当していたこと、
フリーになってオリンピックなどを取材して原稿を書きまくったけれど収入は十分でなく、
企業対象の調査やコンサルティングを新たな仕事とするために
今の会社を作ったことなどを話しました。

F課長の話で思い出したのが、NHKの番組です。
甥が録画してくれたビデオを見るのを忘れていました。
今日は時間があったので早速、見てみました。

東京オリンピックで銅メダルを取った全日本男子チームは
金メダルを目指すために、世界に通用する大型選手育成に取り組みます。
当時、「ウドの大木」などといわれるくらい長身選手は多くを期待されていませんでした。

その常識を覆す戦略で集めたのが、無名の大型選手、大古、横田、森田です。
いずれも193センチ。ミュンヘンでは25歳を迎えます。
常識にとらわれない戦術を編み出し、
アクロバットのような練習メニューを開発して、大型選手の機敏性を高めました。

「常識の延長線上には、当たり前のことがあるだけ。
世界一は非常識の延長線上にしかありません」。

松平さんの言葉には、やはり説得力があります。
監督の戦略の緻密さと行動力、そして厳しい練習に耐えた若い選手たちの姿に
改めて感動し、涙が出ました。

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チャングムの誓い

2006年09月23日 | 2006年
テレビはニュースくらいしか見ないのですが、
土曜日の夜は「チャングムの誓い」を楽しく見ています。
ご存知かと思いますが、以前はNHKの衛星放送で放映されていました。

1年ほど前のこと、Jリーグの男性理事2人が延々と“チャングム談義”に
花を咲かせていました。
チェゴサングン、ハンサングンなどと紛らわしい名前を次々に口にして
「チャングムもいいけど、ハンサングンがいいよね。
とにかく出てくる女性はみな美人なんですよ」と嬉しそう。

私はこの春から見始めたのですが、その言葉どおり、
これでもか、というほど美人女優がでてきます。
さすが美容整形大国! 
美人ばかりでちょと不自然じゃないですか?

友人宅のパーティーで、「最近読んだ面白い本」について
話をしていた時のことです。
「宮城谷昌光がいいですね。
古代中国が舞台の小説なんですがどれもすごく面白い」。

Mさんが絶賛するので早速、何冊か読んでみたのですが、
登場人物の美女が、ストーリーにしっくりはまらないのです。

よく考えてみたら、この本を勧めたMさんは中年の男性です。
美人ならどこに出てきても良い、というのが
男性の感性なのかも知れませんね。

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全クラブの経営状況公開

2006年09月22日 | 2006年
今週火曜日にJリーグ理事会で決まったJ1、J2全クラブの
昨年度の経営状況の初公開は、各新聞とも翌日の紙面で取り上げてくれました。

産経新聞ではスポーツ面のほか、総合面で10段組の大きな解説記事を載せていました。
一番目立つ横見出しは「J1、J2合わせて11クラブが赤字」。
ああ、やっぱりJリーグのクラブ経営は大変らしい、と思った読者も多かったかと思います。

Jリーグの理事の立場からいえば、J1、J2の30クラブのうち
赤字の11クラブを見るのではなく、残る19クラブが黒字である事実のほうを
見て欲しいと思いました。

一方、縦見出しでは「経営開示 画期的な試み」
別項で「プロ野球は一部 ガラス張り必要」とあり
6年がかりでクラブの理解をとりつけて全てのクラブが公表したことを
それなりに評価してくれているようで、ちょっと安心しました。

13年前に開幕したJリーグは、異常なほどのブームを巻き起こしましたが
成功するか失敗するかもわからず、不安な中での船出でした。
プロ野球のように親会社に頼ることなく、
株式会社として独立採算を目指す方向を示したものの、
日本にはお手本がなく各クラブは試行錯誤をしながら経営に取り組んできました。

その結果「30クラブ中、約3分の2の19クラブが黒字」になりました。
立派だとは思うのは、私だけでしょうか。

日経新聞のスポーツ面は6段の扱いです。
「J30クラブ経営情報開示 浦和、営業収入トップ
クラブ間格差拡大 トップは58億円 投資効果あり?」
こんな見出しの記事は、日経新聞らしい切り口でした。

今後、注目すべきは、他の全てのクラブが公開している広告料と入場料の収入を
東京ヴェルディがいつ公開するかということです。

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オリンピックとスポーツマーケティング

2006年09月21日 | 2006年
今日は当社マーケティング研究会の第181回例会でした。
例会は奇数月の第3木曜日の夜に開催しています。

「スポーツマーケティング最前線――オリンピック支援と企業活動」というテーマで
松下電器のスポーツマーケティング室チームリーダー深田昌則さんにご講演をいただきました。

オリンピックが企業スポンサーを募るようになったのは、
1984年のロサンゼルスオリンピックからです。
松下はこの大会から夏と冬のオリンピックで、
日本企業唯一のスポンサー(TOPスポンサー)となっています。

世界的なスポーツイベントといえば、サッカーのワールドカップもあります。
スポンサーにとって、オリンピックとサッカーはどう違うのでしょうか。
「オリンピックは全世界の国が参加するイベントですが
ワールドカップは選ばれた国しか参加しない。
つまり出場していない国にはアピールできないということです」。

より多くの国にアピールしたい同社にとっては、
多くの国が参加するオリンピックの方が良いということです。

「それにサッカーは、対戦国同士の選手が乱闘騒ぎを起こしたり
フーリガンというマイナスのイメージもあって、企業にとってはリスクになります」。

オリンピックは平和の祭典と呼ばれています。
「スポーツを通して企業価値を上げる」ことを目的としている松下は
イベントの出場国数やそのスポーツが持つイメージを非常に重視しています。

スポーツマーケティングの面から見ると、
「日本は非常に遅れており、さらに戦略的にも工夫が足りない」。
理由は2つあります。

その1.スポーツ団体が旧態依然とした組織で、企業の要望に対応できない。
その2.広告代理店は電通と博報堂の2社に独占されてほとんど競争がなく、
それぞれの提案には斬新なアイディアはほとんど盛り込まれていない。

では、スポーツマーケティングが進んでいるのはどこなのでしょうか。
「IMGは非常に進んだ事業展開をしていますよね」。
久しぶりに聞くIMGの社名。
米国のスポーツマーケティングは、相変わらず日本の前を走っているようです。

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都立高校アンケート

2006年09月20日 | 2006年
「都立高校に関する都民意識調査」というアンケートが送られてきました。
当社でもよく調査研究事業でアンケートを実施しますので、
こちらが頼まれたときは協力するようにしています。

開けてみると、「企業用」と書いたアンケート用紙。
15ページにわたって34問もあります。
何だか「めんどうくさそう~」。

最初の設問。
「貴社では高校卒業者の採用を行なっていますか?」
「はい、の場合、採用している高校の学科は何ですか?」
そうか、企業はどのような人材を望んでいるのかを聞きたい、ということらしいです。

さらにこんな設問の項目が並んでいます。
「都立高校改革についてお聞きします」
「新しいタイプの高校の設置についてお聞きします」。

それぞれに短い説明がついています。
都立高校改革推進計画、進学重点校とは、
エンカレッジスクールとは、進学型専門学校とは・・・。

「都立高校改革推進計画新たな実施計画」という12ページの冊子も
同封されていました。
アンケートに答える前にこれを読めということのようですが、
ホント、時間がかかりそうなので、明日にまわすことにしました。

私は都立高校出身なので、都立高校の改革については
それなりに関心を持っています。
高校在学中は、学校群制度がスタートすることが決まり、
ホームルームの時間に「学校群反対」を決議したりしました。

学校群制度は廃止されましたが、新たな改革が始まっているようです。
高校の仲間が集まると、最近はそれが話題になります。
私の高校は目黒区にある都立大学附属高校といいますが、
一時は「柿の木坂高校」という名前になるというウワサがありました。

「テレビドラマの高校じゃないんだから」とみな不満でした。
その話がなくなり、中高一環高校ということになりました。
桜修館中等教育学校というのだそうです。
柿の木坂高校より名前はよさそう。

いずれにしても、一生のうちでも最も多感な時期が高校時代です。
もし私が別の高校に通っていたら、
今とは全く別の精神構造をもつ大人になっていたと思います。

それほど重要な意味を持つ3年間の教育は、
単に企業が望む人材育成の場というだけでなく、
生徒たちが人間性を育てることのできる場でもあるべきでしょう。

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イケメンイレブン

2006年09月19日 | 2006年
今朝の日刊スポーツに、「Jリーグのイケメンイレブン」という記事が出ていました。
日本代表U-21候補に初めて選ばれた大宮アルディージャの田中輝和選手がイケメンなので、
それに関連してついでにイケメンのイレブンを予想してみました、というような扱いです。

顔ぶれはこうです。櫛野亨(千葉)、家永昭博(G大阪)、宮本恒靖(G大阪)、
増嶋竜也(東京)、田中輝和(大宮)、藤本淳吾(清水)、福西崇史(磐田)、
長谷部誠(浦和)、星大輔(京都)、カレン・ロバート(磐田)、永井雄一郎(浦和)

わざわざ「独身」「既婚」の記述もあります。
宮本、福西が既婚、残りは独身です。

この記事で思い出したのが、オリンピックの期間中によく新聞紙上で企画される
「大会の美人選手」特集。
私が新聞社にいたころ、女性の先輩記者が皮肉っぽく
「美人特集をやるなら、美男特集もやったら」といっていました。

時代は変わって、ついに美男特集の登場です。
男女平等がまた1歩前に進んだといえるでしょう。

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半世紀前の渋谷

2006年09月18日 | 2006年
JR原宿駅からNHKの横を通って東急百貨店本店まで歩いて30分足らず。
今日は友人たちを連れて歩きました。

私が小さい頃、米軍のワシントンハイツがありました。
金網の向こうは緑の芝生が広がり、
三角の屋根を乗せた家がぽつぽつと建つ別世界でした。

1964年の東京オリンピックの際に日本に返還され、
その地域にオリンピックプールやNHK、渋谷公会堂、
渋谷区役所などができました。

私が通った小学校は渋谷公会堂の裏に移転し、
その跡地に東急本店ができました。
「えー、東急本店のところに小学校があったの?」

今でこそ周りは飲食店などのビルが林立して賑わっていますが、
小学校のころは、校門の前に文房具屋さん、写真屋さん、
肉屋さんなどがある程度でした。

そんな話をしていると、「それっていつのこと?」と聞かれました。
数えてみると、50年前の話。
半世紀も前の渋谷の話なのです。

まさにおばあさんが懐かしく語る昔話。
月日のたつのは、本当に早いものです。

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兵庫国体の歌

2006年09月17日 | 2006年
30日から開催する「のじぎく兵庫国体 開・閉会式入場券」が送られてきました。
日本体育協会の国体委員として、
この日の夕方に行なわれるボクシングの抽選会に立ち会わねばならず、
どうせ兵庫に行くのであれば、開会式を視察することにしたのです。

最近のスポーツ大会は、身分証を首から下げることが多いようですが、
この「入場券」も、ヒモのついた透明ケースに入れるようになっています。
表には「大会役員 総務委員 三ッ谷洋子」と印刷されています。

名前の下にはバーコード。
多くの役員がかかわる大会といういことで
名簿はバーコードで管理されているようです。

裏には開・閉会式の日付、場所などのほか、最下段には記入欄。
「氏名」「血液型」「緊急時連絡先電話番号」
表に名前があるのに、何故ここにまた氏名を書くのでしょうか。

さらに血液型と緊急連絡先の電話番号・・・。
天変地異を想定しているのでしょうか。
いや、もしかしたらこれは選手たちの入場券と同じ作りで、
そのまま役員用として使われているので、
このような表記なのかも知れません。

国体の競技日程や会場についてのハンドブックと、
「ふるさと兵庫」という歌のCDも同封されていました。
ケースにはこう書かれていました。

「昭和55年、紙ふうせんの後藤悦次郎さんから兵庫県に寄贈された曲です。
・・・・開会式では県旗の掲揚の際に演奏されるので、一緒に歌いましょう」

東京から出かけていく私に、一緒に歌いましょうといわれても・・・ね。

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神主さんの言葉

2006年09月16日 | 2006年
●すべてにおいて循環とバランスが大切なのです。
宇宙には無数の星がありますが、
これらは互いのバランスで小宇宙がつくられて、
またその小宇宙が無数の小宇宙とバランスを取りながら回転して、
周回軌道も際限なくぐるぐると回り続けています。
それは経営にもいえることです。
お金も循環させることが大切なのです。

●「501」の企業家支援では、出資という形で支援することがあります。
その場合、出資するかどうかを決めるとき、
その人の能力というのはあまり問題にしません。
投資の条件は、事業を起こしたいという人の「意欲」につきます。

●「新潟がんばれ」とアルビレックスを応援する声は
実は、新潟の人たちが自分たち自身を応援する声でもあります。
だからサッカーを見に来ると元気になれるのです。

アルビレックス新潟会長の池田弘さんの著書
「神主さんがなぜプロサッカーチームの経営をするのか」を読んで
印象に残ったところを書き記してみました。

池田さんとは以前からJリーグの理事会などでもよく話をしますが
この本を読んで、ソフトな語り口の裏にある経営者としての哲学や理念を
理解することができました。


株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
  http://www.sports-21.com 
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広島市新球場設計コンペ

2006年09月15日 | 2006年
今日は嬉しいニュースです。
私がかかわっている広島市新球場設計案が
コンペの一次選考を通過したのです。

審査経過については報告がなかったので、
もしやと思いインターネットで検索してみました。
さすがIT時代ですね、広島の地元紙である中国新聞のオンライン版に
ニュースが掲載されていました。

それによると、国内外から21作品の応募があり、
一次選考で4つに絞りまれました。
委員長は池原義郎早稲田大名誉教授です。
選考の視点は、「パターン化を脱却した新鮮さ」や
「広くない建設予定地の有効活用など」とあります。

通常、このような設計コンペではもう少し応募数が多いのだそうですが、
期間が短かったためか予想を下回りました。

とはいえ「大変に力作が集まった」という委員長のコメントがあり、
ちょっぴり胸を張りたい気持ちです。
公開プレゼンテーションは28日正午からです。

広島国際会議場で行なわれ、翌29日に発表となります。
私はプレゼンテーションにはいきませんが、
担当者が、市民の野球場に対する私の熱い思いを
代弁してくれるはずです。

2週間後の結果を(期待して?!)お待ちください。


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