三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

「なぜ女は昇進を拒むのか」

2009年08月31日 | 2009年
「男性」のことを話題にしたので、今日は「女性」です。
スーザン・ピンカー著「なぜ女は昇進を拒むのか」

2週間ほど前、日経新聞読書欄で
こんなタイトルの本が介されていました。

長谷川眞理子さん(総合研究大学院大学教授)による紹介文から
気になった部分を引用します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 著者の主張の本筋は、男と女は異なる存在であり、
 幸せの感じ方も、人生に望むものも異なる、ということだ。

 著者が接してきた多くの人々の人生、彼ら自身が語る「自分観」が、
 まずは男と女の違いを雄弁に語る。

 最近の欧米で行なわれたあまたの社会調査が、
 才能があっても、機会を与えられても、
 女性は男性と同じ人生の選択をしないことを、
 説得力を持って示している。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

確かに、私から見ても女性と男性では
生活や人生において、
重要だと感じるものが違うように思います。

女性は出世や名誉といったことには
男性ほど関心がないようです。
私自身も全く興味がありません。

日本のスポーツ界を見渡すと、
未だに組織のトップに女性の姿を見ることは、
ほどんどありません。

このような女性ならではの特質があることも理由のようです。
女性が増えない理由の一つが分かった気がします。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
 地域づくりアドバイザー
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日本の男は異常?

2009年08月28日 | 2009年
執拗に女子選手だけを追うカメラマン。
下半身だけにレンズを向けるカメラマン。
室内のスポーツなのに210ミリの長い望遠レンズを使うカメラマン。

こんなカメラマンは「盗撮」と見なされます。
バレーボール、水泳、体操の各団体では、
大会時の写真撮影は事前の取材許可申請が必要です。

当日は取材許可証やビブスを身に付けなければなりません。
競技によっては撮影場所も厳しく決められ、
選手の家族や友人が撮影することは禁じられています。

昨日のWSFジャパン第6回勉強会
「盗撮問題を考える ―女性スポーツの現場から」では
バレーボール、水泳、体操の各協会から
このような報告がありました。

水泳と体操は特に5年前から盗撮の撲滅に取り組んできました。
驚いたことに、このような盗撮が問題になるのは
日本だけだそうです。

「外国では聞いたことが無い」(バレー)
「裸になる更衣室やマッサージエリアでも、男女一緒は当たり前」(水泳)
「国際連盟やアジア連盟主催の大会では、規制は一切なく撮影は自由」(体操)

という具合で、こんな感想や意見が続きます。

「裸に対する考え方が日本と外国では違うのでしょう」(男性)
「日本の男性が異常ということなのかも知れませんね」(男性)

打ち上げの席で、日本男性の“特殊性”に話は広がります。

「電車の女性専用車輌というのもおかしい。こんなのは日本だけ。
やっぱり日本の男は異常なのかなあ」(男性)

「でも、女性専用車輌の雰囲気もなんだか異様です」(女性)
「といっても、満員電車は痴漢ばかりでしょ」(女性)

「冤罪にならないようにするために
毎朝、手のやり場まで気をつけるのは大変なんだ」(男性)

ついに痴漢談義になってしまいました。
閑話休題。

いずれにしても盗撮をなくすためには
「スポーツ界全体としてスポーツ盗撮の撲滅を訴え
社会的にスポーツは罪とう考え方を啓発していく」こと。

これは遠藤幸一さん(日本体操協会常務理事)のお話の結論です。
私も強くそう思います。

この問題はしばらくの間、
WSFジャパンでも考えていきます。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
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盗撮撲滅の方法は?

2009年08月26日 | 2009年
ここ2週間ほど前から急にアクセス数が増えています。
一体どんな方が読んでくださっているのでしょうか。

サッカーの話題を持ち出すと必ずアクセス数が増えるのですが、
最近はそれほど頻繁に取り上げているわけではありません。

一昨日の「女性スポーツと盗撮」は
アクセス数が通常より70ポイントも増えました。
新たに70人の方がアクセスしてくださったわけです。

何か別のものを期待して、
ガッカリした読者がいらっしゃるかも知れません。

今日は「女性スポーツの盗撮の現状」の下調べとして
グーグルでキーワード検索をしてみました。

「盗撮」と「競技名」の2つのキーワードを入れて
競技別に検索した結果は、次のようになりました。

◇体操(新体操を含む) 46万7千
◇水泳(シンクロナイズドスイミングを含む) 20万7千
◇バレーボール(ビーチバレーを含む) 16万
◇スケート(フィギュアスケートを含む) 7万6千
◇レスリング 5万5千

あまりの数の多さに驚くばかりです。
最多の「体操」がなんと46万7千件ですよ。

「盗撮」事件の記事も散見されますが、
大半は盗撮した映像を紹介したり、自慢したりというものです。

一旦インターネットで流された映像は
世界中に無限に広がっていきます。
被害者はスポーツをする女性なのです。

盗撮を撲滅するにはどうしたらよいか―。
明日のWSFジャパン勉強会で、
講師や出席者と一緒に考えてみます。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
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メダル至上主義

2009年08月25日 | 2009年
ベルリンの世界陸上が終わりました。
女子マラソンの尾崎好美選手は2位。
男子子やり投げの村上幸史選手は日本史上初の3位に入り、
日本選手がこの種目で世界と戦える希望をもたらしました。

と、ここまで読んでこられた方は、
「?」と思われたかも知れません。

皆さんの記憶には、女子マラソンが「銀メダル」、
男子やり投げが「銅メダル」と
刷り込まれているのではないでしょうか。

新聞も、テレビやラジオも「メダル」「メダル」の大合唱でした。
オリンピック評論家の伊藤公さんは
「メダルで順位を表すのは、
もともとオリンピックだけなんだけどなあ」と嘆息しています。

オリンピックのメダルは、オリンピック憲章と細則で
大きさや素材がきちんと決められています。
1位「金」、2位「銀」、3位「銅」と分かりやすい表現ですが、
今回の世界陸上では強豪選手が出場していない種目もありました。

世界のトップレベルがズラリと顔をそろえるオリンピックと、
他の国際大会とでは、大会としての重みが全く違います。

「メダル」の表現に惑わされずに、
選手の力量や記録に注目するのが
真のスポーツファンです。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
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女性スポーツと盗撮

2009年08月24日 | 2009年
タイトルを書くだけでも気が重くなってきます。
以前から、スポーツ大会で報道カメラマンとは全く異なるタイミングで
カメラのシャッターを切る“観客”がいました。

選手たちが不審な行動に気付いて
「ヘンな人がいる」と騒ぎになることも、珍しくありません。

より悪質に、より深刻になってきたのは、
ウエアの下まで透視できる
赤外線カメラの登場からではないかと思います。

インターネットの普及で
誰もが気軽に映像を公開できるようになったことで
一層、拍車がかかっているように見えます。

「プールで盗撮された自分の映像が
知らないうちにビデオで流布しているので困っています。
警察に相談してもらちがあきません。
どこか相談に乗ってくれるところはありませんか」

半年ほど前、私が代表を務める
WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)
こんな電話がかかってきました。

また、ある女性アスリートのマネジメント会社の人から
悩みのメールも届きました。

「選手の写真がいかがわしい雑誌に掲載されて
出版社に抗議したんですが、
読者のニーズがあるといって改めてくれません。
何とかならないものでしょうか」

盗撮は通常の犯罪行為とは異なり、
事件性を立証するのが難しいとされています。
しかし、その行為は女性の尊厳を傷つけるだけでなく、
スポーツを冒涜するものです。

スポーツ現場の盗撮について、
スポーツ団体はどのような防止策をとっているのでしょうか。
WSFジャパンの「勉強会」でこのテーマを取り上げることにしました。

概要は次の通りです。

〔タイトル〕「盗撮問題を考える -女性スポーツの現場から」
〔日時〕8月27日(木)18:00~20:00
〔会場〕日本スポーツマンクラブ 
    渋谷区神南1-1-1 岸記念体育会館1階
    電話:03-3481-2420

〔ゲストスピーカー〕
 (財)日本体操協会常務理事・遠藤幸一氏
 (財)日本水泳連盟常務理事・安部喜方氏
 (財)日本バレーボール協会理事・小島和行氏

〔参加費〕会員500円 非会員700円
〔申込先〕WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)
     電話:03-5490-7811(スポーツ21内)
        03-5490-1877(直通)

※参加をご希望の方は、事前にお電話でお申し込みください。

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 三ッ谷 洋子
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英国ラフバラ大学

2009年08月21日 | 2009年
初めて聞く名前ですが、
2012年のロンドンオリンピックに向けて
日本選手はこの大学の施設で事前合宿をします。

ラフバラ大学ニュースによれば
日本の選手たちを温かくむかえることができるように
大学ではスポーツ・ディベロップメント・センターや
ケータリング会社のImago社のスタッフなど60人以上が
日本の文化や言葉について勉強しているそうです。

大学の設立は1909年。
ちょうど100年前ですね。
現在、250名以上の国際レベルのアスリートが
在籍しています。

北京オリンピックでは、
現役学生と卒業生を合わせて56人が出場しました。

モスクワ、ロサンゼルス両オリンピックの陸上1500m金メダリストで、
ロンドンオリンピック組織委員会のセバスチャン・コー会長も卒業生です。

大学としては2008/2009年の英国「University of theYear」に選ばれ、
スポーツの面で最も高い評価を受けています。
一体、どのようなことが評価されているのでしょうか。

「スポーツの法政」が参考にすべきことがいろいろあるはずです。
機会があれば一度、訪れてみたいと思います。

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 三ッ谷 洋子
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映画のネット予約

2009年08月20日 | 2009年
しばらく会っていない友人を誘って、
映画を見にいくことにしました。

1週間ほど前にインターネットで「混み具合」をチェックしてみたところ、
午後7時の回は「3時間待ち」とあります。
いくら何でもそんなに待ちたくありません。

そこでチケットをインターネット予約してみました。
座席も指定でき、上映15分前までにいけばいいのです。
これならギリギリまで食事もできそうです。

渋谷のBunkamuraル・シネマで上映中の
「クララ・シューマン 愛の協奏曲」。
隣で「ココ・シャネル」もやっています。

音楽かファッションか、それがモンダイダ?
友人はちょっと元気がない日々を過ごしていたようなので、
音楽が楽しめる方にしました。

せっかくの夏なので、腹ごしらえは東急本店屋上のビアガーデンへ。
植木も売っているので、緑もあっていいかな、と思ったのですが、
ビアガーデンのテーブルと椅子が
予想以上にスペースを埋めています。

ちょっとガッカリですが、まあ、いいか、と腰を下ろしました。
大ジョッキはやはりサイズは大きい。
ピザにサラダにソーセージと、よくあるメニューです。

バンドが入っていて、これは予想外。
下手な女性ボーカルに興醒めしましたが、
ビールが美味しく飲めたので、まあ、いいか。

レシートを見ると、値段も予想以上に高め。
次回は下の階のレストランにします。

さて、ル・シネマ。
上映17分前に受付にいって予約番号を告げます。
「お待ちしておりました」と随分ていねいな対応。
「3時間待ち」というには、人がまばらです。

予約した席には白いカバーがかかっています。
私の席は前から6列目の真中。
ほかにポツりポツりと白いカバーの席が目に入りました。

結局、3割ほどの入り。
「予約しなくてもよかったかな~」と損した気分。
とはいえ、確実に座れるのは便利なシステムではあります。

料金は、当日一般1,800円のところ1,700円。
ただしシニアの場合1,000円で済むところも1,700円となりますので、
還暦以上の方はよく考えてから予約しましょう。

肝心の映画の話ですか?
それはコチラをどうぞ。
感想を一つだけ。

クララが夫に代わって立派に指揮をして、
「女がやるのか」と不満を示した人たちを納得させた場面に、
同性として大いに誇らしさを感じました。

ちなみにこの作品の監督は、
クララを生涯ささえたブラームスの叔父の末裔で、
1940年生まれのヘルマ・サンダース・ブラームスという女性です。

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 三ッ谷 洋子
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面白い人生

2009年08月19日 | 2009年
最後の資料のチェックを終わると、もう出かける時間。
普通のテンポで歩いて12分のところを、
10分で行かねば予定の電車に乗れません。

昼食を取る時間もなく、駅まで走ります。
相変わらずの行動パターン。
かなり走っても息切れしないのが自慢。

いつも電車やバスに乗り遅れそうになり、
走り慣れているのです。
(自慢することではないかも。)

午後1時半から、雑誌の座談会。
私が進行役です。
座談会のメンバーの1人は、
以前から面識のある中央官庁のお役人。

挨拶代わりに、「最近、どうですか」と聞いたたところ、
「仕事がやりにくくて。
これじゃあ、役人になる若者はいなくなりますよ」と嘆いています。

民主党がマニフェストに掲げている
「官僚主導から政治家主導政治へ」に、
危機感を抱いているようです。

官僚の仕事を政治家ができるとは、
私にも思えません。
かといって自民党のマニフェストに
もろ手を挙げて賛成もできないのが問題です。

座談会では議論が白熱して
2時間の予定が15分ほどオーバー。
次の予定に間に合わず、
面会を約束した人を待たせてしまいました。

「いやあ、面白そうですね」。
私が仕事にまつわるいろいろな経験談を話したところ、
こんな感想が返ってきました。
「面白いけれど儲かりませんよ」と私。

今日、私は一つ年齢を重ねました。
いくつ重ねても何も変わらない自分に、
ちょっと呆れ気味。

白髪が増えた分だけ、
もう少し落ち着いた行動ができるようになりたいと念じつつ、
夜はスタッフがプレゼントしてくれたワインで
祝杯をあげました。

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 三ッ谷 洋子
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世田谷区にも古墳が

2009年08月18日 | 2009年
昨日は風邪を引き、熱がありそうなので
早めに就寝したためブログをお休みしました。
ビタミンCをかなり多めに摂って一晩寝たら
何とか回復してホッとしています。

今日は、たまたま世田谷区立郷土資料館の前を通りかかりました。
世の中、まだお盆のようなので
私も仕事の途中にちょっと寄り道して
中に入ってみました。
石器や縄文式土器から江戸時代の寺子屋の教科書なども
展示されていました。

東京都世田谷区なんて、
あまり歴史のないところかと思っていたのですが、
古墳もあるんです。
地図を見ると昔から多摩川沿いに人が住んでいたようです。

郷土資料館の隣は、江戸時代の代官屋敷跡となっています。
ご関心のある方はこちらのホームページをどうぞ。
音楽つきなので、ビックリしないようにしてください。

それから、金曜日にご案内した9月5日の講演会
(日本スポーツ産業学会スポーツマネジメント分科会)ですが、
お申込先は次の通りです。
kitamura@sakura.juntendo.ac.jp

今日はたいした話題もないのですが、
風邪がぶり返さないよう、
遅くならないうちに失礼します。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
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「スポーツ化するゲームとゲーム化するスポーツ」

2009年08月14日 | 2009年
このタイトルは9月5日午後2時から
日本スポーツ産業学会スポーツマネジメント分科会が開催する
講演会のテーマです。

なんと演者がこの私。(驚くことはありませんが。)
いつもコメントを寄せてくださる「くりはら」さんが
詳細を知りたいとのことなので、少しご紹介します。

「スポーツ化するゲームとゲーム化するスポーツ」とは?
まず「スポーツ化するゲーム」とは具体的には、
任天堂の「Wii Sports」「Wii Fit」に代表される
スポーツ体感型ゲームを指します。

「Wii Sports」では、
例えばテレビ画面に映し出されたバーチャル・テニスコートを見ながら
ネットの向こうにいるプレーヤーに向かって
リモコン(端末器)をラケットのように振り回すと
画面上のボールがネットの向こうに飛んでいきます。

ゲームといっても、指先でボタンを押すのではなく、
実際にテニスをするような動作をしてゲームを楽しみます。
ゲームがスポーツ化している、といえます。

では、「ゲーム化するスポーツ」とは。
例えばボウリング場の「ラウンドワン」は
ゲームセンターのように気軽にスポーツを楽しめる
エンターテインメント施設として、
若者や家族連れに人気を集めています。

半分のコートサイズのテニスやフットサルのほか、
バッティングやオートテニスのマシンを設置して、
誰もが気軽に楽しめるスポーツ系プログラムを提供しています。
つまりゲーム化したスポーツを、
商品として売っているといえます。

ゲーム愛好者(ここではWii所有者)のアンケート調査からは
意外な結果が出ました。(詳細なデータは省略。)

「ゲームを継続している人の方が、
していない人よりスポーツをよくしている」

「ゲームをしていない人がやりたいのは
ゲームよりスポーツ」

「ゲーム愛好者がゲームに求めるベスト3は
1位ストレス解消 2位健康・美容効果、3位快適さ・爽快感」

この順位は、スポーツ愛好者を対象にしたアンケートの結果と
全く同じでした。

このようなアンケート結果から明らかになったのは、
「スポーツ化したゲーム」と「ゲーム化したスポーツ」が融合する
新たな市場領域(「カジュアル・スポーツ」と名付けました)が
存在しているということです。

少子・高齢化と人口減少により
日本のスポーツ人口は長期的な減少傾向を示しています。
そんな中で、「カジュアル・スポーツ」という新たな領域に
スポーツ健康市場を拡大するための大きなヒントが
隠されていると考えられます。

・・・と、まあこんな内容です。

今回の講演は、経済産業省委託調査研究事業として
当社が事務局を担当してまとめた報告書を元に
お話しすることになります。

会場は順天堂大学本郷キャンパス9号館2F(JR御茶ノ水駅徒歩3分)
一般の参加も可能です。

参加費は千円。(学会員・一般とも)
ご関心のある方は是非、お出かけください。
お申込はこちらまで。
kitamura@sakura.juntendo.ac.jp
締切は8月末日です。

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 三ッ谷 洋子
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夏を乗り切るオードブル

2009年08月13日 | 2009年
トマトをよく冷やして輪切りにします。
水切りをした豆腐を5ミリほどの厚さに切って、
トマトの上に乗せます。

(モッツァレラチーズを使うレシピがありますが、
これはチーズの代わりにお豆腐を使います。)

この上に塩をパラパラとふり、
ニンニクのみじん切りを少々のせて、
オリーブオイルをたらします。

バジルかシソを添えて完成です。
(無くても全く問題はありませんが、
グリーンがあると目にも涼しげです。)

冷えた白ワインにとてもよくあいます。
「暑気払い」のメニューで作ってみたら、
大好評でした。

あっという間にできる、
簡単で美味しいオードブルの一品。
明日の晩酌のお供にいかがですか?

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 三ッ谷 洋子
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「鳥の巣」が無用の長物に

2009年08月12日 | 2009年
北京オリンピックから1年がたちました。
7日、それを記念して「サッカーイタリア・スーパーカップ」が
オリンピックのメインスタジアム「鳥の巣」で開催されました。

AFPBBニュースは「鳥の巣」がそれまでの1年間、
スポーツイベントの会場として一度も使われたことがなく
「無用の長物」になりつつあると伝えています。

「鳥の巣」が使われてこなかった理由は、
北京当局者がトップクラスのイベントのために使いたいという要望を
持っているからだそうです。

サッカーの試合のために使用することなど、
問題外とされています。
観客がそこそこ入っても、あまりに巨大な施設のため、
会場ががらんとして見えるためだと、
あるメディア・コンサルタントは指摘しています。

しかし、そんなことは建設前から分かっているはず。
オリンピックが終わるたびに、
毎回、メインスタジアムの使い道が話題になります。

2016年に招致している東京オリンピックは
晴海に10万人収容のスタジアムを計画しています。
大会後、「無用の長物」にしないために
どう活用たらいいのでしょう・・・。

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 三ッ谷 洋子
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登山生活60年!

2009年08月11日 | 2009年
いえ、私のことではありません。
登山家の田部井淳子さんからの暑中見舞いの葉書に
こんな一言が添えられていました。

田部井さんといえば、1975年に女性として世界初のエベレスト登頂。
最高峰を目指すような登山では、
著名な男性登山家が何人も命を落としていますが、
田部井さんは抜群の判断力で
1992年には7大陸最高峰の登頂にも成功しています。

輝かしい実績を打ち立てた後も、
ひたすら山に登り続けています。
まさに登山のプロフェッショナルといえます。

田部井さんでいつも思い出すのは、
南極大陸最高峰のビンソンマシフ(4897m)登頂のエピソード。

なるべく荷物を軽くするために
マヨネーズの容器に水を入れて持っていき、
いざ水を飲もうとしたところ、
星型の氷になって飛び出してきたそうです。

容器の口が星型になっていたため
水が凍ってその形で出てきたということです。
主婦感覚の登山だからこその体験談ですね。

このように生活感あふれる山登りをされてきたからこそ
安全な登山を続けられているのではないかと思います。

9月末まで、NHK教育テレビの「趣味悠々」で
「登山入門」の番組に出演されています。
タレントのルー大柴と高尾山から富士山まで登るとのこと。

中高年の間で登山が流行のようですね。
あなたもいかがですか?

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負け試合はなかったことに?

2009年08月10日 | 2009年
強くてしぶとい韓国チームはどこへいったのでしょう。
すでにご存知かと思いますが、
土曜日に韓国・仁川で開催された
サッカーの日韓オールスター戦(JOMO CUP 2009)は、
日本が4-1で圧勝という結果でした。

5万2千人収容のスタジアムを埋めた3万9千の観客。
開会式でホームチーム側スタンドに
「KJ」という人文字が表れ、
ちょっと嬉しくなりました。

(昨年の日本での試合では
こんな“演出”はなかったように思います。)

アウェーチーム側のスタンドは数人がいるだけで、
ほとんど空席となっていました。
日本が点を入れるにつれ、
ホームチーム側のスタンドの人影も減っていきました。

翌日、金浦空港のラウンジで
東亜日報と英字新聞(名前を失念しました)を見てみました。
いずれも試合の記事は見当りませんでした。

一緒にツアーに参加していたS夫人によれば、
「朝のテレビのニュースでも、
練習風景だけで試合の映像はなかった」そうです。

韓国のサッカーは、リーグの試合より代表の試合に
人気が集まっていると聞いています。
韓国が勝った試合であれば、
マスコミの扱いも違っていたのかも知れません。

負け試合はなかったことにした・・・?
それじゃあ、北の国と一緒ですよね。

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「JOMO CUP 2009」日韓オールスターサッカー

2009年08月07日 | 2009年
初めてソウルを訪れたのは1984年のこと。
ロサンゼルスオリンピックが終わった翌月。
9月初旬だったと記憶しています。

ソウルオリンピックのメインスタジアムが完成し、
オープニングセレモニーが行われました。
大会の4年も前にメインスタジアムを完成さてしまう取組に
韓国の並々ならぬ決意を感じました。

オリンピックを何としてでも成功させて
先進国の仲間入りをすることを目標としていました。
1964年の東京オリンピックを契機に
経済大国となった日本がお手本です。

私はJリーグ参与として、ソウルで開催される
「日韓オールスター戦観戦ツアー」の一員として
今朝8時半、羽田を発ちました。

2時間ほどでソウルの金浦空港に着きました。
私は、これまでオリンピックやアジア大会の取材を含め
ソウルには4回ほど訪れています。

このところはご無沙汰で、
最後の訪問から15年以上がたっています。
久しぶりに歩くソウルの町。

ロッテデパートに入ってみました。
地下の食料品売り場は、照度を抑え落ち着いた自然色の照明で、
きれいにパックした商品や、その積み上げ方は
東京の高級スーパーを思い起こさせます。

婦人服売り場は、ちょうどセールの真っ最中。
「30%」「50%」などと、値引きの表示が目に付き、
オバサンたちがワッとたかって品定めしている様子は、
これまたどこかで見た光景そのままです。

最上階にはレストラン街がありました。
韓国料理のお店が多いのは当然として、
お寿司屋やトンカツ屋もありました。

以前、私が訪れた時のソウルは、
町を歩く人たちの服装や男性のヘアスタイルなどが
明らかに日本人とは異なっていました。

それが今では、値札や看板のハングル文字を見なければ、
東京といわれても誰も疑わないほど、
すっかり日本化(東京化?)しています。
(面白くないといえば、面白くありませんが。)

さて、前置きが長くなりました。
今日は午後7時から、仁川のハイアット・リージェンシーホテルで
「JOMO CUP 2009」の前夜祭が行われました。

Jリーグからは日本から鬼武チェアマン以下、
各クラブの社長も含め関係者80人ほどが出席しました。

太鼓のパフォーマンスグループによる迫力ある演奏の後、
日本と韓国のオールスター選手たちが、
U13の代表の手を引いてステージに登場しました。

ユーモア溢れる韓国人司会者の進行で
両チームの監督やキャプテンが意気込みが語るなど
オールスター戦にふさわしい華やかなパーティーでした。

「打倒日本!」といつもの気合が入っている韓国。
日本は昨年、韓国に1-2で敗れました。
今回は是非、雪辱を果たして欲しいものです。

試合は明日午後7時(時差はありません)から、
仁川文鶴スタジアムで行われます。
皆さんも、よろしければ応援してください。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
 地域づくりアドバイザー
コメント
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